午前中に少し仕事をした後、カルメンの家へ向かいました。今回も、1940年代に離れ離れになった家族が交わした手紙をデジタル化するためです。
コンピューターをはじめ、作業に必要な物をいくつも持って家を出るだけで、ひと仕事を終えたような気分になります。外はすでに暑く、荷物を車に積み込む頃には汗をかいていました。車内にも熱がこもり、すぐに座るのをためらうほどでした。
カルメンの家は、村から少し離れた田舎にあります。到着して中に入ると、外の暑さが嘘のように涼しく感じられました。日差しが当たる側のシャッターをすべて下ろし、扇風機を回していたからです。
スペイン南部の夏は、窓を開ければ涼しくなるとは限りません。強い日差しを家の中に入れないことが大切です。昼間にシャッターを閉め、室内を薄暗く保つ昔ながらの方法は、簡単ですが効果があります。
午後1時過ぎに到着し、1時半頃から作業を始めました。この日は三、四通ほどの手紙をデジタル化しました。
古い筆跡を読み、文章を一つずつ確認していくため、思った以上に時間がかかります。手紙に書かれた言葉を追っていると、遠く離れた家族を思う気持ちが、何十年もの時を越えて伝わってきます。
作業の途中で、カルメンの夫のマルコスが軽食を用意してくれました。私は家を出る前に軽く昼食を済ませていたので、気にしないでほしいと伝えました。
それでも、「ヨーロッパの法律では、そんなに長く働かせてはいけない」と冗談を言いながら勧めてくれたので、少し休んで食事を取り、その後また手紙の作業に戻りました。
帰宅後にも片付けなければならない仕事が残っていたため、この日は寄り道をせず、そのまま家へ戻りました。暑い中を荷物を持って移動するのは疲れますが、涼しい部屋で古い手紙と向き合う、落ち着いた午後になりました。


