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【村の行事】2026年
祝日8月15日(土) 、ロメリア祭 6月6日(土)

2026/07/06

6月29日(月) パリへ向けて出発

朝10時前に家を出て、まずは車で隣村の駅へ向かいました。そこからは通常だったら列車に乗るところですが、今は鉄道が走っていません。2月の嵐で線路にダメージがあり現在修復中です。そのため、列車の代わりに同じ区間をバスが走っています。

左の方にバスが停まります。

その代替バスは、予定より15分ほど遅れて、当然のような顔でやって来ました。スペインの田舎では、このくらいの遅れには驚かなくなっています。それでも、先のバスまでには余裕があったので、気持ちはまだ落ち着いていました。

バスは次の駅ベナオハンへ向かい、そこで運転手が交代しました。そのあとロンダ方面へ進みます。ロンダに着いたと思ったら、そのまま通り過ぎ、さらに10分ほど先のアリアテという駅まで行きました。誰も降りず、誰も乗りません。それでも一応、そこを通らなければならないようです。

そこから再びロンダへ戻るように進み、ようやくロンダの駅に到着しました。遅れは15分から20分ほどでしたが、次のバスには十分間に合います。バスステーションまでは駅から8分ほど歩きました。

ロンダのバスターミナルで少し時間があったので、念のためトイレへ行っておくことにしました。ここのトイレは有料で、50セントを払わなければなりません。ところが、手元にはちょうど50セントがなく、20セント2つと10セント1つしかありませんでした。

入口にいた担当の女性にお金を出すと、「50セントコインじゃないとだめ」と言われました。こちらも小銭がないので困っていると、さらに何か強い調子で、とても嫌そうな顔をして言われました。そして、自分が持っている50セントと交換したのです。

旅に出る最初から、少し嫌な気持ちになりました。毎日いろいろな人が来る場所なので大変なのかもしれませんが、もう少し言い方があるのではないかと思いました。

けれども、そこで気分を引きずっても仕方がありません。バスを待つのにベンチに座っていると、隣にとても明るい年配の女性がいました。82歳だと言っていたように思います。近くの村へ行くバスを待っているのですが、どのバスに乗ればいいのか、何時に出るのかを、周りの人に次々と尋ねていました。

私にも聞いてきましたが、私も詳しくは分かりません。近くにバスターミナルで働く若い男性がいて、その人がにこやかに対応してくれていました。

彼は「あの女性は何度も聞いているんですよ」と笑っていましたが、嫌な顔をするでもなく、明るく応じていました。先ほどのトイレでの出来事とは対照的で、少し救われるような気持ちになりました。

その女性と別れて、マラガ行きのバスに乗りました。車内は冷房が強く、かなり寒かったです。夏のアンダルシアでは外の暑さに備えて薄着で出かけますが、長距離バスや飛行機の中は別世界です。羽織るものがないと、体が冷えてしまいます。

バスは途中でいくつかの村に寄りながら、2時間ちょっとでマラガへ向かいました。市内に入ってからは少し渋滞がありましたが、無事に到着しました。

マラガのバスターミナルのすぐ横には、大きな鉄道駅があります。駅の中はショッピング街のようになっていて、店もいろいろ入っています。空港で食べ物を買うと高いので、ここで何か買っておこうと思いました。

そこで、15センチほどのフランスパンのようなパンに、ベーコンとチーズが入ったものを買いました。会計で20ユーロ札を出したとき、10ユーロほど戻ってくるだろうと思っていました。ところが、戻ってきません。レシートを見ると、10ユーロを超えていました。日本円にすると、1800円から1900円ほどです。

これが1900円かと思うと、少し信じられない気持ちになりました。空港で買うより安く済ませるつもりが、結局かなり高い買い物になりました。旅に出ると、こういう小さな出費が積み重なっていきます。

そのあと、空港へ向かうためにセルカニアスという近郊列車に乗ります。20分おきくらいにしか来ないので、時間が近づいてくると少し慌てます。改札ではクレジットカードをタッチして入りました。

ホームへ降りると、ちょうど列車が来ていました。急いで乗ろうとしたのですが、念のため近くの人に「これは空港へ行きますか」と聞くと、「違う、違う」と言われました。危ないところでした。知らない土地では、こういう一言が本当に助かります。

次の列車を待っていると、だんだん人が増えてきました。空港駅に着くと、降りた場所のすぐ前にエスカレーターがあり、私は一番に上がることができました。小さなことですが、荷物を持って移動していると、こういうことが少しうれしく感じます。

空港ではすでにオンラインチェックインを済ませていたので、カウンターに寄る必要はありませんでした。セキュリティへ向かう前に、航空券のバーコードを機械にかざすと、自動改札のような扉が開きます。そのまま中に入り、セキュリティチェックを済ませた後、ゲートが表示されるのを待ちました。

今回の荷物は、座席の下に入るサイズの手荷物だけです。規定では20センチ、30センチ、40センチほどの小さなバッグ一つだけでした。それとは別にハンドバッグも持っていたのですが、搭乗前に無理やり一つのバッグに押し込みました。格安航空では、ここがなかなか厳しいところです。

ゲートでは、パスポートを確認しただけで、スペインIDの確認はありませんでした。以前同じフライトに乗ったフランス在住の友人はフランスIDの確認があったと言っていました。

機内に入ると、席は少し幸運でした。通路側には細身の年配のフランス人女性が座っていて、窓側には男性がいました。その男性も大柄ではなく、足元には小さな犬を連れていました。満席の飛行機で、隣の人との距離は意外と大事です。

ただ、飛行機の中もまた寒かったです。朝からバス、列車、空港と移動が続き、すでに疲れていました。座席に座ると、いつの間にか眠ってしまいました。はっと気がつくと、口を開けて寝ていたようで、少し恥ずかしくなりました。

そうして、ようやくパリに到着しました。







フランスでは少し前まで熱波が来ていたようですが、私が着いたときにはそれが去ったあとでした。空気は思ったよりも気持ちよく、長い移動のあとにはありがたく感じました。

空港からは、パリ郊外に住む友人の家へ向かいました。

朝、村を出てからずっと移動続きの一日でした。途中で嫌なこともあり、物価の高さに驚くこともありましたが、知らない人に助けられたり、明るいおばあさんに出会ったりもしました。

旅の始まりは、いつも少し慌ただしいものです。それでも、こうした小さな出来事が積み重なって、あとから思い出す旅の景色になっていくのだと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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