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【村の行事】2026年
祝日8月15日(土) 、ロメリア祭 6月6日(土)

2026/07/10

7月2日(木) ラベンダー畑からヴェルドン渓谷へ、南仏の色をめぐる一日

朝、宿を出ようとしたところで、思いがけないものを見つけました。ドアの上に木の梁のような部分があり、そこにホーネット、つまりスズメバチが小さな穴に入っていったんです。

気づいた瞬間、思わず足が止まりました。ドアを開けるのも少し怖く、朝からひやりとしました。本当なら、出発前にもう一度外に出て、プールの様子も見たかったのですが、そんな気分にはなれませんでした。

少し残念でしたが、無理をしても仕方ありません。予定通り、次の目的地へ向かうことにしました。

この日、最初に向かったのはラベンダー畑です。

プロヴァンスといえば、やはりラベンダーの風景を思い浮かべます。最初に車を止めた場所には観光客が多く、少し驚きました。特に中国系の観光客の姿が多く、静かなラベンダー畑を想像していたので、少し現実に引き戻されたような気持ちになりました。

けれども、車を走らせていくうちに、景色はだんだんと落ち着いてきました。ラベンダーの紫と、ひまわりの黄色が並ぶ場所もあり、南仏らしい色が目の前に広がっていました。

ただ、ラベンダーは少し乾燥しているようにも見えました。強い日差しと暑さのせいでしょうか。近くで見るよりも、車窓から流れていく畑の方が美しく感じられました。

紫の帯が風景の中に続いていく様子は、旅の途中で見るからこそ心に残るものなのかもしれません。

その後、ムスティエ・サント・マリーへ向かいました。

ここがこの日の宿泊地です。ただ、湖へ行く前に一度村へ入り、昼食をとることにしました。

観光地なので、食事にはそれほど期待していませんでした。ところが入った店は、思っていたよりもずっと本格的なフレンチでした。

メニュー

私は魚介のスープ、ブイヤベースをいただきました。魚介がそのままごろごろ入っているのではなく、なめらかでクリーミーに仕上げられていて、香りも味も深いものでした。


友人は貝入りのスパゲッティを選びました。

印象に残ったのは、料理だけではありません。ウエーターさんが南の人らしく、とてもフレンドリーでした。

フランスでは、お客さんに対して「そんなに急がないで」というようなジェスチャーをすることがある、と以前YouTubeで見たことがありました。

この日、その仕草を実際に見ることができて、ひそかに嬉しくなりました。こういう小さな発見も、旅の楽しみの一つです。

昼食の後は、湖の方へ向かいました。

右手に湖を見ながら進んでいくと、その先には渓谷の景色が広がっていました。言葉にするのが難しいほど、雄大な眺めでした。岩肌の色、深い谷、青い水。車で走りながら見ても、何度も目を奪われました。

その後、湖のそばまで下りました。水に手を触れると、強い日差しの中で少しだけ涼しさを感じました。ただ、この日は本当に暑く、長い時間そこにいることはできませんでした。湖は美しかったのですが、ゆっくり過ごすには体力を奪われる暑さでした。

夕方になり、再びムスティエ・サント・マリーの村へ戻りました。宿に入る時間が決まっていて、5時ごろには到着しなければなりませんでした。宿のスタッフのお兄さんがとても感じのいい人で、旅先でこういう人に出会うと、それだけでその場所の印象が少しやわらかくなります。

荷物を置いた後、村を歩きました。

ムスティエ・サント・マリーは、岩山の下に家々が寄り添うように建つ、とても美しい村です。観光地ではありますが、夕方になると日中の慌ただしさが少し落ち着き、石造りの道や建物にやわらかい光が差していました。

村の教会にも立ち寄りました。外の暑さから中へ入ると、空気がひんやりとしていて、しばらく静かに過ごしたくなるような場所でした。旅の途中で教会に入ると、その土地の時間の流れが少しだけ見える気がします。

その後、カフェに入り、ビールを飲みました。暑い一日の終わりに飲むビールは、それだけで十分においしく感じます。昼間に見たラベンダー畑や湖、渓谷の景色を思い出しながら、ようやく一息つきました。

夕食はピザにしました。

フランスに来てピザというのも不思議ではありますが、旅の食事はその時の気分と流れで決まります。白ワインを一本頼み、ゆっくりと食事をしました。

昼は本格的なフレンチ、夜は気楽なピザ。どちらもこの日の旅にはちょうどよかったと思います。

夕食の後は、スポーツバーへ行きました。ビールを一杯飲みながら試合を観戦しましたが、前半が終わったころには宿へ戻ることにしました。

朝からスズメバチに驚き、紫のラベンダー畑を走り、青い湖と渓谷を眺め、夕方の光が差す村を歩きました。プロヴァンスらしい色に満ちた、美しい一日でした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。