今夜は、アンドレスのバルへ行きました。
8時半頃に着いたので、まだ空いているテーブルがあり、すぐに座ることができました。
ところが、それから30分ほどするとバルはもう満席です。夏の夜らしく、次々と人が集まってきます。
この日はローラと二人でした。二人だけなら英語で気楽に話せるので、近況から何でもない話まで、色々なことをゆっくり話せます。
ところが、その間にもベロから何度もメッセージが入ってきます。
せっかくローラと二人で過ごしていたので、できれば邪魔されたくなかったのですが、何度も連絡が来るので、仕方なく今どこにいるのかを伝えました。
しばらくすると、かなり酔った様子のベロがやって来ました。
席に着くなり、今度はローラに向かってスペイン語で話し始めます。話題は恋愛関係のことでした。
私も聞こうと思えば話についていけます。ただ、これまでにも何度か聞いたような内容で、正直なところ、あまり興味が湧きませんでした。
それなら無理に会話に加わる必要もないだろうと思い、私はスマートフォンを見ることにしました。
やがてビールを飲み終えると、ベロが「もう一杯どう? 私がおごるから」と言ってくれました。
けれど、その時にはもう、すっかり疲れてしまいました。
「私は帰る」
そう答えて、店を出ることにしました。
途中までは三人で歩きましたが、分かれ道でベロとは別れました。その瞬間、思わずほっと一息。
ローラも、ずっと話を聞いていないといけなかったから疲れたようでした。
最初は二人でのんびり話せて、良い夜になるはずだったのです。
でも、思い通りにならない夜もあります。
楽しいことばかりではなく、こういう少しがっかりする夜もあるのです。


