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【村の行事】2026年
祝日8月15日(土) 、壁のないフェスティバル 8月14日(金) &15日(土)、夏のフェリア8月20日(木) 〜23日(日)

2026/10/21

10月14日(水) 青空の散歩と太極拳の思い出、雨を待つ村人たち

朝は少し起きるのが遅くなりました。風邪はだいぶ良くなってきたものの、まだ本調子ではないようです。それでも、ずっと家にいるのも良くないと思い、少し散歩に出ることにしました。

外へ出ると、空には雲ひとつありません。澄んだ青空が広がり、太陽の光も気持ちよく感じられます。

今週は本当なら少し遠出をしたいと思っていたのですが、風邪をひいてしまい、その予定もなくなりました。では来週にしようかとも考えましたが、今週末から天気が崩れる予報が出ています。

それならせめて、晴れているうちに外の空気を吸っておこうと思いました。

歩き始めると、やはり外に出て正解でした。青空の下を歩くだけで気分が変わります。

途中、村で太極拳をしている人たちが集まる場所を通りました。

この村には、スペイン人の先生が教える太極拳のグループがあります。私も昔、何度か参加したことがあります。今日も練習があるのかと思ったのですが、来ていたのは二人だけで、どうやら中止になったようです。

それにしても、この小さな村でずいぶん長く続いているものです。

太極拳は体に良いと言われていますが、スペインの田舎では、まだそれほど馴染みのあるものではありません。

そんなことを考えていると、昔住んでいた香港の光景を思い出しました。

朝、仕事へ向かうバスでビクトリア公園の横を通ると、園内にはいくつものグループが集まり、太極拳をしていました。

ゆっくりと体を動かしている人もいれば、中国の刀のような道具を持って型を練習している人たちもいました。朝の公園に、そうした光景がごく自然に溶け込んでいたのです。

香港では、太極拳は特別な習い事というより、暮らしの一部に近いものだったのかもしれません。

当時、日本人の駐在員の奥さんたちの中にも太極拳を習っている人がいました。中には資格を取り、日本へ帰ってから教えることを考えていた人もいたように記憶しています。

そういえば、私自身も日本で太極拳を習ったことがあります。

イギリスから帰国した後だったと思います。まだ本格的に仕事をしておらず、時間に余裕があった頃です。

通っていたのは平日の午前中で、参加者の多くは主婦でした。当時は今より専業主婦も多かった時代だったと思います。

そこで一度、中国から来た若い先生の太極拳を見る機会がありました。

二十代半ばくらいだったでしょうか。若い男性で、太腿の筋肉が驚くほど発達していました。

その先生が太極拳を実演した瞬間、私はかなり驚きました。

それまで私たちが習っていた太極拳は、ゆっくりと流れるように体を動かす、どちらかといえば軽い運動のような印象でした。

ところが、その先生の動きはまったく違いました。

腰を深く落とした低い姿勢で、一つ一つの動作に力強さがあります。

「これが太極拳なのか」

それまで自分が持っていたイメージが一気に変わりました。

太極拳は穏やかな健康体操のように見えても、もともとは中国武術です。そのことを目の前で初めて実感した瞬間でした。

そんな昔のことを思い出しながら、いつの道を進みます。



空は相変わらず青く、私にとっては文句なしの散歩日和です。

途中で、村のおじいさんたちのグループに会いました。

「いい天気ですね」

そう声をかけると、二人は「そうだね」と答えました。

ところが一人だけは、まったく違う反応でした。

「いや、全然良くない」

山が乾き切っているので、雨が降ってほしいのだと言います。

確かに、乾季は終わったはずなのに、雨がほとんど降りません。周囲の山々もかなり乾燥しています。

私にとっては青空が広がる気持ちの良い日でも、土地に暮らす人にとっては、雨が降らないことのほうが心配なのです。

同じ空を見ていても、「良い天気」の意味は人によって違うのだと改めて感じました。

ふと空を見上げると、大きなハゲワシがゆっくりと円を描くように飛んでいました。

餌でも探しているのでしょうか。

青空の下を歩きながら、昔の太極拳の記憶をたどり、雨を待つ村の人の言葉に考えさせられる。

風邪でしばらく家にこもっていましたが、今日は散歩に出て良かったです。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。