今日は朝から机に向かい、仕事を進めていました。このまま夜まで静かな一日になるだろうと思っていたところ、思いがけない連絡が届きました。
香港時代からの友人です。今はアメリカのシリコンバレーに住んでいて、以前は家族でこの村まで遊びに来てくれたこともあります。
あれからもう十年近く経つでしょうか。当時まだ小学生くらいだった娘さんも、今では22歳になったそうです。
今回はその娘さんのことで連絡をくれました。イギリスの大学を卒業し、就職も決まっていて、仕事が始まる前にヨーロッパを旅しているとのこと。そして来週、マラガ方面まで来る予定だというのです。
村まで来てもらうには少し遠く、私がマラガまで出るのもなかなか大変です。そこで、「もしロンダまで来るなら会いましょう」と返事をしました。
久しぶりの再会、しかも成長した姿に会えるかもしれないと思うと、自然と胸が弾みます。
私は子どもも姪や甥もいないので、友人たちの娘さんや息子さんの成長を、どこか親戚のおばちゃんのような気持ちで見てしまいます。
以前この村に来たとき、彼女は私と同じくらいの背丈でした。けれど、最近の写真を見るとずいぶん背が高くなっていて、おそらく175センチ、もしかすると180センチ近いかもしれません。
あの頃は同じ目線で話していたのに、今度会えばこちらが見上げることになるのかもしれない。そんなことを想像するだけで、時の流れの早さに驚かされます。
そんな余韻に浸っていると、今度は村の友人から電話がありました。「少し飲みに行こう」と誘われ、仕事を切り上げて外へ出ることにしました。
ここ数日まで寒さが残っていたのに、今週に入って急に初夏のような陽気です。念のため厚手のジャケットを持って出たものの、この夜はまったく必要ありませんでした。
嵐のような雨と冷え込みが続いた冬が終わり、なおさら空気のやわらかさが際立ちます。今年いちばん気持ちのよい夜と言っても大げさではありませんでした。
この地方の春はとても短く、寒さが去ったと思うと、すぐに夏の気配が強まります。けれど、この夜だけは確かに「春そのもの」でした。
日本でいえば、桜を見に出かけたときのような、やわらかな空気と心地よさに似ています。
バルのテラスでグラスを傾けながら、そんな季節の一瞬を味わいました。
この日一緒にいたのは、友人のイサベル、途中から加わったスペイン人の友人二人、さらにイギリス人の友人一人。いつものように人が増えたり減ったりしながら、にぎやかな夜になりました。
とはいえ、この土地の天気は油断できません。暖かくなったと思っても、突然また冬のような寒さが戻ることがあります。
こちらには「5月40日までは冬物をしまうな」という言い回しがあります。
"Hasta el cuarenta de mayo, no te quites el sayo."
つまり6月10日ごろまでは寒の戻りがある、という意味です。実際、以前には5月上旬に山へ雪が降ったこともありました。
そんな土地だからこそ、この日のような穏やかな春の夜はなおさら貴重に感じられます。
思いがけない再会の知らせと、季節の贈り物のような心地よい夜。なんとも嬉しい一日になりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

