朝バルコニーに出ると、目の前の景色が一面、白い雲に包まれていました。
山の上に雲が降りてきたのか、それとも下にたまっていた雲が少しずつ上がってきているのか、よく分かりません。けれども、いつもの景色はほとんど見えず、村全体が白い幕の中に入ってしまったようでした。
最初は、雨でも降るのかと思いました。スマホで天気予報を確認すると、2時間ほど後からは晴れマークが続いています。どうやら雨雲ではなく、ただ雲が低く降りてきているだけのようです。
外に出てみると、空気がとても気持ちよく感じました。家の中は少し暑くなっていて、体にも熱がこもっていたので、外のひんやりした空気に触れた瞬間、すっと楽になりました。
冷たいといっても、冬のような冷たさではありません。肌に当たる空気がやわらかく、体の熱を静かに取ってくれるような冷たさです。まるで自然のクーラーの中を歩いているようでした。
景色は白くかすんでいて、遠くまでは見えません。それでも、いつもの道が少し違って見えます。
5月は旅行に行ったり、ペットシッティングに行ったりと、村でのんびりと散歩に行くのは久しぶりです。
これから暑い日が続くと、外に出る時間も限られてきます。こんな朝は歩かないともったいないような気がします。
ただ、この涼しさも長くは続かなさそうです。天気予報どおりなら、あと少しで雲は晴れ、太陽が出てきます。
そうなれば、午後にはまた一気に暑くなるでしょう。夕方5時ごろには、すっかり夏の空気になっているかもしれません。
それでも、朝のほんの短い時間だけ、村は白い雲に包まれ、静かで涼しい顔を見せてくれました。
南スペインの夏の入り口に、こういう朝があると、少し得をしたような気持ちになります。
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| 夕方の景色 |
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