一日中、家にこもって仕事をしていました。
外の様子をほとんど気にすることもなく、気がつけば夕方。こういう日は、時間があっという間に過ぎていきます。
この村での暮らしは静かですが、その分、家の中で過ごす時間が長くなることもあります。特に仕事に集中している日は、人と会話をすることもなく、一日が終わってしまうことも珍しくありません。
そんな日の夜、久しぶりに音声チャットアプリ「Clubhouse」を開きました。
しばらく使っていなかったのですが、ちょうど知人たちが部屋を開いていて、自然とそこに入ることになりました。
ヨーロッパの各地や日本に住んでいる人たちと、他愛のない会話を交わす時間。
特別な話をしているわけではないのに、不思議と心がほぐれていきます。顔は見えなくても、声だけでつながる距離感が、かえって心地よく感じられるのかもしれません。
彼女たちと知り合ったのは、コロナ禍のころでした。
自由に外出することができず、人との距離が物理的にも心理的にも広がっていた時期です。
当時のClubhouseはとても活気があり、ほぼ毎日のように誰かが部屋を開いていました。
いつものメンバーが集まることもあれば、部屋を移動して、知らない人の話を聞いたり、自分も会話に加わったり。あの頃は、まるでどこかの国のラジオに自由に入り込んでいるような、不思議な感覚がありました。
けれど、時間が経つにつれて、そうした熱気も少しずつ落ち着いていきます。
今では、あの頃のように頻繁に部屋が開くことはなくなりました。この日も「久しぶりに開いたね」と言い合うような、そんな再会でした。
それでも、顔を合わせたことがないはずの人たちに、どこかクローズフレンドのような親近感があります。
同じ時間を共有してきたという感覚は、思っている以上に強く残るものなのかもしれません。
楽しかった余韻に浸りながら、キッチンへ行き、残っていたワインをグラスに一杯だけ注ぎました。
本当に「一杯だけ」のつもりでした。
そのまま、少しだけ動画を見ようと思ったのですが、これがよくある流れです。
気軽に再生した一本が、次の一本を呼び、さらにもう一本へと続いていきます。
気がつけば、時計は深夜2時を回っていました。
本当は、もう少し早く眠りにつきたいと思っているのですが、夜の静かな時間には、どうしても気が緩んでしまいます。
昼間はあれだけ時間に追われていたのに、夜になると、ようやく自分の時間が戻ってきたような気がしてしまうのです。
静かな部屋の中で、遠くの誰かとつながった余韻と、ゆっくり流れる時間。
その心地よさに包まれながら、今日もまた少しだけ夜更かしをしてしまいました。
最後までお読みいただきありがとうございました。

0 件のコメント:
コメントを投稿