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【村の行事】2026年
祝日8月15日(土) 、壁のないフェスティバル 8月14日(金) &15日(土)、夏のフェリア8月20日(木) 〜23日(日)

2026/10/15

10月6日(火) ペットシッティングを終え、夕焼けとバルでの再会

朝、少し雨が降りました。それでも寒いというほどではなく、程よく涼しい一日の始まりでした。

今日でペットシッティングも最後です。

午前中は少し仕事が入り、その後は英会話。こちらでは昼食の時間も遅いので、食べたのは3時頃でした。それからシャワーを浴び、5時頃から荷造りと掃除を始めました。

犬と猫の飼い主である友人が戻ってくるのは夜10時頃とのこと。6時過ぎに犬と猫たちに夕食をあげましたが、猫が一匹だけまだ帰ってきていませんでした。外を自由に歩いている猫なので、これは仕方ありません。

一方、犬のペッパーは私が荷造りを始めると、明らかに落ち着かなくなりました。

考えてみれば無理もありません。

まず飼い主たちが荷造りをして旅行へ出かけ、その後、私が来る前には別の友人たちが一週間ほど滞在していました。その人たちも荷造りをして帰り、入れ替わるように私がやって来ました。そして今度は、私まで荷物をまとめて出ていこうとしています。

ペッパーからすれば、このところ人間が次々と荷物をまとめて消えていくわけです。

「大丈夫。3時間くらいしたら飼い主さんが帰ってくるからね」

そう言ってみても、もちろんどこまで伝わっているのかは分かりません。不安そうな顔は後ろ髪を引かれますが、家を後にすることにしました。

久しぶりに自分の村へ戻ると、今度は車から荷物を運ばなければなりません。

私の住むピソの前の道は、車がぎりぎり2台通れるくらいの幅しかありません。この時間帯は車の出入りも多く、家の前に停めて荷物を下ろしていると、後ろから車が来るたびに急かされます。

それも面倒なので、いつもの駐車場所に車を停め、そこから荷物を運ぶことにしました。結局、家まで3往復ほどしたと思います。

ようやく荷物を運び終えた頃、ふと空を見ると、とてもきれいな夕焼けが広がっていました。

写真を撮りたくなり、少し歩いてみることにしました。

そして、プールの横にあるホテルのバルまで行き、「一杯だけ飲んで帰ろう」とビールを注文しました。

今回のペットシッティングは楽しかったので、もう一日くらいいてもよかったな、という気持ちもありました。もう少しだけ、あの家でのんびり過ごしたかった気もします。

ただ、ペットシッティングそのものは楽しくても、前後の荷造りが意外と大変です。荷物をまとめて移動し、帰る時にはまた全部まとめ直して持ち帰る。たった数日でも、それなりに体力を使います。

そんなことを考えながらビールを飲んでいると、知り合いのドミンゴがやって来ました。

「一杯だけ」の予定が変わったのは、ここからです。

ドミンゴはこの日は本来仕事が休みだったそうですが、姪か甥かに頼まれ、アルガトシンという近くの白い村までウェイターの仕事に行ってきたとのことでした。

アルガトシンは、私が車で行けば20分ほどの村です。

ちょうどフェリアの時期で、村が高齢者のために開く食事会があり、そこで給仕をしてきたのだそうです。こうした催しはこちらのコルテス村でもあり、年金生活に入った人たちを村が食事会に招くことがあります。

それにしても、もう10月です。

「アルガトシンって、今フェリアなの?」

思わず聞き返してしまいました。

ドミンゴによると、今週末にも別の村でフェリアがあり、それがこの辺りでは最後になるようです。

夏が終わっても、まだフェリアをしている。

南スペインはすごいな、と改めて思います。

そこから話は、ドミンゴのお母さんのことになりました。

彼女が亡くなったのは、たしか一年ほど前です。

私がこの村へ来てまだそれほど経っていない頃に知り合い、料理を少し教えてもらったこともありました。ドミノというゲームを、彼女やその友人たちと一緒にしたこともあります。

村で会えば、いつも挨拶を交わしていました。

彼女が亡くなった時には、私も葬儀に行きました。

この村では、亡くなった人は安置所から教会へ運ばれます。棺とともに人々が歩き、教会でミサが行われ、その後また皆で墓地へ向かいます。

私はその列に加わり、最後まで一緒に歩きました。

そのことについて、ドミンゴとゆっくり話したのは、この日が初めてだったのかもしれません。

「あの時は来てくれてありがとう」

そう言われました。

彼の家は兄弟が多く、村の外で暮らしている人もいるため、親戚も大勢います。葬儀にいた私を見て、「あの人は誰?」と聞いた親戚もいたそうです。

「昔からの知り合いなんだよ」

そう説明したと聞き、少し不思議な気持ちになりました。

彼のお母さんは89歳だったそうです。

小柄な女性でした。

ドミンゴの家のように兄弟が多い家庭は、この辺りでは決して珍しくありません。私より若い世代でも、7人兄弟という人がいます。

日本で私たちの年代なら、子供が3人、4人いれば「多いね」と言われることもあります。それがここでは、一世代ほど違うだけで家族の大きさがまったく違います。

背景には、昔の農村社会の暮らしだけでなく、カトリックの影響が強かった時代の価値観もあります。避妊や中絶に対する宗教的、社会的な制約も今よりずっと強く、女性たちの負担は大きかっただろうと思います。

日本で考えると、ずっと昔の話のように感じます。

けれど、この村では自分と同じくらいの世代の友人たちが、そうした大家族の中で育っています。

同じ時代を生きていても、場所が違えば家族の形もこんなに違う。

そんな話をしているうちに、一杯だけのはずだったビールは、いつの間にか3杯になっていました。

バルのテレビでは、スペインとクロアチアのサッカーの試合が流れていました。

家へ戻ってから続きを見て、スペインが2対1で勝つのを見届けました。

ビールを3杯も飲んだのに、家に残っていたワインまで少しだけ飲み、その後は久しぶりの自宅でのんびり過ごしました。

こうしてペットシッティングの数日間も無事に終了。

……と言いたいところですが、私はいつも何かを忘れます。

行く時にも忘れ、帰る時にも忘れる。

今回はさすがに何も忘れていないだろうと思っていたのですが、しばらくして気付きました。

傘を忘れてきました。

結局、明日また取りに行くことになりそうです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。