朝起きると、空はすっかり曇っていました。
この日は雨の黄色注意報が出ていて、すでに少しだけ雨も降ったようです。バルコニーも濡れていたので、今日は一日雨になるのかなと思っていました。
午前中は少し仕事が入っていたので、それを済ませました。その後、そういえばしばらくコンピューターのバックアップをしていなかったことを思い出しました。
私はMacを使っていて、4TBの外付けハードディスクのうち1TBをバックアップのTime Machine用に割り当てています。
ところが前回バックアップしようとした時、途中で動かなくなってしまいました。本来なら容量がいっぱいになると古いバックアップから自動的に削除されるはずなのですが、どうもうまくいかなかったようです。
そこで今回は、まず途中で止まっていたデータを整理することにしました。ChatGPTに聞きながらターミナルを開き、必要なものを削除しました。ターミナルを使いこなせるわけではありませんが、以前にも少し触ったことがあるので、それほど抵抗はありません。
ところが、それで終わりではありませんでした。
外付けハードディスクをつなぐと、いつまでもディスクが動き続けます。少し前に写真アプリで何かをクリックして以来、写真関連の処理やSpotlightなどがバックグラウンドで外付けハードディスクにアクセスするようになったようです。
前回バックアップがうまくいかなかったのも、その影響があったのかもしれません。
あれこれ試しているうちに、最後にはもう嫌になってしまい、その日はそこで打ち切ることにしました。
パソコンから離れたところで、今度は明日のことが気になりました。翌朝は友人を車で迎えに行き、そのままハイキングに出かける予定です。
私の車は時々エンジンがかかりにくいことがあるので、朝になって突然動かなかったら困ります。
念のためエンジンをかけてみると、無事に始動しました。ほっとして、そのまま村の中を少し走り、いつもの場所に車を戻しました。
車を動かした次は、自分も少し動いた方がいいと思い、散歩に出ることにしました。
雨の注意報が出ていたわりには、結局それほど降っていません。でも念のため傘を持って、村の外へ続く道を歩き始めました。
しばらくすると、後ろから一台の車がゆっくり近づいてきて、私のそばで止まったのです。
一瞬、「誰?」と身構えました。
以前、犬と朝の散歩をしていた時、酔った若い男性たちが乗った車が近づいてきて、目の前で止まったことがあります。その時はかなり怖い思いをしました。
ただ、当時一緒にいたのは35キロほどある黒っぽいボクサー犬です。知らない人が見ればかなり迫力があるので、犬を見た男性たちは結局そのまま立ち去りました。
そんなことをふと思い出したのです。周囲には誰もいません。
ところが、車に乗っていたのは知り合いでした。
「今からガソリンスタンドの横のバルに行くよ」
と言います。
「どうして?」
と聞くと、
「アレックスの誕生日だから」
とのこと。
それなら、と散歩を中断して、そのまま車に乗せてもらうことにしました。
バルでは、大きなパーティーというのではなく、数人が集まっただけの小さな飲み会でした。私もその輪に加わって、一緒に楽しく飲むことにしました。
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| バルからの景色 |
しばらくすると、アレックスからある話を聞きました。
前日に、オランダ人の友人夫婦から「1週間留守にするから、パティオの植物に水をやっておいて」と頼まれていました。その二人はこの日の朝、車でマラガへ向かって出発したのです。
ところが、途中で事故に遭ったというのです。
この地方では、長い乾季の後に降る最初の雨には特に注意が必要だと言われています。
雨が降っていない期間が長いと、道路にたまった油分や汚れが最初の雨で浮き上がり、路面がとても滑りやすくなるからです。
二人の車は、ブレーキの状態もあまり良くなかったらしく、途中で360度回転してしまったそうです。
幸い、車は山側にぶつかって止まりました。
もし反対側、谷側へ飛び出していたら、どうなっていたか分かりません。
その後、レッカー車が来て、二人はタクシーでマラガ空港へ向かったものの、飛行機には間に合わず、結局村へ戻ってきたそうです。
大きな怪我がなかったのが何よりでした。
朝、雨の注意報を見た時には、単に「今日は雨かな」と思っていただけでしたが、長い乾季の後の最初の雨は、やはり気をつけなければならないのだと改めて思いました。
その後は、話題もだんだん軽くなり、旅行の話になりました。モロッコのこと、インドのこと、そしてなぜか各国のトイレ事情へ。
私も1980年代後半に中国へ行った時の、かなり強烈だったトイレの記憶を話しました。すると、「いや、インドはもっとすごい」と言う人もいます。
もちろん、どれも今の話ではありません。もう随分昔の旅の記憶です。それでも、昔の旅行の話は何年たっても意外と鮮明に残っていて、話し始めると次々に思い出すものです。
そんな話をしてから、家へ戻りました。
空を見上げると、どんよりとした灰色の雲もあれば、その隙間に思わず見入ってしまうような美しい雲も広がっていました。
明日は友人とハイキングに行く予定です。天気予報では雨は降らないことになっていますが、今日も「雨が降る」と言われながら、結局ほとんど降りませんでした。
山の天気は、予報通りになるとは限りません。
明日はどうなるでしょう。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
パソコンに振り回され、車のエンジンを確かめ、散歩に出たはずが途中で誕生日の飲み会に加わり、そこで友人の事故を知る。
思っていた予定とは少し違う一日になりましたが、こういう成り行き任せの日も、村暮らしでは珍しくありません。
そんな月曜日でした。



