朝、バルコニーに出ると、幻想的な景色が広がっていました。
そんな朝、まず取りかかったのはブログの執筆です。前日は書けていなかったため、その分を取り戻すような気持ちでした。
実は私は、ブログを書く際にあえて一週間ほど時間を空けています。犬の世話で家を空けることも多く、「今ここにいません」といったリアルタイムの状況を書くことに、少し抵抗があるからです。
もっとも、この小さな村では、私が不在であることはご近所さんには知られています。それでも、今は翻訳技術も進み、どこの誰が読むか分からない時代です。だからこそ、少し時間差を設け、出来事を振り返る形で書くようにしています。
ブログを書き終えた後、届いているアマゾンの荷物を受け取りに郵便局へ向かいました。
家を出ると、すぐに気づいたのは、けたたましい工事の音です。家の中にいるときはそれほど気にならなかったのですが、外に出てみると、隣から数軒先の道路が大きく掘り返されていました。
おそらく下水か配管の工事でしょうか。静かな村の日常に突然現れるこうした光景には、いつも少し驚かされます。そんな中、急に雨が降り出し、慌てて傘を取りに一度家へ戻ることになりました。
仕切り直して再び外へ。傘を差しながら騒音の脇を通り抜け、郵便局へ向かいます。受け取ったのは、友人の誕生日プレゼントとして注文した、海で使うサロンです。
受け取ったはいいものの、こちらの配送事情には毎回驚かされます。商品は透明のビニール袋に入れられただけで、そのまま宛名が貼られていました。日本のように外装でしっかり隠されることはなく、中身はほぼ丸見えです。
住所の扱いも含め、ここでは「プライバシー」という概念がどこかおおらかです。そもそも村の人たちは、誰がどこに住んでいるかを自然と知っています。良くも悪くも、人と人との距離が近い場所なのだと改めて感じます。
帰宅後は仕事に集中しました。というのも、翌日からまたワンちゃんの世話で別の家に滞在する予定があるためです。
本来であればパソコンを持っていきたいところですが、あいにくの雨予報。そして2月の大雨の影響で、その家の近くまで行けなくなっているのです。
そのため、少し離れた場所に車を停め、そこから歩いて荷物を運ばなければなりません。雨の中、傘を差しながらパソコンを持ち運ぶのはさすがに不安で、今回は持っていかないことにしました。
その分、今日のうちにできる限り仕事を進めておこうと、机に向かったのです。
ただ、この「仕事」がなかなか一筋縄ではいきません。翻訳そのものだけでなく、その内容の裏付けとなる情報を探し、確認する作業に多くの時間を取られます。
AIの登場で作業は楽になるかと思いきや、実際には逆で、求められる精度や確認作業はむしろ増えているように感じます。
AIが提示した情報をそのまま使うわけにはいかず、最終的には自分自身で確かめる必要があります。その積み重ねが、想像以上に時間と手間を要するのです。
それでも、この年齢でこうした新しい技術に触れ続けられることは、ありがたいことだと感じています。何もしなければ、あっという間に時代から取り残されてしまうでしょう。
ほんのわずかでもいい、時代の流れの端にしがみついていたいという思いで、日々パソコンに向かっています。
夕方になる頃には少し疲れも出てきて、「一杯だけ飲みに行こうか」と頭をよぎりました。外は雨、こんな日はバルで過ごすのも悪くありません。
けれど、明日からの予定を考えると、今日は控えておいた方がよさそうです。お酒を飲めば、そのあとの時間はどうしても何も手につかなくなってしまいます。
行きたい気持ちをぐっと抑え、今日は静かに一日を終えることにしました。
夜8時半頃になると、夕日が雲に映り、村全体がほんのりとオレンジ色に染まりました。
そして9時半頃、地響きのような長い雷が鳴り、そのあとにポタポタと雨が落ちてきました。やがてザーッと降り出すかと思いきや、そのまま静かに止んでしまいます。
どこか不思議な、気まぐれな空模様の一日でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

