気がつけば、また一週間があっという間に過ぎていました。
ついこの前月曜日だったような気がするのに、もう週末です。
昨日は友人との日本語レッスンの日でした。オンラインで時々、日本語を教えています。
ところがここ2週間ほど、レッスンはお休みになっていました。
最初の週は「セマナ・ブランカ」という、アンダルシアの学校が休みになる週でした。彼女は学校の先生なので、その期間は休暇だったのです。
そして先週は体調が悪いとのことで、またお休みになりました。
そんなことが続いたせいでしょうか。すっかり習慣から抜け落ちてしまい、昨日はレッスンの日だったことを完全に忘れていました。
しかも、彼女からメッセージまで届いていたのに気づかなかったのです。
今朝、携帯電話を見ると昨日のメッセージが残っていました。慌てて返信し、「すっかり忘れてた。ごめんなさい。来週は忘れないからね」と送りました。
やはり予定はカレンダーに入れておかないといけませんね。便利な機能があるのに使っていなかったことを、少し反省しました。
そんなことを考えながら、朝の散歩に出かけました。
外へ出ると、朝の空気はまだ冷たく、手や顔がひんやりします。
それでも太陽の光は明るく、空には青空が広がっていました。冬の名残のような冷たさですが、どこか気持ちのいい寒さです。
耳を澄ますと、犬の鳴き声と鳥のさえずりが聞こえてきます。
この村には都会のような騒音がほとんどありません。いわゆる「ノイズ・ポリューション(騒音公害)」がないのが、この場所の大きな魅力です。
数日前は驚くほど静かでしたが、今日は時々車が通ります。とはいえ、それでも十分に静かです。
都会に住んでいると常に様々な音が耳に入りますが、この村では自然の音のほうがずっと多く感じられます。
人の声もよく通ります。
空気が澄んでいるせいでしょうか、遠くで話している声が、まるですぐ近くで聞こえることがあります。
昔は携帯電話などなかったので、近所の人を呼ぶときは大きな声で名前を呼んでいたそうです。すると遠くにいる相手にも声が届き、そのまま会話ができたといいます。
鳥の声も、人の声も、この静かな村ではよく響きます。
そんな音を聞きながら歩いていると、道端に一本のアスパラガスが落ちているのを見つけました。
スーパーで売っている栽培されたアスパラではなく、この辺りの山に自然に生えている野生のアスパラガスです。
おそらく誰かが朝早く山へ採りに行き、持ち帰る途中に一本落としてしまったのでしょう。
この季節になると、村の人たちは野生のアスパラを採りに出かけます。たくさん採れる人は、大きな束を抱えて歩いているのを見かけることもあります。
野生のアスパラを見つけるには、ただ芽を探すだけではなかなか見つかりません。
まず「親株」を見つけることが大切だそうです。その株の周りから、新しい芽としてアスパラが出てくるのです。
ただし、この野生のアスパラはかなり苦味があります。
特に下の部分はとても硬いので、食べられるのは上の柔らかい部分だけです。料理に使うときも、長さの三分の一ほどしか使いません。
軽く下茹でしてから、卵と一緒に炒めてスクランブルエッグにします。
塩と胡椒で味をつけ、オリーブオイルを少し垂らすだけのシンプルな料理ですが、これがなかなか美味しいのです。
ほんのりとした苦味があり、「山の恵み」をいただいているような気持ちになります。
最初のころはその苦味が強く感じられ、正直あまり得意ではありませんでした。
でも不思議なもので、何度か食べるうちに季節の味として楽しめるようになりました。
空を見上げると、今日の空は深い青色をしています。アンダルシアの空は、ときどき驚くほど濃い青色になることがあります。
しばらく歩いているうちに、背中に太陽の光が当たり、体が少しずつ暖かくなってきました。
冷たい朝の空気の中で聞こえる鳥の声と、道端に落ちていた一本のアスパラガス。
それが、春の訪れを教えてくれたような朝でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。





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