朝からよく晴れた一日でした。
外は気持ちのよい天気ですが、家の中にいると少しずつ寒さを感じるようになってきました。そろそろ散歩に出ようかと思ったものの、その前に車を動かしておいた方がよさそうです。
そこで車に乗り、コルテスの駅まで往復してきました。村から駅までは片道13分ほど。往復しても25分くらいなので、車を少し走らせるにはちょうどよい距離です。
途中、ガソリンスタンドの横にあるバルに立ち寄りました。友人が朝食を食べていたので、私も一緒に少し食べることにしました。朝食とはいっても、もう昼近い時間でしたが、コーヒーを飲みながらしばらく話をしてから村へ戻りました。
そんな穏やかな朝でしたが、今日は気になるニュースも入ってきました。
私は近隣で事故や災害などが起きた時に情報が入るようにしているのですが、今回はまたベナオハンの話でした。
ベナオハンには食肉関係の会社や施設がいくつかあります。そのうちの一つが閉鎖されたという知らせです。問題になったのは生肉そのものではなく、骨などを扱う施設だったようで、何らかの工業用薬品の使用が関係しているという話でした。
ベナオハンは我が家からそれほど遠くありません。そして、私が普段利用する村のスーパー「DIA」の中に入っているお肉屋さんも、確かベナオハンの会社が経営しています。
そのため、「ここのお肉は大丈夫なのだろうか」と一瞬気になりました。
もっとも、問題があれば行政から何らかの知らせが出るでしょうし、この辺りの小さな村では、こうした話は住民の間にもすぐ伝わります。今のところ特に何も聞いていないので、心配する必要はなさそうです。
そんなことを考えていたら、昔、この村にあったお肉屋さんのことを思い出しました。
私がここへ来た20年ほど前には、しっかりしたお肉屋さんが一軒ありました。店はとても繁盛していて、親子二人で忙しそうに切り盛りしていました。店に入ると、いつもお客さんが何人も待っていたのを覚えています。
今振り返ると、当時は村に子供や若者が今よりずっと多かったのです。
あの頃の子供たちは大人になり、仕事や進学のために村を出ていきました。若い世代が減れば、当然ながら家族の人数も少なくなります。大家族が減れば、お肉を買う量も以前とは違ってきます。
そのお肉屋さんも、随分前に店を閉めてしまいました。
今、村でお肉を買うなら、主にDIAの中にあるお肉屋さんです。
考えてみれば、私自身も昔に比べてお肉をほとんど買わなくなりました。
以前は35キロほどある犬が三匹いました。ドライフードやウェットフードだけではなく、お肉や野菜、ご飯などを使って手作りの食事も与えていました。
35キロの犬が三匹もいれば、食べる量はかなりのものです。
お肉も野菜も、今とは比べものにならないほど買っていました。私一人分に犬三匹分ですから、買い物袋もいつもずっしり重かったものです。
その犬たちがいなくなり、今は私一人です。
すると食料品そのものを買う量が驚くほど減りました。お肉などは特にそうです。
これは私と愛犬との話ですが、村全体でも似たような変化が起きているのかもしれません。
以前は子供が何人もいる家庭や、食べ盛りの10代の男の子がいる家も珍しくありませんでした。お肉屋さんが繁盛していたのも、そんな時代だったからでしょう。
今では若い人が減り、昔あった店も少しずつ姿を消していきました。
ベナオハンの食肉施設のニュースから、いつの間にか20年前の村のお肉屋さんまで思い出していました。
食料品をどれだけ買うかという小さなことにも、家族の変化や人口の変化、そして村が歩いてきた時間が表れるものなのだと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


