今日は村営プールの最終日です。
最後なので、一人でも行こうと思って出かけました。例年、最終日は入場料を取らないことが多いのですが、今年はしっかり払いました。
来週もまだ暑い日は続くのに、プールは今日で終了です。
少し残念ですが、プールを開けるには監視員を雇わなければなりません。ここで働いているのは若い人たちが多く、大学生なら夏休みが終われば勉強している町へ戻っていきます。そう考えると、暑いからといって簡単に営業を延長するわけにもいかないのでしょう。
それでも、学校が始まるのはもう少し先です。スペインの学校は9月の第2週頃から始まることが多く、夏休みは3か月近くあります。
しかも、日本のような夏休みの宿題は基本的にありません。
子供にとっては天国でしょうが、親は大変です。
この村なら、「とりあえず毎日プールへ行っておいで」と言いたくなるのも分かります。実際、村の子供たちは本当によく泳ぎます。毎日のようにプールへ通っていれば、自然と上手になるのでしょう。
家庭に余裕があれば、2週間ほどのサマーキャンプへ参加したり、家族旅行へ出かけたりもします。スペインでは大人も夏に長い休暇を取る人が多いので、家族で海辺や別の地方へ出かけることも珍しくありません。
そんなスペインの長い夏休みを眺めていると、日本とは随分違うものだと思います。
そして、プールに来るたびにもう一つ思うことがあります。
10代の女の子たちの水着が、とにかく大胆なのです。
14歳、15歳くらいになると、かなり布地の少ない水着を着ています。それで同級生の男の子たちと、ごく普通に遊んでいます。周りには近所のおじさんたちもいますが、本人たちは特に気にしている様子もありません。
日本の中学生が初めてここへ来たら、かなり驚くのではないでしょうか。
ただ、子供の頃からそういう環境で育つことが良いのか悪いのか、私には分かりません。ビーチへ行けばトップレスの女性もいます。特にドイツやフランスなど、北や中央ヨーロッパから来た人たちには、それほど珍しいことではないようです。
こちらの友人に聞くと、「子供の頃から見ているから、何とも思わない」と言います。
本当に何とも思っていないのか、それともそういうものだと自然に受け入れるようになっているのか。その辺りは私にも分かりません。
ただ、こちらで暮らしていると、肌を見せることに対する感覚が日本とはかなり違うのだと感じます。
そして面白いことに、水着は年齢とともに少しずつ布地が増えていくように見えます。
若い頃は面積が小さく、年齢を重ねるにつれて少しずつ大きくなる。もちろん全員ではありませんが、プールを眺めていると、そんな傾向もあるような気がします。
この日は、プールで久しぶりの再会もありました。
ビルバオに住み、この村にも家を持っている知人です。
ちょうど私が泳ごうとしていたところへ、「久しぶり」と声を掛けに来てくれました。
その時の私は、水着の上にTシャツを一枚着ているだけです。
「いやあ、恥ずかしいな」と思いましたが、彼らは男性同士のカップルなので、まあいいかと思って話していました。
ところが、一緒にいたのはニューヨークから来ている姪御さんと、その旦那さんでした。
それを知った途端、また急に恥ずかしくなりました。
プールなのだから、水着で当たり前。ここはスペインなのだから、そんなことを気にしてはいけない。
頭ではそう思っているのですが、やはり恥ずかしいものは恥ずかしい。
もう少し体を引き締めよう。
そんなことを改めて思った、今年最後のプールでした。
プールから帰ると少し疲れていたのですが、銀行へ行かなければならない用事があり、もう一度外へ出ました。
ATMで支払いをしていると、後ろから大きな声で呼ばれました。
振り返ると、知り合いのスペイン人でした。
今日は飲むつもりはなかったのですが、「バルへ行こう」と誘われ、まあいいかと思って、いつものバルへ行くことにしました。
最初に頼んだのはアクアリウス。次はノンアルコールビールです。
今日はアルコールを飲まないほうがいいと思っていたので、最後まで飲みませんでした。
二人としばらく話していましたが、どうにも会話に入り込めません。
言葉の問題だけではありません。
言葉がそれほど通じなくても、一緒にいて楽しい人はいます。反対に、ある程度言葉が分かっても、なぜか話が弾まない相手もいます。
この日の二人のうち、一人は少し英語を話します。ただ、その英語が私には少し聞き取りにくい。スペイン語も、普段よく話している友人たちとは声や話し方が違うので、なかなか耳に入ってきませんでした。
外国語というのは不思議なもので、聞き慣れた人の声ならかなり分かるのに、相手が変わるだけで急に難しくなることがあります。
それに、この日は話の内容にもあまり興味が持てませんでした。
無理に長居する必要もないので、「今日はもう帰るね」と言って切り上げました。
翌日からイギリス人の友人宅のペットシッティングへ行く予定になっているからです。
今は車がありません。
そのお宅は村の中心から少し離れているため、車がなければ気軽に買い物へも出られません。そのため、何品か作り置きを用意して持っていきます。
あとは御飯を炊くだけです。
お米だけ持って行って向こうで炊いてもいいのですが、それも面倒です。
私は普段、炊飯器ではなく鍋で御飯を炊いています。電気炊飯器も持っていますが、少量なら鍋のほうが楽なのです。
ところが、イギリス人の家へ行くと、意外と「ちょうどいい鍋」がありません。
日本の家庭にある鍋とは、形や大きさが微妙に違います。フライパンも大きく、ずっしり重いものが多い。
毎日使っている道具というのは、ほんの少し違うだけでも使い勝手が変わるものです。
結局、御飯も家で炊いて持っていくことにしました。
村営プールが閉まり、友人たちも少しずつ村を離れ、長かった夏休みも終わりに近づいています。
昼間はまだ暑いのに、暮らしのほうが先に秋へ向かっている感じです。
8月最後の日曜日は、そんな夏の終わりを感じる一日になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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