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【村の行事】2026年
祝日2月28日(土) Dia Andalucia、3月6日(金夜)〜8日(日) カーニバル

2026/03/17

3月10日(火) 鳥の声だけが聞こえる寒い朝と、昔の旅の記憶

朝起きて外を見ると、空には雲が多く、ところどころに青空がのぞいています。太陽が顔を出したかと思えば、すぐに雲に隠れてしまう。そんな落ち着かない空模様でした。

天気予報を見ると、「みぞれのような雨が降る可能性があり、かなり冷え込む」と書かれています。ここ数日ずっと天気の悪い日が続いているので、そろそろ晴れてほしいと思っている人も多いのですが、どうやら今日も期待できそうにありません。

時計を見ると、まだ午前9時半。

外へ出てみると、空気は刺すように冷たく、手がかじかむほどの寒さです。春に向かっているはずなのに、まるで冬が戻ってきたようでした。

それでも周りを見渡すと、季節は確実に動いています。花は少しずつ咲き始め、あちこちから鳥の声が聞こえてきます。寒さの中にも、どこか春の気配が混じっているのがわかります。



今朝は本来、オンラインの英会話レッスンが入っていると思っていました。こちらの時間で朝9時からです。ところが、いつまで待っても生徒さん兼友人がオンラインに入ってきません。

不思議に思ってLINEのメッセージを見返してみると、今週は休みで、レッスンは来週からでした。完全に勘違いしていたのです。

それならばと、気持ちを切り替えて散歩に出ることにしました。こういう日は、歩きながら一日を始めるのが一番です。

外に出ると、村はとても静かでした。

小学校は登校時間帯には音楽が流れます。今日はたしか、ラヴェルの「ボレロ」が聞こえていました。

今はもう授業が始まっているので、音楽も止み、車も通りません。

私が立っている場所では、鳥の声しか聞こえないほどです。普段は多少車が通る道なので、こんなに静かなのは少し珍しいことでした。

この静けさの中にいると、ふと昔の出来事を思い出しました。

15年ほど前のことです。友人の娘さんがここでの生活を離れてイギリスへ帰ることになり、その見送りのためにジブラルタルへ行ったことがありました。

この村からジブラルタルへ行くには、山を越え、カサレスの近くを通り、高速道路に乗るルートがあります。その高速へ入る手前のラウンドアバウトに差しかかったとき、警察が何台も停まっていて、車を止められました。

どこへ行くのかと聞かれ、「ジブラルタルへ」と答えると、「それなら通っていい」と言われました。おそらく、反対方向へ行く車は止めていたのでしょう。

そのまま高速道路に入ると、不思議な光景が広がっていました。

車が一台も走っていないのです。前にも後ろにも、対向車線にも、まったく車がいません。

30分ほど走ったでしょうか。

まるで映画のワンシーンのようでした。ウィル・スミスが主演していた、街から人が消えてしまった映画を思い出したほどです。世界に自分ひとりだけが取り残されたような、不気味な感覚でした。

今朝の静かな道を歩きながら、ふとその時のことが蘇りました。今日は本当に人の気配がありません。さっき遠くで車が一台通ったくらいで、ほとんど誰もいないのです。

とはいえ、こういう静かな時間の散歩も、曜日によっては少し注意が必要です。

昔、犬を飼っていたころの話です。

週末の朝、犬を連れて散歩していると、車が止まり、中から酔った若者たちが話しかけてきたことがありました。

そのとき一緒にいたのは、ボクサー犬の愛犬で、体重は35キロほど。筋肉質でとても引き締まった犬でした。相手もそれを見て、からかうような雰囲気ではなく、軽く話しかけてそのまま去っていきましたが、それ以来、週末の早朝に一人で歩くのはあまりしないようにしています。

平日なら、仕事に向かう人や車の行き来があるので安心なのですが、土日は人通りが極端に減るのです。

スペインも、昔は今よりずっと荒っぽい時代があったと聞きます。友人は子どものころ、「大きなバンが通ったら気をつけなさい」と親から言われていたそうです。

実際、私が若いころヨーロッパを一人で旅していたときも、「スペインは危ないから行かないほうがいい」と言われたことがありました。

当時は夜行列車がありましたが、貴重品バッグを体にチェーンで固定した方が良いと聞きました。それでもそのカバンを引っ張られたと言われていた時代です。私は結局スペインには入らず、南フランスから北へ向かいました。

友人の一人は、そのころスペインの島へ旅行に行ったそうです。日本人の若い女性二人で歩いていたところ、島の男性たちがぞろぞろ後ろについてきて、とても怖い思いをしたと言っていました。結局その日の夕方のフェリーで、急いで島を離れたそうです。

今では考えにくい話ですが、時代が違えば雰囲気もずいぶん違うものです。

そして夜。

午後から気温はさらに下がり、夕方にはみぞれのような冷たい雨が降りました。

天気予報の通り、今日はかなり冷え込みました。

春が近づいているとはいえ、まだ冬は完全には去っていないようです。

外の空気は冷たく、夜になっても寒さが残っています。

暖かい日が戻ってくるまで、もう少し時間がかかりそうです。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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