今日は、イギリスから村に遊びに来ている友人の60歳の誕生日を祝うため、村のレストラン「カフェテリアマリア」に行くことになっていました。
とはいえ、村に到着してから悪いお天気が続き、さらに体調を崩したとのことで、肝心の友人自身は来ることができませんでした。
昨夜はローストチキンをたっぷりいただき、ワインもほぼひとり一本空けたので、正直なところ彼が来ないのなら行かなくてもいいかなと思いました。
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昨夜のローストチキン |
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食後のチーズ |
でも結局、他の仲間たちと5人でランチに行くことになりました。
最初はビールで乾杯し、その後は地元ロンダのワインを楽しみました。
メインディッシュにはイベリコ豚の「セクレト」と呼ばれる希少な部位の炭火焼きです。
他のメンバーはラムの足一本や、ステーキなどを注文。
それから最後はデザートとコーヒーで締めくくりました。
お酒も料理もまちまちなので、割り勘にはいつも少し思うところはあるのですが、仕方ありません。ということで今回は一人当たり45ドルほどの金額になりました。
ここ1年半で物価が急上昇していて、以前なら同じような食事が一人25ドルくらいで済んだものです。
ユーロを日本円に換算すると、当時は1ユーロが135円ほどだったので、25ユーロで3,375円程度。それが今では1ユーロが163円に上がり、45ユーロなので7,335円になります。以前は「安いな」と感じた外食も、今では気軽に行けるものではなくなってしまいました。
今回一緒に行ったのは、イギリス人2人とオランダ人2人です。最近、日本でも夫婦別姓の話題が取り上げられているので、彼らに少し聞いてみることにしました。
オランダでは、結婚ではなくパートナーシップを選ぶ人が多いそうです。オランダ人の友人カップルは20代半ばの息子さんと娘さんがいるにも関わらず、結婚したのはたった2年前だそうです。その理由は、フランスに家を購入した際、結婚していないと手続きが非常に複雑になったからだとか。そして現在結婚していても別姓を使っており、お子さんはご主人の姓を持っているそうです。
一方、イギリス人の友人のうち、一人の女性は前の結婚の際には姓を変えず、現在のお子さんたちは前の夫の姓を使っています。しかし、今のパートナーとの結婚を考えており、その際には姓を変えることを検討しているようです。私の知っているイギリス人女性の多くは、結婚すると夫の姓に変える人が多いように思います。
スペインについても話題に上りました。スペインでは姓が二つあります。これは両親の姓を一つずつ受け継ぐからです。
分かり易く日本の名前を使って説明します。
例えば父親の姓が「山田加藤」、母親の姓が「佐藤鈴木」だとすると、子供の姓は「山田佐藤」になります。そしてその子供が次に子供を持つと、父親の姓である「山田」が受け継がれます。一方、山田佐藤さんの奥さんが「坂本木下」という姓であれば、「坂本」が引き継がれ、子供の姓は「山田坂本」となるのです。つまり、結局は父方の姓が強く受け継がれていくわけです。そしてその姓は結婚しても変わりません。
面白いのは、スペインでは家族の中で同じ姓を持っているのが兄弟姉妹だけで、両親はそれぞれ異なる姓を持っている点です。この複雑な姓の仕組みは、かつて、特定の異教徒をあぶり出すための仕組みだったとスペイン人の友人が教えてくれました。
また、以前住んでいた香港は、夫婦別姓です。香港の姓は漢字一文字なので種類が少なく、結婚する際に同じ姓の人との結婚を避けるという文化がありました。子供は父親の姓を受け継ぐため、家族の中で母親だけが異なる姓を持つことになります。
では、外国人と結婚した日本女性の場合はどうなるのでしょうか?これはまた明日にでも書くことにしますね。名字ひとつ取っても、国や文化によってこんなにも違うのはとても興味深いです。
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