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【村の行事】2026年
祝日8月15日(土) 、壁のないフェスティバル 8月14日(金) &15日(土)、夏のフェリア8月20日(木) 〜23日(日)

2026/09/30

9月23日(水) 犬と出会う朝、鹿の声を聞く夜

今朝は久しぶりに散歩に出かけました。

向かったのは、昔、犬とよく歩いた家の近くの道です。

数週間前、その道の一部にコンクリートが敷かれたので、どこまで舗装されたのか見てみようと思ったのです。歩いて下ってみると、舗装されていたのは150メートルほどでしょうか。思っていたほど長くはありませんでした。

ただ、そのコンクリートは表面が少しガタガタしています。人が歩く分には問題ありませんが、犬にはどうだろうと思いました。肉球を傷めそうで、昔のように犬と歩くなら、少し気になる道です。

その辺りには住宅はなく、小さな畑や土地が点在しています。それぞれ個人の所有地で、フェンスで囲われている場所もあります。

昔から、そうした土地の一角に鎖につながれた犬がいることがありました。今回も一匹いました。ボーダー・コリーが混じっているような犬で、まだ若そうです。歯もとてもきれいでした。

フェンスに近づくと、こちらへ寄ってきました。触っても嫌がることはなく、人懐こくて、とてもかわいい犬でした。

おそらく土地の持ち主が一日に一度くらい来て、餌を与えているのだと思います。番犬なのか、仕事のための犬なのかは分かりません。それでも、こんなに人懐こい若い犬が一日中鎖につながれているのを見ると、心が痛みます。

そこから村へ戻り、アンドレスのバルへ朝食を食べに行きました。

久しぶりに頼んだのは、モジェテのカタランです。パンに砕いたトマトとオリーブオイルを塗り、その上にハモン・セラーノを添えたものです。イベリコではなく、ごく普通の生ハムですが、こういう朝食が時々とても食べたくなります。

コーヒーと一緒に出てきたモジェテは相変わらず量が多めでしたが、しっかり食べました。

家に戻ってからは、車の部品を探したりして過ごしました。必要なものをいくつか調べているのですが、なかなかこれというものが見つかりません。

午後はカルメンの家へ。2週間ほど間が空きましたが、以前から手伝っている、家族に残された古い手紙のデジタル化を再開しました。

カルメンの家にも犬がいます。少し大きめで、ゴールデン・レトリーバーと何かを掛け合わせたような犬です。とても愛嬌があって、人を見る表情もかわいらしく、ここでもまた犬に癒やされました。

作業を終えた後、ガソリンスタンドの横にあるバルへ行くと、友人たちがいました。

もっとも、バル自体はすでに閉店した後。すぐ横の店で飲み物を買い、みんなでそのままバルのテラスに座って話をしました。

夜はとても過ごしやすい気温でした。半袖の上に薄いカーディガンを一枚羽織れば十分です。暑くもなく、寒くもない。外で長く話していたくなるような夜でした。

家へ戻ってからも、すぐには部屋に入らず、バルコニーでのんびりしていました。

すると、遠くから一度だけ鹿の声が聞こえました。

この時期になると、鹿が繁殖期を迎えます。山の中から、雌を求める雄鹿の鳴き声が聞こえてくる季節です。

牛の鳴き声にも少し似ていますが、もっと低く、遠くまで響くような独特の声です。山の静けさの中で聞くと、かなり遠い場所からでも届いてきます。

この鳴き声を聞くために、わざわざ山へ出かける人も少なくありません。こちらでは秋の始まりを感じさせる、季節の音の一つです。

ただ、今年はまだ雨がほとんど降っていません。

山も野原もすっかり乾燥していて、見ているだけでも水が足りていないのが分かります。鹿たちにとっても、もう少し雨が降ったほうがよいのでしょう。

朝は昔犬と歩いた道を歩き、途中で若い犬に出会い、午後もカルメンの家の犬に迎えられました。そして一日の終わりには、山から鹿の声。

まだ昼間には夏の名残がありますが、夜の涼しさと山から聞こえる声に、少しずつ季節が動いているのを感じた一日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

2026/09/29

9月22日(火) カナダを思い、村の郵便局の引っ越しを知る

午前中は、英会話をしている友人とカナダについて話しました。

朝の景色

今度、その友人がカナダへ旅行することになっていて、事前に送っておいたYouTubeの動画を一緒に見ながら、現地のことをあれこれ話したのです。

私自身はカナダへ行ったことがないので、動画を見ながら「こんなところなんだ」と知ることも多く、二人で旅行気分を少し先取りするような時間になりました。

カナダと聞いて思い出したのが、両親の旅行です。

父が定年を迎え、その後も個人で仕事はしていたものの、以前より時間に余裕ができた頃、二人でカナダへ出かけていました。

たしか日本からずっと添乗員が同行する旅行ではなく、現地の空港に着くと担当の人が待っていて、次の土地へ移動すると、そこではまた別の添乗員が迎えてくれる、という形だったと思います。

そのころ有名だった、巨泉さんの土産店にも行ったはずです。

今回、友人が参加するのは最大16人、8組ほどのグループ旅行だそうで、日本から添乗員が同行するとのことでした。

私もいつかカナダへ行ってみたいですね。

そんな話をした後は、Amazonの荷物を受け取りに郵便局へ行きました。

この村では、自宅への配送を待つより、郵便局留めにして自分の都合のよい時に取りに行く方が楽なことがあります。配達時間も読みにくいので、選べる時はいつも郵便局受け取りにしています。

ところが、この日は中へ入ると、いつもよりずいぶん雑然としていました。機械や物が動かされていて、「何か壊れたのかな」と思うような雰囲気です。

どうしたのか聞いてみると、郵便局そのものが移転するのだそうです。

私がこの村に来てから、ずっと同じ場所にあった郵便局です。

昔は何もかも手書きで、お金の計算まで紙とペンでしていたようなところでした。それが今ではコンピューターやさまざまな機械が入り、すっかり様子が変わりました。

もともと便利だったものがさらに便利になった、という変化とは少し違います。手書きが当たり前だったところから、一気に現在の仕組みへ移ってきたので、その差がとても大きく感じられるのです。

「新しい郵便局は広くなるの?」と聞くと、そういう理由ではないとのことでした。

移転のきっかけは、今年2月の大雨だそうです。嵐のような天気が続き、今の建物では水や湿気への対策が十分ではないため、別の場所へ移ることになったとのことでした。

郵便局が所有している建物ではなく、借りている物件なのでしょう。古い建物ですから、そうした問題も出てくるのだと思います。

てっきり数日で移るのかと思ったら、そう簡単ではないようで、まだ1、2か月はかかるとのことでした。

昔なら荷物を運べば済んだのかもしれませんが、今はコンピューターや通信設備などもあります。便利になった分、引っ越しも簡単ではありません

Amazonの荷物を受け取った後は、今度は洗濯に出していた物を取りに行きました。

飛行機雲

この日は、朝から何かと「受け取り」の多い一日です。

一方で、先週から仕事があまり入ってきていません。少し暇なくらいならありがたいのですが、続くとさすがに「大丈夫かな」と気になってきます。

日本は祝日の時期でもあり、明日もおそらく仕事は少なそうです。

こういう時に限って、「前もって分かっていれば、どこかへ旅行に行けたのに」と思います。ただ、いつ仕事が入るか分からないので、そう簡単にもいきません。

結局この日は、遠出をするでもなく、荷物や洗濯物を受け取り、家で気になっていたことを少しずつ片付けて過ごしました。

カナダの話から始まり、長年見慣れた郵便局の移転を知り、最後は静かな仕事待ち。

大きな出来事はありませんでしたが、村の変化をひとつ知った火曜日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

9月21日(月) 配達を待ってハイキングに出遅れた月曜日

今日はハイキングに行く予定でした。村から出発するコースで、朝10時過ぎから始まることになっていました。

ところが、Amazonの荷物が届くことになっていたため、出発時間になっても家を離れることができませんでした。

普段、Amazonの荷物は郵便局を受取場所に指定しています。自宅配送にすると何時に来るのか分からず、時間指定もできないからです。

購入時にはおおよその配達日は表示されますが、当日の時間までは分かりません。この辺りでは、だいたい正午から午後1時半頃、早ければ11時半頃に届くことが多いです。

今回の荷物は本来、金曜日に届く予定でした。しかしその日は届かず、「配達が少し遅れています」というSMSが来ていました。そして今日になって確認すると、今度は「間もなく配達します」という連絡が入っていました。

それでは待つしかありません。

結局、荷物が届いたのは正午頃でした。ハイキングの一行はすでに2時間近く前に出発しています。それでも、せっかくなので後を追ってみようと思い、急いで歩き始めました。

ところが正午ともなると、かなり暑くなっています。しかも、皆がどこまで進んでいるのか分かりません。

しばらく一人で山道を歩いていましたが、だんだん「このまま一人で歩き続けるのもどうだろう」と思い始めました。

何か怖い動物でも出てきたら嫌だな、などと考えたりもします。この辺りに熊はいないので、その点では安心なのですが、それでも山の中を一人で歩くと少し心細くなります。

さらに気になったのが、今回のコースが本当にA to Aなのかということでした。

A to Aなら、出発地点から歩き始め、最後は同じ場所へ戻ってきます。一方、A to Bの場合は出発地点と終着地点が違います。A to Aだとは聞いていたものの、もし違っていたら、このまま追いかけても皆に会えない可能性があります。

そのうち下山してくる皆とすれ違うかもしれないとも思いましたが、その気配もありません。

暑さも増してきたので、結局、途中で引き返すことにしました。

後で聞いたところでは、当初は「1時間ほど登って、40分くらいで下りてくる」という話だったそうです。ところが実際には、登りに約2時間、下りにも1時間半ほどかかったとのこと。景色はとても良かったそうですが、皆「結構大変だった」と話していました。

ハイキングを終えた皆は、ガソリンスタンドの横のバルに集まっていました。「みんなで飲んでいるから、よかったらおいで」と連絡をもらったので、私も合流しました。

「お茶をしている」と言いたいところですが、実際に皆が飲んでいたのはビールやワインです。

到着するとすぐにビールを一本渡されました。本当は昼間から飲むつもりはなかったのですが、せっかくなのでいただくことにしました。

ただ、私は昼間にビールを一本飲むだけでも、その後はすっかり何もする気がなくなってしまいます。案の定、家に戻ってからはほとんど何もできませんでした。

そんな一日の終わりに、もう一つ嬉しいことがありました。

日本から頼んでいたものが郵便で届いていたのです。

日本から荷物を送ってもらう時は、これまで書留にすることが多かったのですが、今回はあえて普通郵便にしてもらいました。

書留は追跡ができるので、一見すると安心です。今どこにあるのか確認できるのも便利です。ただ、その分途中でチェックが入り、思いのほか時間がかかることがあります。以前には、届くまで2か月ほどかかったこともありました。

そこで今回は普通郵便にしてもらったところ、10日ほどで無事に到着しました。

もちろん荷物の内容や送り方にもよるのでしょうが、私の場合、日本からスペインへ送ってもらう小さな郵便物については、普通郵便のほうがかえって早く届くことがあります。

朝はAmazonの配達を待ち、ハイキングには間に合わず、それでも最後には皆とビールを飲み、日本からの郵便も無事に届きました。

予定どおりにはいかなかった一日でしたが、こういう日も悪くありません。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


2026/09/28

9月20日(日) 空を舞うブイトレスと、見逃した200台のベスパ

前日はよく飲み、よく食べたせいか、朝から少し具合が悪く、かなり遅い時間まで寝ていました。

外はだいぶ涼しくなっていましたが、一日中家にいるのももったいない気がして、夕方になってから出かけることにしました。たぶんプールのバルに友人たちがいるだろうと思って行ってみると、やはりいつもの顔ぶれがいました。

英語圏の友人たちに混ざり、ビールを飲みながらしばらくおしゃべりをしました。

その時、友人の一人の写真を撮りました。

彼は身長185センチくらいでしょうか。ふわっとした髪には白いものが混じっていますが、なかなかのハンサムです。今でも十分格好いいのですが、若い頃はさぞかしモテただろうなと思わせる人です。体格もよく、太っているわけでも痩せているわけでもありません。

たまたま横を向いて立っているところを撮ったのですが、背景には青空と雲が広がっていて、なかなかいい写真になりました。

そこで、その写真をAIで少し遊んでみることにしました。もちろん本人も面白がって許してくれました。

まずは「日本のアニメに出てくる、少しやんちゃな高校生」にしてみました。

ChatGPT生成

出来上がった画像を見ると、「なるほど」と妙に納得してしまいます。日本のアニメに登場する人物は、西洋人を思わせる顔立ちや体格で描かれていることも多いので、実際の西洋人をアニメ風にすると意外なほど自然に見えます。

次は「異世界の貴公子」。

さらに「鬼のような異世界の人物」にしてみたり、今度は自分の写真まで加えてみたりして、しばらく皆で遊んでいました。

なかなか面白い画像ができたのですが、さすがに友人の写真を本人の許可なくブログに載せるわけにはいきません。これは私たちだけのお楽しみです。

そんなことをしながら、ときどき空を眺めていました。

この日は雲が多く、かなり速い速度で空を流れていました。そして、その強い風に乗るように、何羽ものブイトレス(スペイン語)、ハゲタカが空を行き来していました。

ブイトレスが飛ぶ姿は、いつ見ても見事です。

ほとんど羽ばたくことなく、大きな翼を広げたまま上昇気流や風をつかみ、悠々と空を移動していきます。この日は風が強かったこともあり、いつも以上に速く、あちらへ行ったりこちらへ戻ったりしていました。

そんな空を眺めながらビールを飲んでいると、何とも気持ちのいい夕方でした。

ところが、家へ帰ってしばらくしてから、突然あることを思い出しました。

「あっ……今日だった」

この日の日曜日、昼の12時頃にロンダからベスパが200台ほどやって来る、という話を聞いていたのです。

本当に200台来たのかどうかは分かりません。しかし、私はそれを見に行こうと思っていました。それなのに、すっかり忘れてしまっていたのです。

これはかなりがっかりしました。

なぜそんなにベスパを見たかったのかというと、私自身、大学生の頃から5年ほどベスパに乗っていたからです。

乗っていたのは赤いベスパ50Sでした。

大学を卒業した後も地元へ持って帰り、しばらく乗り続けていました。そのため、私にとってベスパは単なるスクーターではなく、若い頃の記憶と結び付いた特別な乗り物です。

200台のベスパが村を走るところを見てみたかった。

そう思っていたはずなのに、前日の疲れですっかり頭から抜け落ちていました。

夕方には友人たちと楽しい時間を過ごし、空を飛ぶブイトレまで眺めていたのですから、決して悪い日曜日ではありません。

それでも、最後にベスパのことを思い出してしまうと、やはり少し惜しかったなと思います。

そんな、ちょっと後悔の残る日曜日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

9月19日(土) 久しぶりの日本語と、食べすぎた土曜日

朝は村のバルで朝食をとりました。ご一緒したのは、フエンヒローラに住んでいる日本人女性とスペイン人のご主人です。小さなワンちゃんも一緒でした。

ご主人は日本に30年ほど住んでいたそうで、日本語がとても上手です。スペインに戻ってきてからは8年くらいになると話していました。

こうして目の前にいる人と日本語で話すのは、考えてみれば久しぶりです。電話やインターネットで日本語を話す機会はありますし、パリから友人が遊びに来たこともあります。それでも、初めて会う人と日本語で会話をするのとは、少し違います。

不思議なことに、知らない英語圏の人と英語で話す方が、むしろ気楽かもしれないと思いました。日本語だと、きちんと話さなければ、と無意識に少しかしこまって、緊張もしてしまうのです。

そんな話をしている中で驚いたのが、フエンヒローラには日本人が30人くらい住んでいるということでした。

そんなにいるの?

思わず聞き返したくなる人数です。

この辺りでは、隣の隣くらいの村に日本人が一人か二人住んでいると聞いたことがありますし、ロンダにも日本人はいるようです。ただ、住んでいる場所が離れていると、なかなか気軽には会えません。

私の村からロンダまでは車でそれなりに時間がかかります。日本なら1時間くらいかけて友人に会うことも珍しくありませんが、日常的に仲良くなっていくには、やはり近くに住んでいるというのは大きい気がします。

昔は近くの村に、私より少し年上の日本人が住んでいました。とても面倒見のいい人で、「ご飯を作るからおいで」とよく声をかけてもらい、「じゃあ行きます」とふらっと遊びに行けるような関係でした。

今は、その友人は日本に帰国してしまい、それ以降はそういったお付き合いはなくなりました。

だからこそ、「フエンヒローラには30人くらいいる」という話が妙に印象に残りました。同じアンダルシアに暮らしていても、海岸沿いの町と山の中の小さな村とでは、日本人のいる環境も随分違うようです。

朝食を終えて家に戻ると、今度はセビリアの友人ローラから電話がかかってきました。

「村に来ているよ」

というので、1時半頃に闘牛場の横のバルで待ち合わせることにしました。

そこで少しビールを飲み、その後は彼女の家へ。ご飯をご馳走になったのですが、つい食べ過ぎてしまいました。


家庭のガスパッチョ


それでも午後はまだ続きます。

今度は村営プールの横にあるホテルのバルへ行きました。

夏の間使っていた村営プールは、もう一般には閉まっています。ただし、ホテルの宿泊客は今でも利用できるそうです。

とはいえ、夏のように監視員はいません。

「泳いでもいいけれど、自己責任で」

ということのようです。

バルにはイギリス人のアレックスも来ていて、皆でビールを飲んでいました。しかし私は、昼に食べ過ぎたせいで、もうビールどころではありません。

「もう無理。帰ります」

と早々に退散しました。

家に戻って少しシエスタをして、目が覚めたところでこの日の記録を書いています。

それでも、まだお腹はいっぱい。

今の気分なら、1週間くらい何も食べなくても大丈夫なのではないかと思うほどです。

日本語で始まり、スペイン人やイギリス人の友人たちと過ごし、最後は食べ過ぎて動けなくなった土曜日。

小さな村ですが、いろいろな国の言葉が飛び交う一日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


2026/09/27

9月18日(金) 村のバルから世界へ、言葉をめぐる金曜日

今日は雲が綺麗に空を覆っています。

夕方、ガソリンスタンドの横にあるバルへ行きました。少し座って、そこにいた人たちと話をした後、最近運動不足だったので散歩に出ることにしました。


ガソリンスタンドから田舎道を少し歩きます。長い散歩ではありません。全部で20分ほどでしょうか。それでも、バルに座っているだけよりは、少し体を動かした気分になります。

ひと回りして再びガソリンスタンド横のバルへ戻り、しばらく話をした後、今度は村のいつも行く闘牛場の横のバルへ寄りました。

そこには、この村に住んでいるフランス人の友人と、フランスから来ているその友人たち、それにイギリス人の知り合いもいました。

どういう流れだったのか、話題はいつの間にか「言葉」になりました。

そこで、カナダのケベックで話されているフランス語の話になりました。ケベックのフランス語には、現在のフランスではあまり使われなくなった昔の言葉や表現が残っている、という話です。

それを聞いて、昔イギリスへ語学留学していた頃のことを思い出しました。

最後に部屋を借りていた家の大家さんは、フランス語圏のスイス人女性でした。その人が、ケベックのフランス語について、「ケベックでは100年前のフランス語を話すのよ」と言ったのを、なぜか強く印象に残り、今でも覚えています。

今回フランス人の友人にその話をすると、やはり同じようなことを言います。

考えてみれば、スペイン語にも似たところがあります。スペインから遠く離れた中南米には、スペインでは変化したり使われなくなったりした言葉や表現が、今も残っているそうです。

言葉は発祥の土地だけで変化していくのではなく、海を渡った先でも、その土地なりの形で残ったり、変わったりしていくのでしょう。

そんな話をしているうちに、今度は私が香港で働いていた頃の出来事を思い出しました。

30年ほど前、香港でクレジットカード関連の仕事をしていたことがあります。海外で何か問題が起きた時に問い合わせを受けたり、現地へ連絡したりする仕事で、勤務先はフランス系の会社でした。

ある時、仕事で台湾へ電話をしたことがあります。

電話に出た方が非常に流暢な日本語を話すので、最初は日本人だと思っていました。ところが会話の途中で、不意に、今の日常会話ではほとんど聞かないような言い回しが出てきたのです。

昔の小説の中から、そのまま言葉が出てきたような感じでした。

一瞬、「あれ?」と思いました。

そこで、台湾だということを改めて思い出しました。台湾には日本統治時代に日本語教育を受けた世代がいます。その方も、おそらくそうした時代に日本語を学ばれたのでしょう。

日本語そのものが驚くほど達者で、それだけに、会話の途中に突然現れた古い言葉遣いが、とても印象に残りました。

言葉というものは、ある場所では使われなくなっても、別の場所ではそのまま残ることがあるのです。

では、英語にも同じようなことがあるのでしょうか。

そこにいたイギリス人に聞いてみると、やはりあると言います。例えば、イギリスでは「autumn」と言うことが多いけれど、アメリカでは昔からある「fall」という言葉が今も普通に使われている、と教えてくれました。

フランス語から始まり、スペイン語、日本語、そして英語へ。

村の小さなバルで、いつの間にか世界中の言葉の話になっていました。

こういう話は、何か結論が出るわけでもありません。それでも、違う国から来た人たちが、それぞれ自分の知っている言葉や昔の記憶を持ち寄って話していると、思いがけないところで話がつながります。

そんな話をしながら、金曜日の夜は過ぎていきました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

9月17日(木) ロンドンで聞いたスペインを、白い村で思い出す

昼間はまだ少し暑さが残っていますが、朝晩はずいぶん涼しくなってきました。特に夜は暑くも寒くもなく、とても気持ちのいい季節です。

今週は翻訳の仕事がそれほど多くなかったので、たまっていたブログをせっせと整理してアップしていました。

そんな午後2時過ぎ、突然ヘリコプターの大きな音が聞こえてきました。

最初の1機は少し離れたところを飛んでいきましたが、しばらくすると別のヘリコプターがかなり近くまでやってきました。バルコニーに出て見ていると、何度か旋回しながら少しずつ高度を下げていきます。

ちょうど友人カルメンの家がある辺りの向こう側です。

何があったのだろうと思って眺めていると、しばらくしてヘリコプターが再び上昇してきました。機体の下には大きな袋のようなものがぶら下がっています。

どうやら消火用の水を汲んでいたようでした。そのまま南西の方へ飛んでいったので、どこかで火事が起きているのだろうと思いました。

ここに住んでいると山火事は身近な出来事になっているので、こういう時は少し緊張します。

すぐに、この地域の山火事情報を発信している公式Xを確認しましたが、特に情報は出ていませんでした。ヘリコプターも水を汲みに来たのは二度ほどだったと思います。その後は煙の匂いもなく、特に何事もなかったようでした。

夕方7時半頃まで一日ほとんど座っていたので、少し歩こうと思って散歩に出ました。

外が涼しかったので、この日は久しぶりにジーンズを履いてみました。歩き始めた時はちょうどよかったのですが、最後の方になるとやはり少し暑くなり、もう少し軽い服でもよかったかなと思いました。

それでも、ジーンズで出かけようと思えるくらいには季節が進んできたということです。

いつものように闘牛場の横を通り、その近くのバルまで歩きました。

最初は一人でビールを一杯飲んで、それからスーパーでワインでも買って帰ろうと思っていました。バルにもほとんど人はいませんでした。

ところが、こういう時に予定は変わります。

先日、髪を染めてもらった美容師のロシオがやってきて、「ここ、空いてる?」と声をかけてきました。

「空いてるよ」

と言うと、友達も来るけれど一緒に座っていいかと聞かれました。もちろん構いません。

やがて、長くこの村に暮らしているコロンビア人の女性がやってきました。彼女とは私がこの辺りに来た頃からの顔見知りで、もう長い付き合いになります。

さらに、ヨガかピラティスの帰りだという村の女性も加わりました。

そこからは、女性たちのスペイン語がものすごい勢いで飛び交います。

特にコロンビア人の彼女は話すのがとても速く、私は一生懸命耳を傾けていました。何か言おうと思って口を挟んでも、みんなの声にかき消されてしまいます。

それでも、とにかく聞く。

分かるところもあれば、分からないところもあります。それでも、教科書とは違う、本物の会話の中にいるだけでとても勉強になります。

私にとっては、これも立派なスペイン語のレッスンです。

やがて三人が帰ることになり、私も「トイレに行ってから帰るね」と席を立ちました。

ところが、トイレから出て外へ出ると、今度はリンダとマギーが犬を連れてやってきました。

二人ともイギリス人です。

マギーは翌日イギリスへ帰ることになっていたので、できれば最後に会って挨拶をしたいと思っていました。

その日は二人がカルメンと一緒に食事をすることを知っていたので、カルメンには、「もし村に戻ってから飲みに行くなら教えてね。マギーに最後に会いたいから」と頼んでいました。

ただ、マギーたちは私の電話番号を知らなかったそうです。

それでも、

「その辺を歩いていたら会うかもしれないと思って」

とやってきたら、本当に会ってしまいました。

私はちょうど帰るところでした。

しかも、すでにビールを何杯か飲んでいます。

それなのに、「何飲む?」という話になり、マギーが「ジントニック」と言ったので、私もつられて、

「じゃあ私も」

と、久しぶりにジントニックを頼みました。

そこからまた三人でおしゃべりです。

スペイン語の次は英語。結果的に、この日はスペイン語と英語、両方の会話をたっぷり楽しむ夜になりました。

外はカーディガン一枚でちょうどいい気温です。

暑くもなく、寒くもない。

一年の中でも、こういう時期は本当に過ごしやすいものです。

そして、こういう夜になると改めて思います。

この村では、予定していなかったことがよく起こります。

もちろん、友達と時間を決めて会うこともあります。それでも、たまたまバルに入ったら知り合いがいて、そこから別の人が加わり、帰ろうとしたところでまた別の友達に出会う。

その結果、予定していなかった楽しい夜になることがあります。

そんな時、ずいぶん昔にロンドンの語学学校で聞いた話を思い出します。

夏休みの時期に、ロンドンの語学学校へ通っていた時のことです。

その時、臨時で教えに来ていた女性の先生がスペインの話をしました。

彼女はスペインが大好きで、

「スペインでは、何日も前から予定を決めなくてもいい。友達の家へ行ってドアをノックして、『来たよ。どこか行かない?』という感じでいい。それがとてもいい」

というようなことを話していました。

当時の私は、その話を面白いと思いながら聞いていました。

そして今、自分がスペインの小さな村で暮らしてみると、「ああ、あの先生が言っていたのは、こういうことだったのか」と思います。

もちろん、スペインならどこでもそうだとは限りません。

それでも、この村には確かにそんな空気があります。

何の約束もしていなかったのに人と出会い、そこから話が始まり、思いがけず楽しい時間を過ごす。

この日の夜も、最初はただ散歩をして、ビールを一杯飲んで、ワインを買って帰るだけのつもりでした。

それが気が付けば、スペイン語を聞き、英語を話し、翌日帰国する友人にも偶然会うことができました。

こういう予定外の出来事も、田舎の村で暮らす面白さの一つなのだと思います。

若い頃にロンドンで聞いたスペインの話を、何十年もたって自分自身が体験している。

そんなことを少し不思議に思いながら、気持ちのいい9月の夜を過ごしました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


2026/09/26

9月16日(水) 黄色い古いルノーと、村のバルでパスポート談義

今日も暖かい一日でした。日中はまだ歩くには少し暑いものの、真夏ほどではなく、ずいぶん過ごしやすくなっています。

夕方7時半頃、散歩に出ました。歩いている途中で、村に住むオランダ人のカップルにばったり会いました。

二人はキャンピングカーを持っているのですが、こちらに住むようになってから、普段使いにはもう少し小回りの利く車が欲しいと話していました。

どんな車を買うのだろうと思っていたら、この日見せてもらったのは、なんと1983年製だという古いルノー。フルゴネタと呼ばれる小型バンのような形をした車で、いかにも昔の車らしい姿をしています。

しかも鮮やかな黄色です。

ギアも今の車のように座席の横にあるのではなく、ハンドルの下から伸びています。車そのものが、ちょっとしたクラシックカーです。

ちょうど二人が出かけるところだったので、「どこへ行くの?」と聞くと、村外れのガソリンスタンド横にあるバルへ行くとのこと。

それなら私も行こう、と急きょ散歩コースを変更しました。


散歩の途中にいた馬の親子

私は歩いて向かい、帰りは車に乗せてもらえばいい。ちょうど良い散歩です。

バルへ着くと、英語圏の友人たちも何人か来ていました。私はビールを2本飲み、しばらく皆と話して過ごしました。

そこで話題になったのが、パスポートの更新です。

オランダ人の二人は、日曜日にマドリッドへ行く予定だと言います。理由を聞くと、パスポートの更新のためでした。

最初はキャンピングカーでマドリッドまで行くつもりのようでしたが、「列車で行けばいいんじゃない?」という話になりました。

以前なら、ロンダからマドリッドまで直通列車がありました。マドリッドとアルヘシラスを結ぶ路線です。

ところが現在は途中のアンテケーラで列車が止まり、その先は代替バスになっています。今年2月の大雨で線路や周辺が被害を受け、崖崩れなどの修復工事が続いているためです。

さらに、この路線では電化工事も行われるらしい、という話も聞きます。

そのため、しばらく通常運行には戻らないのではないか、というのがこの辺りで聞く話です。

それなら、ここから車でアンテケーラまで行き、そこに車を置いてAVEでマドリッドへ向かうのが一番楽なのではないか、という結論になりました。ここからアンテケーラまでは、車で1時間半ほどです。

そんな話をしていると、今度はイギリス人の友人が、

「どうしてパスポートのためにマドリッドまで行くの?」

と驚きました。

イギリスでは、パスポートの更新はオンラインでできるそうです。写真も携帯電話で撮影し、申請もオンライン。新しいパスポートは郵送されるので、大使館へ出向く必要がありません。

海外に住むイギリス人は多いでしょうから、そうした事情もあるのかもしれません。

国が違えば、同じパスポート更新でもずいぶん事情が違います。

日本でも海外からオンライン申請ができるようになりましたが、受け取りには領事館などへ行く必要があります。

スペインの場合、日本大使館はマドリッドです。

ただし、数か月に一度、領事出張サービスがあり、アンダルシアではマラガやセビリア、グラナダなどに来てもらえることがあります。

私はこれまで、パスポート関係の手続きでマラガへ一度、セビリアへ一度、そしてマドリッドの大使館にも一度行ったことがあります。

昔、香港に住んでいた頃は、こうした手続きもずいぶん楽でした。

職場から近かったので、昼休みの間に領事館へ行くことさえできました。仕事中に少し抜けて用事を済ませることもできる距離でした。

ところが今は、山の中の小さな村に住んでいます。

同じ「パスポートを更新する」という用事でも、大使館へ行くだけでちょっとした旅行になります。

以前、コロナ禍の移動制限が残っていた時期にも、私はパスポートの用事でマドリッドへ行きました。領事出張サービスが停止されていたからです。

当時は、正当な理由がなければ地域をまたいで移動できない時期でした。私は大使館へ行く必要があったので問題ありませんでしたが、町では警察が人を呼び止めることもありました。

それでも、あの時のマドリッドはとても印象に残っています。

観光客が驚くほど少なかったのです。

2021年4月

普段なら長い列ができる有名なチュロス店にもすぐ入れましたし、市内を歩いていても人混みがありません。

2021年4月

「人の少ないマドリッドもいいな」

そんなことを思ったのを覚えています。

2021年4月

今では、またかなり人が戻っているようですが。

以前フランス人の友人に聞いた話では、フランスのパスポート更新にもマドリッドの大使館へ行く必要があり、しかも申請できる日がかなり限られているそうです。

その友人の娘さんは、お母さんがアイルランド人なので、フランスとアイルランドの両方のパスポートを持っていました。

フランスのパスポートが切れるため更新しようとしたものの、手続きがあまりに面倒で、今回は諦めたそうです。

「アイルランドのパスポートがあるから、それで十分」

と話していました。

オランダ、イギリス、日本、フランス。

村のバルで始まった何気ない話でしたが、比べてみるとパスポート一つでも国ごとの違いが見えてきます。

海外に暮らしていると、普段は意識しないこうした違いを、思わぬところで知ることがあります。

散歩の途中で古い黄色のルノーに出会い、最後には各国のパスポート事情の話にまで広がった水曜日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

9月15日(火) 友人とタパス、割り勘で思い出した香港の夜

朝、買い物に出かけると、前日の夜に一緒に飲んでいたイギリス人の友人二人に会いました。犬を連れて散歩していたので少し立ち話をしていると、

「2時に来るよね」

と言われました。

一瞬、何のことだろうと思ったのですが、前日の夜に「明日はみんなでタパスを食べにいくからおいでよ」と誘われていたことを思い出しました。飲んでいたせいか、すっかり忘れていました。

幸い、この日は仕事もほんの少しだけ。予定どおり2時に出かけることにしました。

タパスは三品ほど注文しました。写真を撮るのはすっかり忘れてしまいましたが、トルティージャ・デ・カマロネス、豚肉を挟んだモンタディート、それからアリタス、つまりチキンウイングです。

モンタディートの豚肉は少し脂っぽく、これは正直なところ私の好みではありませんでした。

夕方には美容院へ行く予定もあり、前日も少し飲み過ぎていたので、私はノンアルコールビールを二本。ほかのみんなはワインなどを飲んでいました。

最後の飲み物

会計は人数で均等に割りました。

こういうとき、たくさん飲む人とほとんど飲まない人が一緒だと、少しだけ複雑な気分になります。とはいえ、今回はタパスを食べただけですし、金額にすれば大した差ではありません。

それに、みんなよくしゃべります。

イギリス人女性たちのおしゃべりを聞いているだけでも、私にはかなり良い英語の勉強になります。そう考えれば、少しくらい多めに払ったとしても「英会話の授業料」と思えば安いものです。

そんなことを考えていたら、昔、香港にいた頃のことを思い出しました。

仕事が終わる時間帯に、英語圏の人たちが集まるパブへ行ったことがあります。かなり大人数の集まりで、私は遅めに参加したので飲み物を一杯しか頼んでいませんでした。

ところが最後になって、全員で均等に割り勘にすることになりました。

「えっ、私は一杯しか飲んでいないのに」

と思ったのですが、そのときは何も言えませんでした。

今でも覚えているくらいなので、きっと相当悔しかったのでしょう。本当なら「私は一杯しか飲んでいないから」と一言言えばよかっただけなのに、「まあいいか」とそのまま払ってしまいました。

人数の多い食事では、こういうことが時々あります。

逆に、誰が何を食べて何を飲んだか、一人ずつきっちり計算する人がいると、驚くほど正確に精算されることもあります。

知り合って間もない人たちとの食事や、一人ずつしっかり料理を注文するような場合なら、自分が食べたもの、飲んだものだけを払うほうが、後味もすっきりします。

今回は気心の知れた友人たちですし、そもそも昼間に軽くタパスをつまんだ程度です。

しかも、私を誘ってくれた二人が、

「次は飲み物をおごるからね」

と言ってくれました。

そんな午後を過ごしたあと、夕方5時半から美容院へ行きました。

実は、しばらく髪を染めていなかったので、白髪がかなり目立つようになっていました。本当はフェリアの前に染めたかったのですが、仕事の予定が読めず、そのままになっていたのです。

夏は村に帰省してくる人や休暇中の人も多く、美容院もかなり混みます。当日の予約など、まず無理です。

かといって、前もって予約すると、今度は仕事が入ったときに困ります。

ところが夏のピークも過ぎ、人が少しずつ減ってきた今なら事情が違います。朝に連絡すると、

「5時半なら大丈夫」

との返事。

そこで急きょお願いすることにしました。

今回は染めるだけで、カットはしませんでした。

まだ日中は暑く、髪を下ろしていると暑くて仕方ありません。結局いつも結んでしまうので、今切ってもあまり意味がないのです。

もう少し涼しくなり、髪を結ばずに過ごせるようになったら、そのときにきれいにカットしてもらおうと思っています。

美容院から戻ると、また別の友人たちから「飲みに行こう」と誘われました。

けれど、この日はいつも行くバルが定休日。

それをいいことに、

「ごめん、もう帰っちゃった」

と、そのまま家へ戻りました。

前日の夜も友人たちと過ごし、この日も昼からタパスを囲んだので、夜は家でのんびりすることに。

結果的には、バルの定休日のおかげで、静かな夜になりました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


2026/09/25

9月14日(月) 買い物のつもりが、思いがけず楽しい夜に

今日は仕事があまり多くなかったので、午前中のうちに終わらせ、その後はブログを書いたり、たまっていたことを整理したりして過ごしました。

夕方になり、家に食料品があまり残っていなかったことを思い出しました。スーパーへ買い物に行くついでに、少し歩こうと思って家を出ます。

オリーブの木には実が一つもついていません


そのまま村の外周を歩き、メインストリートへ出たところで、リンダとマギーに会いました。

リンダは犬を連れていました。ドッグレースを引退した犬たちを引き取っているそうで、今日もそのうちの一匹と散歩をしていたようです。

「一緒に歩く?」と声をかけられたので、そのまま私も加わることにしました。

もともとはスーパーへ行くだけのつもりだったのですが、こういう予定変更は、この村では珍しくありません。

三人で歩き始め、私の家の前を通り、そのまま公園の方へ向かいました。歩いているうちに、「少し飲んでいこう」という話になり、村営プールの近くにあるホテルのバルへ入ることになりました。

そこで話をしながらビールを飲み、気がつけば三杯ほど飲んでいました。帰る頃には少し酔っていましたが、とても楽しい時間でした。

リンダとマギーとは、もう10年以上前からの知り合いです。

二人は、ここに住むイギリス人の友人カルメンの友達で、以前から時々この村へ遊びに来ていました。二人ともとても気さくで、会えば自然と話が弾みます。

リンダは昨年もこの村で数か月過ごし、その後スコットランドへ向かいました。そして今回、またこちらへ戻ってきたそうです。これから二、三か月ほど滞在するのではないかと思います。

今回はスコットランドから車で南下し、途中でマギーを迎え、一緒にここまで来たそうです。全部で二週間ほどの旅だったそうです。

そんな話を聞きながら飲んでいると、時間があっという間に過ぎました。

食料品を買いに行くために、ほんの少し家を出ただけのつもりでした。それが偶然誰かに会い、一緒に歩き、そのまま飲みに行くことになる。

この村では、そんな思いがけないことがよく起こります。

今日も楽しい一日になりました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。