太陽と情熱、南スペインの白い村　コルテス・デ・ラ・フロンテーラ便り: 2018

2018/10/28

１０月２８日（日）Pepe's Beach Bar シーズン最後の日

私の住んでいるコルテス村から一番近い地中海の町までは車で１時間10分ほどです。そんなに遠くはないので、行こうと思えはいつでもいけるのですが、毎年、ぺぺのビーチバーが春にオープンする日と秋の最終日に行くくらいです。

そして本日がその最終日で、最終日は毎年マルコス率いるロックバンドの 'Equis' のライブでしめられます。

お天気もそんなに悪くなかったので、ローラと一緒に行くことにしました。

私達が到着した頃に、バンドのメンバーも到着して、ステージのセッティングが始まりました。

私達はそれを見ながら食事です。

ステージのセッティングが終わったら、先ずは、今年３月に急死した、ぺぺのバーでいつもジントニックを飲んでいて、またマルコスのプロモーターでもあった、私もとってもよくしてもらった、ジェフが小さくなって、抱えられて登場しました。

亡くなった知らせを受けた時はショックで言葉になりませんでした。そしてマルコスとカルメンと一緒にお葬式に行き、あれから７ヶ月、時間が経つのは早いです。

そしてみんなでジェフを海に撒き、自由の身となったジェフを送りました。

その頃までは誰も雨を予想していなかったんですが、突然黒い雲が出てきてしまい、折角セッティングした器材もまたバラバラにしてレストランの中に運び込んでいました。

２度のセッティングでくたくたのようで、なかなかライブは始まりません。

そしてマルコスが一服終わってから、ライブが始まりました。

ぺぺのバーのお客さんは、年齢層が高めのイギリス人が多いんですが、みんなノリノリです。

ぺぺもシーズン最後といこともあって、バーカウンターに上がって踊っています。

そして大きな人が、ぺぺを軽々と肩車して踊りだしました。

とっても盛り上がったので、もっといたかったのですが、ワンステージを見終わってから、私達は家路につくことにしました。

今日から冬時間になったので、日が暮れるのが１時間早くなり、暗い道を運転したくなかったんですが、バーを出た時はまだ明かりがありましたが、しばらく車を走らせたら、真っ暗になってしまいました。

ここの山道には街灯というのがなく、車のライトのみで走ります。15分位経ったところで、オイルのライトが点滅しだしました。同じ場所で昔々、元旦那と車に乗っていて、オイルが原因でエンジンが故障したことがあります。それを思い出し、どこか駐車できる場所がないか探しながらゆっくり運転し、停車しました。

日曜日なので電話をとってくれないかもしれないけど、村のメカニックのダビに、どうしたら良いかローラが電話をして訊くことにしました。スペインは休みは休み、ということで、休日は対応してくれないんです。でも幸いにもダビは電話をとってくれました。

結局レッカー車を呼ぶことになりました。

止めたところは、車のライトがないと真っ暗になります。こんな時に今は亡き愛犬のモンスターが居てくれたらなって思いました。ボクサー犬なので、私にとっては愛くるしい犬でも、知らない人が見たらごっつくて怖そうな犬なので、ボディーガードになったんです。

30分ほど待ちましたが、レッカー車は無事到着しました。

でもその30分の間に、真っ暗な中、車が２台止まって、どうしたのか声をかけてくれました。

スペイン人は面倒見が良い人が多く、こういう困った時など、見知らぬ人が声をかけてくれることが多いんです。

真っ暗なので、声を掛ける方も不安だと思うのですが、一人は男性で、一人は女性でした。女性の方は頑張ってね、って握手もしました。

今日は夕方から、まるで冬のように寒くなりましたが、レッカー車の助手席に乗ったら、とっても暖かくてホッとしました。

そして大きなフロントガラスから良い景色を見ながら村に戻ってきました。

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『スペイン語入門』
第１回　男性名詞　女性名詞
http://youtu.be/srp5fcflX0E

第２回　主語の省略
http://youtu.be/7gU76JUcMbI

第３回　動詞の活用
http://youtu.be/isUBdwPfNbo

第４回　発音について
http://youtu.be/XILdMQf67uE

規則動詞、不規則動詞
http://youtu.be/lwaTc2Xv1g8

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Youtube ⇒『脱カタカナ英語』チャンネル
http://www.youtube.com/user/datsukatakanaeigo

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2018/10/26

１０月２６日（金）白い村カサレスのレストランで

カサレス村は白い村の中でも有名な村で、今日も大型観光バスが何台も駐車場に止まっていました。

私の住むコルテス村からは、地中海方面に車で５０分ほどの所に位置しています。

以前は日本人のお友達が住んでいて、よく遊びに行っていたので、私にとってはコルテス村の次に親しみのある村です。

でも、その友人もすでに日本に帰国してしまい、カサレス村に来るのも久しぶりです。

今日はあまりお天気が良くなかったんですが、それでもカサレスは絶景です。

スペイン人が経営する新しいレストラン＆バーができたそうで、そこでマルコスがライブをするというので、奥さんのカルメンと一緒に、夕食を兼ねて行くことにしたんです。

カサレスは観光客も多いのですが、別荘を持っている人も多く、イギリス人やドイツ人、ほかのヨーロッパの人も多く住んでいます。なので、スペイン人経営以外のレストランやバーも多いんです。

レストランは３階建てで、外壁はアイビーで覆われていました。

そして中に入ると、１階と２階がバーで、３階にはテラス付きのレストランがありました。南スペインでは夏はテラスで過ごすのが一般的なので、レストランやバルにはテラスは必須です。

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ikukoさん(@shiroimura_ikuko)がシェアした投稿 - 2018年10月月26日午前9時48分PDT

マルコスはレストランの一角に機材を運び入れ、そしてスピーカーや音響機械など色々とセットアップしていました。マルコス曰く、ライブよりこの作業の方が大変だそうです。(^^)

スペインは夕食時間が遅いので、お客さんが来店してきたのは８時半過ぎです。私とカルメンも食事を注文し、ビールを飲みながらマルコスのライブが始まるのを待っていました。

お客さんはイギリス人が多く、知っている歌はみな大きな声で歌いながらライブを楽しみます。そして一曲は必ずカルメンのために二人の思い出の曲を歌います。

そして食事が終わったら、食後に甘いお酒のパチャランをいただきました。甘いお酒はあまり好きではないので普段は飲まないんですが、今夜のパチャランはとても美味しく、２杯、３杯と沢山飲んでしまいました。

飲んだ後車に乗ると、たまにお酒が回り気持ちが悪くなってしまいますが、今夜はそんなことはなく、暗闇の山道を走る車の中から、薄く浮かび上がるきれいな山々の姿を見ながら、こんな綺麗な景色が見られる幸せを感じて村まで戻ってきました。

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2018/10/24

１０月２４日（水）エネルギーをもらいにコルクの森へ

今日はお天気が良くなったので、久しぶりにコルクの森へ、エネルギーをもらいに散歩してきました。

いつも行くコルクの森は、村から車で１０分もかからない場所にあり、テレビ番組で白石美帆さんを案内した場所でもあります。

ここのコルクの木の皮は、３年ほど前の夏に剥がされ、その時はオレンジ色をしていた木肌も、今ではすっかり濃い茶色になっています。１０年に１度の割合で皮は剥がされるので、次は約６年半後です。

コルクの森を歩いていると、時々ポトっ、ポトっと音がします。枯れ葉が積もった地面にコルクの木からドングリが落ちる音です。頭に当たる時もあります。

このドングリは森に住む、シカやイノシシなどが食料にしますが、イベリコ豚もこのドングリを食べて、香りの良い豚肉になります。これが最高級品のハモン・イベリコ・デ・ベジョータという生ハムになります。

そろそろキノコの季節です。雨が沢山降って、お天気の良い日がしばらく続くと、村人はキノコ狩りをします。私は写真を撮るだけですが、小さいキノコしか今日は見つかりませんでした。また数日経ったら行ってみようと思います。

コルクの木に触り、ドングリを拾い、キノコを探して森を歩き、鳥のさえずりを聞き、大きな岩を触り、久しぶりにエネルギーをもらいました。

動画にしましたので、コルクの森を感じていただけたら嬉しいです。

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2018/10/23

１０月２３日（火）川の水位が下がりました。

日曜日の川の氾濫で被害を受けたコルテス駅の村では、被害のない山の上にあるコルテス村からボランティアが駆けつけました。駄目になった家具などを回収したり、泥の掃除を手伝ったりしています。

私も友人のところの手伝いに行こうと思い、長靴を買いに行きました。私の靴のサイズは３７、日本では２４センチになります。

村に靴屋さんはなく、長靴は工具や農具などを売っているお店で買うことになりますが、３７が欲しいと言うと、そんな小さいのは売っていない、と言われました。３９ならあると言われたんですが、流石に３９は大きすぎるので、お手伝いは諦めて、昼食の差し入れをすることにしました。

友人宅の綺麗だった庭は泥で覆われていました。

家の中の壁には２メートルほどの所まで水が入ってきた跡がありました。窓ガラスも割れていましたが、家は頑丈で、あの濁流にもびくともしていないように見えました。

お昼の差し入れを渡した後、橋の所まで川がどうなっているのか見に行きました。

その途中、子羊が無事にしているのを見てホッとしました。私が２日前に見た時は、母羊の後について、あの茶色く荒れ狂う川の方に向かって歩いていたんです。川に飲み込まれるじゃないかと心配しました。

橋の上から見る川は、まだ流れも速く、そして泥を含んだ茶色をしていましたが、２日前より随分と水位が下がっていました。川沿いの農地からも水が引いていましたが、泥で覆われていました。

動画をアップしましたので、よかったら御覧ください。

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2018/10/21

１０月２１日（日）豪雨で川が氾濫、コルテス駅の村が浸水

昨日から雨量が増え、夜から雷を伴う豪雨となり、風も強く吹き、まだ１０月だというのに、川が氾濫してしまいました。

ロンダの様子も WhatsAppのグループメッセージで動画が回ってきました。ヌエボ橋から泥を含んだ茶色い大量の水が流れていました。観光でいらしている方は、怖い思いをされたんじゃないでしょうか。

アンダルシアの各地で川が氾濫し、多くの家が浸水してしまいました。

コルテス駅の村は川沿いにあり、ロンダ方面から水が流れてきます。ロンダからあんな大量の泥水が流れて来て、それに加え、山々から大量の雨水が川に流れてきたら、水位も一気に上昇します。

友人夫婦は庭にセメントミキサーが置いてあったので、それを縄で木に縛り付けていたら、川の水が溢れ出したそうです。そして急いで家の二階に逃げて、バルコニーで救助を待ったそうです。そしてヘリコプターで救助されました。私が駅の村に行った時は、救助のヘリコプターが２機飛んでいました。

雨も徐々に弱まり、川の水位も下がると思いますが、その後は、ドロの掃除など、大変なことがまだまだ続きます。

９年前に川が氾濫した時は、５０年に１度の豪雨だと言っていましたが、今回はそれ以上の大雨です。しかもまだ雨季に入っていない１０月です。雨季になったらどうなるんだろうと不安になります。

川の様子です。

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2018/03/05

３月５日（月）セビリアから戻ります（南ポルトガル小旅行５）

朝起きるとローラと旦那は仕事に、娘ちゃんと息子ちゃんは、すでに学校に出かけた後でした。

私も支度をして荷物をまとめ、家の鍵がテーブルに置いてなかったので、一度家を出ると中に入れないので、荷物を持って近くのバルに朝食をとりに行くことにしました。

こちらのバルは昔の良きスペインのちょっとアンティークっぽいバルという感じです。

朝食をとりのんびりとコーヒーを飲んでいると、旦那のアンドレスが迎えに来てくれました。

そして次は近くのタパスバルに行き、熱々の「アヒージョ・デ・ガンバス」を食べました。ビールが飲みたかったんですが、この後１時間４５分ほどバスに揺られるので、トイレに行きたくなったら困ると思い、飲むのは控えることにしました。

みんなと楽しくバルで過ごした後、３時近くなったので、タクシーを呼んでもらい、みんなと別れてバスステーションに向かいました。

セビリアのバスステーション

ロンダ行きのバスはロス・アマリージョスというバス会社が運行していて、黄色っぽいバスなんですが、日に数本ロンダを経由して海側の町トレモリーノスまで行くので、そのバス会社の白っぽいバスが来ました。

そしてバスステーションを後にします。

セビリア市内を通り抜け、

セビリアを離れ、一路ロンダへ。

１時間４５分ほどしてロンダのバスステーションに到着です。

ロンダに到着したら雨が今にも降ってきそうだったので、急いで荷物をゴロゴロと引き鉄道駅に向かいました。荷物がなければ早足で５分ほどですが、荷物があるので少し時間がかかります。

いつもだったらロンダに車を置いているのですが、今回は出発した日が大雨だったので、コルテスからセビリアまで列車に乗りました。なのでロンダからは列車に乗ってコルテスの最寄り駅まで向かわないといけません。ですが待ち時間は２時間半近くあります。

お天気が良ければロンダの中心部のバルに行くこともできますが、駅に着くと本格的に雨が降り出したので、駅のバルで列車を待つことにしました。