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【村の行事】2026年
祝日8月15日(土) 、ロメリア祭 6月6日(土)

2026/07/09

7月1日(水) フランスを南へ ボーヌからプロヴァンスへ向かう旅

朝、ボーヌを出るころ、空からは雨がぱらぱらと落ちていました。強い雨ではありませんでしたが、車の窓に細かな水滴がつくような、静かな朝でした。

この日の目的地は、プロヴァンスのルールマランです。ブルゴーニュのボーヌから南へ下り、途中でゴルドやルシヨンに寄りながら向かうことにしました。

まずは高速道路に入り、しばらく走ったところでサービスエリアに寄りました。広々とした場所で、ここではコーヒーだけを飲みました。

フランスの高速道路のサービスエリアは、日本のものとは少し雰囲気が違います。機能的ではありますが、どこかゆったりしていて、旅の途中で一息つくにはちょうどいい場所でした。

その後も南へ向かって走り続けました。途中でもう一度サービスエリアに寄り、今度はマクドナルドで軽く食事をしました。フランスまで来てマクドナルド、と思わないでもありませんが、長い車移動の日には、こういう分かりやすい場所がありがたく感じます。

リヨンのあたりでは少し道に迷いかけました。大きな町の周辺は車も多く、道路も複雑です。街の気配を横目に見ながら、なんとか南へ抜けていきました。北の空気から少しずつ南の空気へ変わっていくようで、同じフランスでも風景の色が変わっていくのが分かります。

最初に立ち寄ったのはゴルドです。崖の上に家々が連なる、プロヴァンスらしい有名な村です。遠くから見ると、石造りの建物が斜面に寄り添うように立っていて、村全体がひとつの大きな彫刻のようでした。観光地として知られているのも納得です。

強い風が吹き、柵などないので飛ばされないようにと、あまりぎりぎりには立たず、写真は座って撮ることにしました。

次に向かったのはルシヨンです。ここはゴルドとはまったく違う印象の村でした。

赤土の色が建物や道に映り、村全体があたたかい赤みを帯びています。白い村に慣れていると、この赤い村の景色はとても新鮮でした。南スペインの白い壁とは違う、プロヴァンス独特の乾いた明るさがあります。


そして夕方、宿泊地のルールマランに着きました。泊まったのは、田舎の中にある素晴らしいコテージです。目の前には広々とした空間が広がっていて、犬を連れて来たらどれほど喜ぶだろうと思うような場所でした。村の中ではなく、少し外れた静かな場所にあるので、長い移動の疲れをほどくにはぴったりです。



荷物を置いたあと、ルールマランの街の入口に立つお城へ行ってみました。ところが、ちょうど閉館の時間でした。中には入れませんでしたが、外から眺めるだけでも雰囲気がありました。

旅先では、予定通りに見学できないこともあります。それでも、その場所に少しでも立ち寄ると、町の輪郭が見えてくるような気がします。

その後、スーパーへ行き、飲み物や食べるものをいろいろ買い込みました。


宿に戻ってからは、ビールを飲み、つまみを食べながら、ワールドカップのイングランド戦を見ました。長い移動のあと、知らない土地の静かな宿でのんびりサッカーを見る時間は、なかなか良いものです。

この日、もうひとつ驚いたことがあります。フランスには、思っていた以上にセミがたくさんいました。夜の9時半近くになっても、外ではセミが勢いよく鳴いています。

南スペインの夏ではセミの声をそれほど意識することはありませんが、フランスでここまで大きな声で鳴いているとは思いませんでした。

ボーヌの雨から始まった一日は、ゴルドの石の村、ルシヨンの赤い村を通り、ルールマランの静かな宿で終わりました。ボーヌのあるブルゴーニュから南へ下るうちに、風景の色も、空気も、音も少しずつ変わっていく一日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。