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【村の行事】2026年
祝日2月28日(土) Dia Andalucia、3月7日〜8日 カーニバル(予定)

2026/02/07

2月4日(水) 初の警報アラート

 昨日は「優しい雨」でした。風もそれほど強くなく、空気もしんと落ち着いていました。

けれど、スマホには「嵐が来る」という知らせが届いていました。静けさがあるほど、逆に不穏さが浮き立つ。嵐の前の、妙に整いすぎた空気。そんな夜でした。

そのアラートは夜の8時半ころに突然スマホに鳴りました。大雨の赤色警報です。

こんなことは初めてでした。実はこの手の通知、以前は設定していなかったのに、2か月ほど前に「受け取ってもいい」に切り替えていたのです。まさか、こんな形で「オンにした意味」を思い知らされるとは思いませんでした。

近所でも、どこかの家から似た音が聞こえた気がします。けれど、音が鳴ったからといって、じゃあ何をすればいいのか。結局、できることはほとんどないのです。

そし予報の深夜0時過ぎにはまだ激しい雨ではなかったのでどうなるか心配で眠れず、1時半くらいまでうとうとしていました。やがて雨が強く降り始め、朝4時ごろ、叩きつけるような雨音で目が覚めました。そこから先はもう眠れません。音が大きいというだけで、胸の奥がざわざわして、不気味さが消えないのです。

SNSをのぞくと、村の外側で起きていることが少しずつ見えてきました。コルテス駅のあたりの川があふれて、村の中へ水が入り込んでいる。周辺の町でも被害が出ていて、山側のほうでは雨水が一気に流れ込み、どう見ても穏やかではない。画面越しの情報なのに、身近な地名が出てくるたび、背中が冷たくなりました。

この日、私がした「備え」はとても現実的で、少し滑稽でもありました。

いつでも外に出られるように、家の中でもしっかりした靴を履き続けること。普段は入口でスリッパに履き替えるのに、この日は一日中靴のまま。バッグもひとつ用意して、いざとなったら持って出る。

日本のように「ここが避難所」という感覚がすぐに浮かぶわけでもないから、余計に「自分で自分を落ち着かせる道具」が必要でした。とはいえ、足は蒸れるし、気持ちは落ち着かないし、靴を履いているから安心というほど単純でもありません。

さらに追い打ちをかけたのが停電でした。何度も電気が切れたり付いたりするので、家電に悪い気がして途中で冷蔵庫のスイッチを切り、Wi-Fiも切る。

停電になるとネットは当然途切れ、携帯のシグナルまで消えてしまう。家にいるから仕事をしようと思っても、この状況では仕事になりません。怖さと焦りで、頭が仕事の形に整わないのです。

日が落ちてから、たまにシャッターを少し上げて外を見ました。村の中の灯りがほぼ消え、街灯が暗い。その代わり、強いライトが数か所、うろうろと動いていました。

古い石造りの家が多い土地です。空き家になっている建物もあり、雨水が入り込んで崩れかけているところもあります。おそらく「大丈夫かどうか」を確かめている見回りでしょう。そう思うと、村の暗さの中でそのライトが妙に頼もしく見えました。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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