朝起きると、この日も雲が低く降りてきていました。村全体が白く包まれているようで、空気もひんやりしています。南スペインといっても、山あいの村の朝は、こういう涼しさがあります。
この日は、友人のマリと一緒に海側の町へ行ってきました。知り合いの方が持っている家の様子を、定期的に見に行くためです。
長く空けている家は、何か問題が起きていないか、ときどき確認しておく必要があります。スペインで暮らしていると、こういう小さな頼まれごとも日常の一部になります。
村を出た時はずっと曇っていました。海側に近づくと少し晴れ間も見えましたが、それも長くは続かず、また雲が広がってきました。
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| 海側に向かっています。 |
海方面へ行く時は、いつも高速道路を使います。海沿いには、同じ方向へ走る一般道もありますが、交通量が多く、混みやすいのです。そのため、少しお金を払っても高速に乗った方が楽だと思っていました。
ところが、この日は料金を見て驚きました。区間ごとの料金ではありますが、最初の短いところが2ユーロになっていたのです。冬料金のほぼ倍です。夏になると高速料金が上がり、冬には下がるのですが、それにしても少し上がりすぎではないかと思いました。
実際、高速道路を走る車は少なくなっているように感じました。2ユーロ払うくらいなら、一般道を行こうと思う人が増えるのも分かります。
その影響なのか、いつも寄っていたサービスエリアのカフェも閉まっていました。前回行った時には、中に人はいたものの、「閉まっています」と言われました。改装でもするのかと思っていましたが、今回もやはり閉まったままでした。
高速料金が上がれば、道路を使う人が減ります。すると、サービスエリアのカフェテリアに立ち寄る人も減ります。高速の全体としては同じ収入になるのかもしれませんが、そこで商売をしている小さな店には、やはり影響が出るのではないかと思いました。
結局、朝食は高速のサン・ペドロ出口まで下りてから取ることにしました。ちなみにここの区間は料金3.60ユーロです。
下りてすぐにポリゴノと呼ばれる工業地帯のような場所があり、そこにはスーパーや店もいろいろ並んでいます。その中のガソリンスタンドにカフェがあり、前回もそこで休憩しました。
店の人はとても感じがよく、気持ちよく朝食を取ることができました。旅先の有名なカフェではありませんが、こういう何気ない場所の方が、かえってその土地の生活が見えることがあります。
その後、目的の家へ向かいました。家の中を確認し、少し掃除をして、問題がないことを見届けました。用事が終わると、少し気持ちが軽くなります。
そのまま帰るのももったいないので、プエルト・バヌスにあるエル・コルテ・イングレスへ寄りました。エル・コルテ・イングレスはスペインを代表するデパートですが、特にプエルト・バヌスの店舗は、周囲の雰囲気もあって高級感があります。
何かを買うつもりがあったわけではありません。ただ、田舎の村に住んでいると、たまにこういう場所を歩くだけでも新鮮です。明るい売り場を見て、きれいに並んだ商品を眺めて、少し都会の空気を吸う。それだけで十分楽しい時間でした。
帰り道には、ガウシンの村にあるガソリンスタンド横のバルに寄りました。そこでタパスを少しつまみ、ビールを飲みました。海側から山の方へ戻る途中で、こうしてひと息入れる時間は、ちょうどよい区切りになります。
その後、さらにコルテスのガソリンスタンド横のバルにも寄りました。そこにはイギリス人の友人たちがいて、合流することになりました。
朝は雲に包まれた村から始まり、海側の町へ行き、デパートを少し歩き、帰り道にバルへ寄る。
木曜日の夕方は、友人たちと話しながらゆっくり過ぎていきました。予定していた用事も済み、少し寄り道もできて、楽しい一日になりました。












