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【村の行事】2026年
祝日2月28日(土) Dia Andalucia、3月7日〜8日 カーニバル(予定)

2026/02/09

2月8日(日) ドンという揺れの合間で友人と過ごす

朝の六時前、眠りの底にいたところへ、小さな「ドン」という音が届きました。その瞬間、はっと目が覚め、次の瞬間には、今度ははっきりとした揺れが来ました。鈍い衝撃が身体の奥に残り、私はただ耳を澄まして様子をうかがうことしかできません。

この辺りは、岩が突然地面から顔を出している場所が多くあります。だから、きっとああいう音は、石や岩がわずかに動いているせいなのではないでしょうか。

揺れも、もう少し遅い時間だったら、せめてゆっくり眠れたのに、と思わずにはいられません。不足した睡眠を抱えたまま、また一日が始まります。外を見ると、雨は降っていないようでしたが、風は落ち着かずに吹いていました。

少し落ち着いたかと思った十時頃、また一段強い揺れが来ました。思わず外へ出ます。空気は刺すように冷たく、雨は降っていないのに、寒さだけが際立っていました。この日は結局、夜まで雨は降らなかったのですが、その分、静けさが余計に怖さを引き立てているように感じられました。

歩きながら、もし今ここで何か起きたら、狭い道なので上から何か落ちていくのではないか。そんな想像が頭をよぎります。そんなとき、ゴミを捨てに出てきた村の男性と挨拶を交わしました。

彼は元警察官で、「地震ですね」と声をかけると、「僕たちはタリファに行きますよ」と言いました。風は強くても、あちらは揺れないからだそうです。

「移動した方がいいでしょうか」と尋ねると、「そう思いますよ」と即答されました。

その言葉が胸に残ったまま歩いていると、友人からメッセージが届きました。「大丈夫?怖かったよね。よかったらうちにおいで」。その一言に背中を押されるように、私は彼女の家へ向かいました。

彼女の家が特別安全というわけではありません。一階だし、雨で膨張した木のドアは重く、開け閉めには力が要ります。それでも、誰かと一緒にいるというだけで、心はずいぶん楽になりました。

昼頃になると、「ビールでも飲もうか」と笑い合い、別の友人も加わりました。チョリソやチーズ、そしてチキンまで焼いてくれて、つまみながら飲むビールは、緊張でこわばっていた身体を少しずつほどいてくれました。

ビールがなくなり、買いに出た外は相変わらず寒かったのですが、太陽は出ていて、人ともすれ違いました。

村は、いつもの顔を取り戻しているようにも見えました。

午後は、ときどき「ドン」という音はするものの、揺れることはありませんでした。それでも夜九時頃、小さな揺れがまた来ました。

そのたびに、何かをしようとしていた気持ちは途切れ、集中が切れてしまいます。仕事を再開したいと思っていても、あの衝撃が来ると、頭も心も止まってしまうのです。

いざとなったら、マルベーリャ方面にある知り合いのホリデーハウスに避難することも考えています。ただ、雨の中を古い車で走る不安や、閉鎖されている道のこと、高速に乗る心細さなど、考え始めると迷いは尽きません。

その場所は、周りにバルやお店がなく、車がなければ生活できません。行くとしたら自分で運転しなければならず、その覚悟が、まだ今ひとつ持てずにいます。

夜になってまた雨が降り始めました。この先一週間は降るそうですが、先週のような激しさではないとのことです。少しずつ弱まっていく、という予報だけが、今のところの救いです。

それでも、これからどうなってしまうのでしょうか。

静かな不安を抱えたまま、周りに耳をすましながら、時間を過ごしました。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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