8月も後半に入り、朝はずいぶん涼しくなってきました。昼間はまだ夏の暑さが残っていますが、朝の空気に少しずつ季節の変化を感じます。
明日からはいよいよ村の祭りです。祭りの間は仕事を休むことにしているので、この日はその分まで片付けるつもりで、一日しっかり仕事をしました。
夜9時前、ローラと会う約束をしていたので、闘牛場の横にある近所のバルへ向かいました。
外へ出ると、いつもの夜とは少し様子が違います。人が大勢集まっていて、村では行列も行われていました。翌日から祭りが始まることもあり、すでに村全体が普段とは違う空気に包まれています。
村役場前の広場にも、ずらりとテーブルが並べられていました。
ここでは毎年、年金生活者を招いた夕食会が開かれます。白いテーブルクロスが掛けられ、椅子もきれいに並べられていて、なかなか華やかな光景です。
それを横目に見ながら、
「私もあと数年したら、あちら側に入れるのかしら」
などと思ってしまいました。
以前、この夕食会は木曜日の夜に開かれていたのですが、今は水曜日になっています。木曜日になると大きなステージが組まれ、本格的に祭りが始まるため、おそらく日程を一日前にずらしたのでしょう。
そんな広場を通り過ぎ、闘牛場横のバルへ行くと、そこにも知った顔が何人かいました。
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| バルの前にできた夜店 |
トムとロビン、それにブライアンも来ています。
ブライアンは一年半ほど前に奥さんを亡くしました。スペインにある不動産が夫婦の共同名義になっていたため、相続の手続きがまだ終わっていないそうです。
外国人がスペインでこうした手続きをするのは、なかなか大変です。普段暮らしているだけでは意識しませんが、相続や不動産の名義変更となると、言葉だけでなくスペイン独特の手続きにも向き合わなければなりません。
その後も何人か知り合いがやって来て、話をしたり飲んだりしているうちに、少々飲み過ぎてしまいました。
さすがに今日はこの辺で、と家へ帰ることにします。
帰り道、もう一度村役場前を通ると、夕食会はすっかり盛り上がっていました。
ステージからはフラメンコの歌が聞こえ、バンドの演奏も続いています。きれいに並べられていたテーブルには大勢の人が座り、食事をしながら音楽を楽しんでいました。
昼間はいつもの静かな白い村だったのに、夜になると人が集まり、音楽が流れ、あちこちで笑い声が聞こえてきます。
そして明日からは、いよいよ村の祭り本番です。







