夜中の2時ごろ、不意に揺れを感じました。ここでも揺れるのだ、と少し驚きながら目が覚めました。大きな揺れではなかったものの、そのあとすっかり深い眠りに戻ることができず、うとうとと浅い眠りを繰り返す夜になりました。
それでも朝はやってきます。急ぎの仕事があったので、ぼんやりした頭のまま机に向かいました。なんとかひと区切りつけたころ、外は朝霧が出ていましたが、時間が経つにつれて少しずつ明るくなっていきました。
夕方、気分転換も兼ねてワンちゃんのココと散歩へ出かけました。本当はぐるりと一周するつもりでした。途中に小さな橋があり、人だけが渡れる細い橋です。車は通れません。その橋へ向かう曲がり角まで来たところで、ココがぴたりと立ち止まりました。どうしても行きたくない、という様子です。
仕方なく引き返しました。
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| 茶色い部分まで川の水がきました |
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| 途中で出会った羊の群れ |
実はその道、先日の嵐の影響がまだ色濃く残っています。川沿いの崖が崩れ、道の一部がえぐられるように落ちている場所もあります。車が一台、やっと通れるほどの幅だった道の半分以上が削られている箇所もあり、上からは土砂が流れ落ちた跡も見えます。
友人は「歩けるよ」と言っていましたが、実際に歩いてみると、ところどころ足がすくむような場所もありました。主要な道路や隣村へ続く道は急いで修復が進められていますが、このあたりの細い道は、いつ直るのか見当もつきません。そんなことを考えながら、慎重に歩きました。
曇り空でしたが、歩いているとじんわりと汗ばむほど。帰宅してすぐにシャワーを浴び、ようやくひと息つきました。
そして夜は、ささやかな楽しみの時間。こちらの家ではNetflixが観られるので、それを励みに一日を乗り切ったようなものです。観たのは、町田啓太さんが出演している「10 Dance」。
正直な感想を言えば、面白いか面白くないかでいえば面白い。ただ、期待していたほどかというと、少しだけ届かなかった、というところでしょうか。
舞台は東京のはずなのに、いわゆる「東京らしい」風景がほとんど出てきません。電車のシーン以外は、ここは本当に日本なのだろうかと思うような場面も多く、登場人物も国際色豊か。ボールルームダンスの世界が中心なので、イギリス系の雰囲気が強く出ていました。
ラテン音楽のシーンで「ベサメ・ムーチョ」が流れたときは、思わず笑ってしまいました。こちらでカラオケに行くと、場を盛り上げるためによく歌う曲だからです。まさかドラマの中であの曲が流れるとは。誰も聞いていないから、一緒に大声で歌いました。
終盤にはパソドブレのシーンも登場しました。こちらではお祭りで年配の方々が楽しそうに踊る姿をよく目にします。私にとってのパソドブレは、どこか陽気で親しみやすい踊り。だからこそ、闘牛士のようなポーズを強調した演出には、少しだけ違和感も覚えました。
それでも、町田さんの踊りはさすがでした。もともと身体能力の高い方ですし、画面越しにもその美しさが伝わってきます。
私の中では、やはり『チェリまほ』のときの印象がいちばん強いのですが。あの作品で素敵な俳優さんだなと思って以来、つい応援する気持ちで観てしまいます。
ビールを片手に、隣でくつろぐココをなでながらの夜時間。揺れで始まった一日も、こうして静かに終わっていきました。
最後までお読みいただきありがとうございました。


