この日は、親しい友人ローラの誕生日を一緒に祝いました。彼女は、ここで暮らす私にとって家族のような存在です。誕生日会に参加するというより、身内の大切な日を祝っているような気持ちになりました。
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| ローラの猫ちゃん |
最初に向かったのは、村のプールにあるバルです。そこで思いがけず、昔からの知り合いであるラウールに会いました。
ラウールは現在マドリードで暮らしていますが、この村には父親のホリデーハウスがあるため、毎年二人の息子を連れて帰ってきます。とても聡明で、話していると知識の深さが伝わってくる人です。
長男がまだ小さかった頃、私が抱き上げて一緒に写真を撮ったことがあります。当時は本当に可愛らしい子供でしたが、今ではすっかり成長し、賢そうな少年になっていました。長く同じ村に暮らしていると、こうして子供たちの成長を見られる機会があります。
その後、別の店へ移って飲んでいると、村で育った青年が仕事仲間を連れてやって来ました。その仕事仲間は、恐らくモロッコ出身の家族と共に、幼い頃スペインへ来た人なのだと思います。
少し人見知りのようで、バルにいる人たちとはあまり話をしていませんでした。その姿を眺めながら、異なる文化の中で育つ移民の子供たちについて考えました。
外国から移り住んだ第一世代は、生まれ育った国の文化や習慣を持っています。一方、その土地で生まれたり、幼い頃に連れてこられたりした第二世代は、家庭にある親の文化と、自分が暮らす国の文化の間で育ちます。
自分で生まれる国や育つ環境を選んだわけではありません。それでも、二つの文化の間で、自分がどこに属するのかを考えながら成長していくことになります。
だからこそ、幼い頃からその国で育った子供たちが、「ここで育って良かった」と思える社会にすることが大切なのだと思います。
移民政策については、さまざまな意見があります。私自身も、移民を無条件に受け入れるべきだと考えているわけではありません。しかし、国が受け入れると決めたのであれば、そこで育つ子供たちを社会の一員として守り、育てていかなければならないと思います。
そして、それは移民の子供たちだけの問題ではありません。
もともと日本に生まれた子供たちにも、「日本に生まれて良かった」と思ってもらえる社会をつくる必要があります。どこから来たかにかかわらず、これからの国を支えるのは、そこで育つ若い世代だからです。
私は若い頃、日本で教えられてきた考えを、あまり疑わずに受け入れていました。しかし、国外に出て暮らしてみると、日本の常識が世界の常識ではないことに気づきます。同時に、日本にいた頃には見えなかった日本の良さも見えてきました。
今は物価や賃金、為替の問題もあり、若い人が海外へ出るのは簡単ではありません。それでも、機会があるなら、一度は外へ出てみてほしいと思います。
外国に行ったからといって、特別な答えが見つかるとは限りません。それでも外から日本を見ることで、日本の悪いところだけでなく、良いところにも気づけるはずです。
この日はローラの誕生日を祝いながら、昔から知っている子供の成長を眺め、移民の子供たちや日本の若者のことまで、さまざまなことを考えました。
少し話が広がりましたが、長く外国で暮らしていると、目の前の何気ない光景が、自分の生まれた国について考えるきっかけになります。
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| 涼しくなった夜8時 |
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

