夕方、少し散歩に出ました。ここのところ家にいる時間が長かったので、少しは歩いたほうがいいと思ったのです。
外に出ると、空気はすっかり暖かくなっていました。村の人たちも半袖姿で歩いていて、急に季節が進んだように感じます。寒い日が続いていたと思ったら、もう夏の入口に来ているのだなと思いました。
キャンピングカーが停まる駐車場のあたりにも、人がたくさんいました。キャンピングカーだけでなく、普通の車も何台も停まっています。
その横にはスポーツができるような場所があるのですが、最近そこに、テーブルと椅子が一体になったピクニック用の設備が置かれました。バーベキュー場やキャンプ場にありそうな、屋外用のテーブルです。
その日は、その場所で家族連れや友人同士の人たちが集まっていました。食べ物を広げて、話をしながら過ごしている様子は、いかにも週末のスペインの村らしい光景です。暖かくなると、人は自然と外に出てきます。冬のあいだは静かだった場所にも、また人の声が戻ってきました。
いつもとは少し違う道を歩き、そのまま村の通りのほうへ出ました。そして、銀行に寄ってお金を下ろすことにしました。
というのも、この日、銀行のアプリで少し面倒なことがあったからです。アプリを開くと、本人確認のような画面が出てきて、自分の情報を入力するよう求められました。
最初から何を聞かれるのか分かっていればよかったのですが、進めている途中で分からない項目が出てきてしまいました。
考えているうちに時間がたち、画面はいったん閉じてしまいました。次に開いた時には、今度は証明書類のようなものを提出するような表示になっていました。ところが、何の書類を出せばいいのかが、はっきり分かりません。
スペインでは、こういう時に少し不安になります。必要な手続きをしていないと、銀行口座が凍結されることがあるからです。日本にいる時には、口座が突然使えなくなるということはあまり身近に感じませんでした。けれども、こちらでは実際にそういう話を聞きます。
以前にも、似たようなことがありました。その時は銀行の窓口で説明すれば済んだのですが、同じような確認を放っておいたために口座を止められた人もいました。
また、交通違反などの罰金がきちんと手元に届かず、本人が気づかないまま未払いになっていたという話もあります。あとになって突然、口座が凍結され、調べてみると昔の罰金が原因だった、ということもあるようです。
私自身も、車の税金で困ったことがありました。今年はきちんと通知が届きましたが、去年は届きませんでした。おかしいなと思っていたら、ずいぶん時間がたってからデジタル通知が来ました。開いてみると、支払い期限を過ぎているため、すでに上乗せされた金額になっていました。
こちらとしては、最初の通知を受け取っていないのですが、それを説明しに行ったところで、簡単に聞き入れてもらえるとは限りません。結局、仕方なく払いました。
スペインで暮らしていると、こういう事務的なことには、いつも少し緊張します。放っておくと金額が増えたり、ある日突然、口座が使えなくなったりするかもしれません。
そんなこともあり、念のため少し現金を下ろしておこうと思いました。すぐに何かあるとは限りませんが、手元に現金があるだけで少し安心します。
銀行を出たあと、スーパーに寄りました。バルにはたくさん人がいましたが、知っている人の姿は見えませんでした。今日はそのまま帰ることにして、スーパーでワインを一本買い、家に戻りました。
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| スーパーの前 |
家では、そのワインを少し飲みながら、のんびり過ごしました。外はすっかり夏のような気配です。
それにしても、先週セビリアに行っておいて本当によかったと思いました。今週だったら、かなり暑かったはずです。この日はセビリアでは40度近くまで上がっていたようで、そんな中を歩き回っていたら、さすがに体力がもちません。
たった一週間違うだけで、こんなに季節が変わるのかと思います。スペインの春は気持ちのよい季節ですが、その始まりは遅く、終わりは思っているより早くやってきます。
寒い夜を心配していたのが少し前のことなのに、今度は暑さを気にしなければならない季節になりました。村の夕方のにぎわいを見ながら、今年もまた、スペインの長い夏が近づいているのを感じました。


