お問い合わせは ⇒ shiroimura.cortes☆gmail.com 迄、ご連絡くださいませ。(お手数ですが、☆を@に変更下さいませ)
コルテス村の地図 ⇒ こちら
【村の行事】2026年
祝日8月15日(土) 、壁のないフェスティバル 8月14日(金) &15日(土)、夏のフェリア8月20日(木) 〜23日(日)

2026/09/26

9月16日(水) 黄色い古いルノーと、村のバルでパスポート談義

今日も暖かい一日でした。日中はまだ歩くには少し暑いものの、真夏ほどではなく、ずいぶん過ごしやすくなっています。

夕方7時半頃、散歩に出ました。歩いている途中で、村に住むオランダ人のカップルにばったり会いました。

二人はキャンピングカーを持っているのですが、こちらに住むようになってから、普段使いにはもう少し小回りの利く車が欲しいと話していました。

どんな車を買うのだろうと思っていたら、この日見せてもらったのは、なんと1983年製だという古いルノー。フルゴネタと呼ばれる小型バンのような形をした車で、いかにも昔の車らしい姿をしています。

しかも鮮やかな黄色です。

ギアも今の車のように座席の横にあるのではなく、ハンドルの下から伸びています。車そのものが、ちょっとしたクラシックカーです。

ちょうど二人が出かけるところだったので、「どこへ行くの?」と聞くと、村外れのガソリンスタンド横にあるバルへ行くとのこと。

それなら私も行こう、と急きょ散歩コースを変更しました。


散歩の途中にいた馬の親子

私は歩いて向かい、帰りは車に乗せてもらえばいい。ちょうど良い散歩です。

バルへ着くと、英語圏の友人たちも何人か来ていました。私はビールを2本飲み、しばらく皆と話して過ごしました。

そこで話題になったのが、パスポートの更新です。

オランダ人の二人は、日曜日にマドリッドへ行く予定だと言います。理由を聞くと、パスポートの更新のためでした。

最初はキャンピングカーでマドリッドまで行くつもりのようでしたが、「列車で行けばいいんじゃない?」という話になりました。

以前なら、ロンダからマドリッドまで直通列車がありました。マドリッドとアルヘシラスを結ぶ路線です。

ところが現在は途中のアンテケーラで列車が止まり、その先は代替バスになっています。今年2月の大雨で線路や周辺が被害を受け、崖崩れなどの修復工事が続いているためです。

さらに、この路線では電化工事も行われるらしい、という話も聞きます。

そのため、しばらく通常運行には戻らないのではないか、というのがこの辺りで聞く話です。

それなら、ここから車でアンテケーラまで行き、そこに車を置いてAVEでマドリッドへ向かうのが一番楽なのではないか、という結論になりました。ここからアンテケーラまでは、車で1時間半ほどです。

そんな話をしていると、今度はイギリス人の友人が、

「どうしてパスポートのためにマドリッドまで行くの?」

と驚きました。

イギリスでは、パスポートの更新はオンラインでできるそうです。写真も携帯電話で撮影し、申請もオンライン。新しいパスポートは郵送されるので、大使館へ出向く必要がありません。

海外に住むイギリス人は多いでしょうから、そうした事情もあるのかもしれません。

国が違えば、同じパスポート更新でもずいぶん事情が違います。

日本でも海外からオンライン申請ができるようになりましたが、受け取りには領事館などへ行く必要があります。

スペインの場合、日本大使館はマドリッドです。

ただし、数か月に一度、領事出張サービスがあり、アンダルシアではマラガやセビリア、グラナダなどに来てもらえることがあります。

私はこれまで、パスポート関係の手続きでマラガへ一度、セビリアへ一度、そしてマドリッドの大使館にも一度行ったことがあります。

昔、香港に住んでいた頃は、こうした手続きもずいぶん楽でした。

職場から近かったので、昼休みの間に領事館へ行くことさえできました。仕事中に少し抜けて用事を済ませることもできる距離でした。

ところが今は、山の中の小さな村に住んでいます。

同じ「パスポートを更新する」という用事でも、大使館へ行くだけでちょっとした旅行になります。

以前、コロナ禍の移動制限が残っていた時期にも、私はパスポートの用事でマドリッドへ行きました。領事出張サービスが停止されていたからです。

当時は、正当な理由がなければ地域をまたいで移動できない時期でした。私は大使館へ行く必要があったので問題ありませんでしたが、町では警察が人を呼び止めることもありました。

それでも、あの時のマドリッドはとても印象に残っています。

観光客が驚くほど少なかったのです。

2021年4月

普段なら長い列ができる有名なチュロス店にもすぐ入れましたし、市内を歩いていても人混みがありません。

2021年4月

「人の少ないマドリッドもいいな」

そんなことを思ったのを覚えています。

2021年4月

今では、またかなり人が戻っているようですが。

以前フランス人の友人に聞いた話では、フランスのパスポート更新にもマドリッドの大使館へ行く必要があり、しかも申請できる日がかなり限られているそうです。

その友人の娘さんは、お母さんがアイルランド人なので、フランスとアイルランドの両方のパスポートを持っていました。

フランスのパスポートが切れるため更新しようとしたものの、手続きがあまりに面倒で、今回は諦めたそうです。

「アイルランドのパスポートがあるから、それで十分」

と話していました。

オランダ、イギリス、日本、フランス。

村のバルで始まった何気ない話でしたが、比べてみるとパスポート一つでも国ごとの違いが見えてきます。

海外に暮らしていると、普段は意識しないこうした違いを、思わぬところで知ることがあります。

散歩の途中で古い黄色のルノーに出会い、最後には各国のパスポート事情の話にまで広がった水曜日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

0 件のコメント:

コメントを投稿