今日は9月最後の日です。
夜は思っていたほど寒くならず、長袖のTシャツ一枚でちょうどいいくらいでした。昼間の気温は、正直なところよく分かりません。先日壊れたシャッターがまだ直っておらず、バルコニーから外の様子が見えないからです。
9月に入ってから仕事が本当に少なくなり、自分でも驚いています。時間ができた分、この日は書き残していたブログをせっせと整理していました。
金曜日からは、またペットシッティングに行く予定です。そのため、夕方にスーパーへ食料を買いに行きました。
買い物をしながら、ふと前回のペットシッティングのことを思い出しました。あの時は車が故障して修理に出していたため、滞在先から簡単に買い物へ出られませんでした。家は田舎の方にあるので、滞在中に必要な食べ物をあらかじめ用意し、作り置きまでして大量に持って行ったのです。
今回は車があります。
「そうか、足りなくなったら買いに行けばいいんだ」
当たり前のことなのですが、前回が大変だっただけに、途中でそのことに気付きました。今回はそれほど準備に神経を使わなくても何とかなりそうです。
もう一つ気になっているのが、家のガスです。
バルコニーにはガスボンベが2本ありますが、今使っている方はほとんど空になっています。
普段は残り少ない方を料理などに使い、シャワーの時にはまだ十分入っている方のボンベを使っています。ただ、今は栓を開けてあるのが殆ど入っていない1本だけなので、料理の途中でガスが切れてしまうと少々困ります。
それなら今回は家で作り置きをせず、ペットシッティング先で簡単なものを作ればいいかなって思いました。
ご飯も、炊飯器を持って行くほどではありません。私は普段、鍋を使ってガスでご飯を炊いているので、その鍋を持参することにしました。
日本人の家ではないので、ご飯を炊くのにちょうどいい鍋があるとは限りません。これまでは炊いたご飯を持って行くこともありましたが、秋になってだいぶ涼しくなったので、今回は向こうで料理をするのも悪くありません。夏の暑い時期なら、とても料理をする気にはなれなかったので。
買い物を終えると、そのままガソリンスタンドの横にあるバルへ向かいました。
目的の一つは、壊れたシャッターの相談です。
シャッターを上げ下げするテープが切れてしまったのですが、誰に頼めばいいのか分かりません。この日は友達が代理でバルに入っていたので、その旦那さんに写真を見せて相談してみました。
すると、
「ここへ行って、この写真を見せて同じものを買ってくればいいよ。買ったら連絡して。交換してあげるから」
と言ってくれました。
これは助かりました。こういう時、小さな村ではバルで聞いてみるのが一番早かったりします。
トムもバルにいたので、そのまま少し一緒に飲むことにしました。
トムは英語とスペイン語のバイリンガルです。母親がイギリス人で、確か7歳くらいの時にスペインへ来たそうです。今では英語もスペイン語もほとんど同じレベルで話します。
この辺りには、彼のように二つの言葉を自然に行き来する人が結構います。そういう人たちの会話を聞いていると、いつの間にか英語になり、また気付かないうちにスペイン語に戻っていることがあります。
私は以前から、そういう人たちに会うと聞いてみることにしています。
子供の頃、いつから「自分は二つの違う言語を話している」と気づくのだろう、ということです。
小さな子供にとっては、母親と話す時はこう話し、学校の友達とは別の話し方をする、というだけなのかもしれません。「これは英語」「これはスペイン語」と最初から意識しているわけではないでしょう。
テレビ番組なども同じです。小さな子供なら、それが何語なのかを考えるより、毎日見ているうちに自然に意味が分かってくることがあります。
そこでトムに、「いつ頃から、自分が違う言葉を話していると分かったの?」と聞いてみました。
本人も正確な時期は覚えていないそうですが、きっかけの一つは友達だったと言います。
ある時、友達と話していて「何を言っているのか分からない」と言われたそうです。その時に初めて、「あれ、自分は今、この子には通じない言葉を話していたんだ」と気付いたのだとか。
なるほど、と思いました。
相手が不思議そうな顔をしたり、「分からない」と言ったりする。それを繰り返すうちに、「この人と話す時はこちらの言葉、この人とはこちら」と自然に理解していくのでしょう。
もちろん人によって違うのでしょうが、子供が二つの言語をどう認識していくのかを本人から聞けたのは、とても勉強になりま。
この日はもう一つ、バルでちょうどいいタイミングで友達に会いました。
少し前に、その友達から娘さんが販売しているクリスマスのお菓子のカタログが送られてきていました。こちらでは子供たちが、卒業旅行などの費用を集めるために、クリスマス用のお菓子を販売することがあります。
昔なら紙のカタログを持ってバルなどを回り、「どれにする?」と注文を取っていたのですが、今はカタログもスマホで送られてきます。
今回、私も注文していました。
そして、もう一つ頼んでいたものがあります。
スペインのクリスマスといえば有名なのが、12月に行われるクリスマス宝くじです。
宝くじ売り場で買えば1枚20ユーロですが、地域の団体やクラブなどが販売するものは、この辺りでは23ユーロです。
上乗せされた3ユーロは、その団体の活動費などに充てられます。例えば村のサッカークラブが販売すれば、その3ユーロがクラブの運営費になる、という仕組みです。
友達が関わっている団体でも販売していたので、私も一枚頼んでいました。
ちょうどこの日、彼女がバルに来たので、宝くじを受け取り、お菓子の分と合わせて代金も払っうことにしました。
同じ村に住んでいるので、またいつでも会えるといえば会えます。それでも、お金の受け渡しというのは後回しにすると意外と面倒なものです。ちょうど会えた時に済ませられて、すっきりしました。
今年は9月のうちにクリスマス宝くじも手に入りました。
いつもは12月になってから、「そろそろ買わなきゃ」と探し始めます。この村では八百屋さんやパン屋さん、バルなど、いろいろな店で売られていますが、ぎりぎりになると売り切れのお店が多くなり、探すのが一苦労です。
今年は珍しく早めの準備ができました。
バルを出る頃には、もう少しずつ暗くなり始めていました。
最近は8時半頃になると、日が落ちたと感じるようになりました。あと1か月もすれば、この暗さが6時半頃にやって来るのでしょう。
9月は気候としてはとても過ごしやすい季節です。それなのに、この時期になると周りの人たちの気分が少しだけ沈むように感じることがあります。
これから日がどんどん短くなり、やがて寒い冬がやって来る。その入口に立っているような気分になるからでしょうか。
それでも10月になると、不思議と少し吹っ切れます。
10月もまた、こちらでは気持ちのいい季節です。
9月最後の日。壊れたシャッターの修理にも目途がつき、次のペットシッティングの準備をし、クリスマスのお菓子と宝くじまで早々と注文しました。
少し先の冬を意識しながらも、まずはこれから始まる秋を楽しみたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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