村のカーニバルは、いよいよ最終日を迎えました。
前の晩、若者たちは夜遅くから朝まで思いきりカーニバルを楽しんでいたようです。そのせいか、朝の村は驚くほど静かでした。
普段ならどこかから人の声が聞こえてくる時間なのに、この日はまるで時間が止まったように、通りがしんとしています。祭りの翌朝らしい、少し気だるい静けさです。
そんな日の始まりは、チョリソでした。
村ではカーニバルの最終日に、無料でチョリソが振る舞われます。スペインの村では、祭りの時にこうして食べ物が配られることがよくあります。
夏のフェリアでは、大きな鍋で作るパエリアが定番です。祭りと食べ物は、やはりどこか切り離せないものなのでしょう。
この日もまず、友人二人と闘牛場の横にあるバルで待ち合わせをしました。軽く一杯飲んでから、チョリソをもらいに行きます。プラ皿にのせてもらった熱々のチョリソを持って、またバルへ戻り、ビールと一緒にいただきました。
こういう食べ方は、いかにもスペインらしい気がします。特別な料理ではありませんが、外で友人と話しながら食べると、なぜかとても美味しく感じるのです。
夕方6時半ごろからは、カディスのコンパルサ(カーニバルの歌のグループ)がパフォーマンスをする予定でした。少し見てみたい気もしていたのですが、その頃になると細かな雨がぱらぱらと降り始め、空気も一気に冷えてきました。
ビールでお腹も満たされていたこともあり、この日は無理をせず、少し早めに家へ帰ることにしました。
帰り道、これからパフォーマンスへ向かう村のコンパルサのメンバー数人とばったり会いました。皆すでに衣装を着ていて、祭りらしい雰囲気です。せっかくなので、一緒に写真を撮ってもらいました。
ただ、今年のカーニバルは、正直なところ以前ほどの人出ではありませんでした。村の人たちともそんな話をしていたのですが、やはり若い人たちがあまり帰ってこなくなっているようです。
昔はこの時期になると、町を離れている若者たちが戻ってきました。しかも彼らは友人を連れて帰ってくるので、村は一気に賑やかになります。通りもバルも人であふれ、夜遅くまで笑い声が続いていました。
そうした光景は、少しずつ少なくなってきているように感じます。
そしてカーニバルが終わると、スペインでは次の季節が始まります。
次にやって来るのは「セマナ・サンタ(聖週間)」です。
村の時間は、また次の行事へ向かってゆっくりと動き始めます。
最後までお読みいただきありがとうございました。



