朝、買い物に出かけると、前日の夜に一緒に飲んでいたイギリス人の友人二人に会いました。犬を連れて散歩していたので少し立ち話をしていると、
「2時に来るよね」
と言われました。
一瞬、何のことだろうと思ったのですが、前日の夜に「明日はみんなでタパスを食べにいくからおいでよ」と誘われていたことを思い出しました。飲んでいたせいか、すっかり忘れていました。
幸い、この日は仕事もほんの少しだけ。予定どおり2時に出かけることにしました。
タパスは三品ほど注文しました。写真を撮るのはすっかり忘れてしまいましたが、トルティージャ・デ・カマロネス、豚肉を挟んだモンタディート、それからアリタス、つまりチキンウイングです。
モンタディートの豚肉は少し脂っぽく、これは正直なところ私の好みではありませんでした。
夕方には美容院へ行く予定もあり、前日も少し飲み過ぎていたので、私はノンアルコールビールを二本。ほかのみんなはワインなどを飲んでいました。
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| 最後の飲み物 |
会計は人数で均等に割りました。
こういうとき、たくさん飲む人とほとんど飲まない人が一緒だと、少しだけ複雑な気分になります。とはいえ、今回はタパスを食べただけですし、金額にすれば大した差ではありません。
それに、みんなよくしゃべります。
イギリス人女性たちのおしゃべりを聞いているだけでも、私にはかなり良い英語の勉強になります。そう考えれば、少しくらい多めに払ったとしても「英会話の授業料」と思えば安いものです。
そんなことを考えていたら、昔、香港にいた頃のことを思い出しました。
仕事が終わる時間帯に、英語圏の人たちが集まるパブへ行ったことがあります。かなり大人数の集まりで、私は遅めに参加したので飲み物を一杯しか頼んでいませんでした。
ところが最後になって、全員で均等に割り勘にすることになりました。
「えっ、私は一杯しか飲んでいないのに」
と思ったのですが、そのときは何も言えませんでした。
今でも覚えているくらいなので、きっと相当悔しかったのでしょう。本当なら「私は一杯しか飲んでいないから」と一言言えばよかっただけなのに、「まあいいか」とそのまま払ってしまいました。
人数の多い食事では、こういうことが時々あります。
逆に、誰が何を食べて何を飲んだか、一人ずつきっちり計算する人がいると、驚くほど正確に精算されることもあります。
知り合って間もない人たちとの食事や、一人ずつしっかり料理を注文するような場合なら、自分が食べたもの、飲んだものだけを払うほうが、後味もすっきりします。
今回は気心の知れた友人たちですし、そもそも昼間に軽くタパスをつまんだ程度です。
しかも、私を誘ってくれた二人が、
「次は飲み物をおごるからね」
と言ってくれました。
そんな午後を過ごしたあと、夕方5時半から美容院へ行きました。
実は、しばらく髪を染めていなかったので、白髪がかなり目立つようになっていました。本当はフェリアの前に染めたかったのですが、仕事の予定が読めず、そのままになっていたのです。
夏は村に帰省してくる人や休暇中の人も多く、美容院もかなり混みます。当日の予約など、まず無理です。
かといって、前もって予約すると、今度は仕事が入ったときに困ります。
ところが夏のピークも過ぎ、人が少しずつ減ってきた今なら事情が違います。朝に連絡すると、
「5時半なら大丈夫」
との返事。
そこで急きょお願いすることにしました。
今回は染めるだけで、カットはしませんでした。
まだ日中は暑く、髪を下ろしていると暑くて仕方ありません。結局いつも結んでしまうので、今切ってもあまり意味がないのです。
もう少し涼しくなり、髪を結ばずに過ごせるようになったら、そのときにきれいにカットしてもらおうと思っています。
美容院から戻ると、また別の友人たちから「飲みに行こう」と誘われました。
けれど、この日はいつも行くバルが定休日。
それをいいことに、
「ごめん、もう帰っちゃった」
と、そのまま家へ戻りました。
前日の夜も友人たちと過ごし、この日も昼からタパスを囲んだので、夜は家でのんびりすることに。
結果的には、バルの定休日のおかげで、静かな夜になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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