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【村の行事】2026年
祝日4月3日(金) Viernes Sano、3月29日(日)〜4月5日(日) セマナサンタ

2026/05/01

4月24日(金) 雨の金曜日、村のバルでよみがえる旅の記憶

昼過ぎ、2時少し前だったでしょうか。

友人から「タパスを食べに行かない?」と連絡が入りました。本当はその日は仕事を進めるつもりだったのですが、「まあ、土曜日にやればいいか」と思い、出かけることにしました。

というのも、その友人には以前から渡したいものがあったのです。誕生日のときにプレゼントを用意していたのですが、注文していたAmazonの荷物が間に合わず、結局その日は何も持っていけませんでした。

選んでいたのは、ビーチなどで使える大きめのサロンです。ちょっとしたものではありますが、柄が可愛くて、これはいいなと思って買っておいたものでした。その後なかなか会う機会がなかったので、今日こそ渡しておこうと思い、プレゼントを持って出かけました。

ところが、いざタパスを食べに行こうとすると、最近は気軽に入れる店が少なくなっていることに改めて気づきます。以前よく行っていたバルの一つは、オーナーが手術をしたとかで休業中です。このまま閉まってしまわないといいのですが。

あちらこちら考えた末に、結局、プールの横にあるホテルのバルへ行くことになりました。ただ、タパスとして頼めるものは冷たいものだけです。その他はアラカルトメニューか、日替わりランチでした。

私は「エンサラディージャ・ルサ(ロシア風サラダ)」を頼みました。日本でいうポテトサラダに少し似た料理で、スペインのバルではよく見かける一品です。

友人はバーガーのようなものを注文していたので、私は自分のサラダを食べながら、友人の皿に添えられていたチップスを少しもらい、ビールを飲みました。

とはいえ、最近はもうあまり飲めなくなりました。たぶんこの日も2杯ほどだったと思います。以前ならもう少し飲めたのかもしれませんが、今は2杯でも十分です。

その後、場所を変えて、ガソリンスタンドの横にあるバルへ行きました。そこで頼んだのは、コーヒーにベイリーズを入れたものです。

正確にはベイリーズそのものではなく、似たような少し安いリキュールだったかもしれません。それでも甘くて、コーヒーとよく合います。

ただ、昼からのビールに続いて甘いお酒入りのコーヒーを飲んだせいか、少し酔いが回ってきました。友人の車が大きくて座り心地がよかったので、しばらく車の中で横になって休ませてもらいました。まるで飛行機の座席に座っているような感じで、妙に落ち着くのです。

少し休んで外へ出ようとしたら、車の鍵がかかっていました。最近の車は何でも電動なので、中から簡単に出られないような気がして、一瞬あせりました。友人に電話して「開けて」と声をかけ、無事に外へ出ました。

そのころには、空模様がすっかり変わっていました。

さっきまで見えていた山や谷の景色が、濃い雲に覆われて、ほとんど見えなくなっていたのです。このあたりでは、天気がいいと遠くの山並みまできれいに見渡せるのですが、その日は視界が一気に閉ざされたようでした。

やがて雨が降り始めました。しかも、思っていたよりもしっかりとした雨です。途中からは雨脚も強くなり、昼間の明るい雰囲気が急に冷え込んだように感じられました。

雨宿りをするように、バルには少しずつ人が集まってきました。その中に、知り合いのギリス人のスティーブンがいました。この村に家を持っていて、時々こちらへ遊びに来ます。今回はイギリスの友人に村を見せていということで一緒に来たそうです。

話しているうちに「イギリスに遊びに来たのはいつだったっけ」と聞かれ、思い返してみると2017年でした。もうそんなに前のことだったのかと、自分でも少し驚きました。

2017年イギリスのパブにて

場所はイングランド南部の、とても美しいところでした。スティーブンはそこで結構大きなB&Bを運営していたのです。

2017年夏

当時、村の友人がそこでベッドメイキングの仕事をしていて、「遊びにおいでよ」と誘われたのがきっかけで、遊びに行ったのです。

2017年イギリスの可愛いお家

そのとき、ちょうど少し変わったセミナーが開かれていて、私はその様子をビデオで撮る手伝いを頼まれました。

内容は、世の中の出来事を疑ってかかる、いわゆる陰謀論者のような人たちの集まりで、聞いている分には面白いのですが、どこか不思議な世界でもありました。

いちばん印象に残っているのは、最後のほうで「地球は平らだ」といった話まで出てきたことです。さすがにそれには驚きました。

何でも疑うという姿勢は分からなくもありませんが、そこまで行くと、もう私には別世界の話のように感じられました。

そんな昔の話を、スペインの村のバルで、雨の音を聞きながら思い出しているのも不思議なものです。旅の記憶というのは、普段は忘れていても、誰かの一言で急に鮮やかによみがえることがあります。

しばらくすると、さらに人が増え、バルの中はにぎやかになってきました。ただ、雨のせいで気温もぐっと下がり、少し前まで夏のようだった空気が、今度は冬に戻ったように冷たく感じられました。

もうビールはいいかな、と思いました。寒さもあり、少し疲れも出てきたので、「そろそろ帰る」と言って、友人に家の近くまで送ってもらいました。

家に戻ってからは、あっという間に時間が過ぎていきました。少し休むつもりが、気づけば夜中です。結局、寝たのは2時ごろ、もしかすると2時を過ぎていたかもしれません。

いつも「12時には寝よう」と思っているのですが、夜中になると逆に目が覚めてしまい、そこからだらだらと時間を使ってしまいます。早く寝たほうがいいと分かっていても、なかなか徹底できません。

こうして金曜日は、軽くタパスを食べに行くつもりが、プレゼントを渡し、村のバルをはしごし、雨に降られ、懐かしいイギリスの記憶までよみがえる一日になりました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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