夜中に雨が降りました。
朝になると、雨は少し弱まり、もう止んだかなと思えるほどでした。そこで、パンでも買いに行こうと思って外に出たのですが、歩き始めると、またパラパラと雨が落ちてきました。
傘を持って出ていたので、慌てることはありませんでしたが、5月とは思えないような肌寒さがありました。
スペインというと、青い空と強い日差しを思い浮かべる方も多いかもしれません。たしかに、太陽が出ると一気に明るくなり、気持ちまで前向きになります。けれども、場所や季節によっては、5月でもまだ寒さが残ります。雨が降ると空気が冷え込み、まるで冬に戻ったように感じる日もあります。
パンを買いに行くついでに、銀行でお金を下ろそうと思いました。ところが、ATMが動いていませんでした。停電があったわけではなさそうなのに、なぜか使えません。スペインの小さな町や村では、こういうことが時々あります。予定どおりにいかないことも、日常の一部です。
仕方がないので、お金を下ろすのはあきらめて、そのままパン屋さんへ向かいました。そこでパンと一緒に、近くの村で作られているジャムを買いました。自然な材料を使って作られているもので、スーパーで売られている一般的なジャムより少し高めです。それでも、やはり美味しいものには惹かれてしまいます。
地元の食品には、その土地らしさがあります。大きな看板が出ているわけでも、観光ガイドに載っているわけでもありません。それでも、近くで作られたものを普段の買い物で見つけると、少しうれしくなります。パン屋で買った村のジャムも、そういう楽しみの一つでした。
家に戻ってからは、部屋の掃除の続きをしました。来週、友人が訪ねてくる予定があるので、ただいま大掃除の最中です。
私にとっての大掃除は、年末ではなく、ちょうど今くらいの季節です。冬は日が短く、部屋の中もどこか暗く感じられます。寒い時期には、掃除をしようという気持ちもなかなか湧いてきません。けれども、春から初夏にかけて太陽が顔を出すと、窓を開け、空気を入れ替え、部屋を整えたくなります。
スペインの暮らしの中で、太陽の存在はとても大きいです。天気が良いだけで、気分が変わります。掃除も洗濯も、買い物も散歩も、太陽が出ているかどうかでやる気がまったく違ってきます。日本にいた頃よりも、空模様に気持ちが左右されているような気がします。
夕方には、車のオイルを買おうと思い、ガソリンスタンドへ行きました。ガソリンスタンドは夜9時で閉まるのですが、ガソリン自体は機械で支払いができるので、時間外でも入れることができます。
ただ、併設されているお店は閉まってしまうため、必要なものがある時は営業時間内に行かなければなりません。
車のオイルを買いたかったのですが、どれを選べばよいのか分かりませんでした。お店の人に聞いてみると、その店員さんもよく分からないとのことでした。
そこで友人に電話して相談すると、「明日、自分が持っているから少し入れてあげるよ」と言ってくれました。結局、その日は買わずに済ませることにしました。
こういう時、知り合いの存在は本当にありがたいものです。特に地方で暮らしていると、少し困った時に誰かが助けてくれることがあります。
もちろん、すべてが便利というわけではありません。むしろ、日本のように何でもすぐ解決するわけではない場面も多いです。それでも、人に頼りながら暮らしていく感覚が、ここにはあります。
その後、スーパーにも寄りました。雨のせいか、その頃にはかなり冷え込んでいて、本当に冬のような寒さでした。5月も10日近くになっているのに、まだこんなに寒いのかと思うと、少し嫌になってしまいます。
スーパーで買い物を済ませたあと、冷たいビールが欲しくなりました。本当はスーパーで買えばよかったのですが、結局キオスクで買いました。値段は倍くらいします。それでも、その時は「まあ、いいか」と思ってしまいました。
家に帰ってからは、ご飯を食べ、ビールを飲んでひと息つきました。雨が降り、ATMは使えず、車のオイルも買えず、寒さに少しうんざりした一日でした。それでも、パン屋で美味しいジャムを買い、友人にも助けてもらい、最後は家で落ち着いて過ごすことができました。
こうした小さな予定変更や、近所での買い物、天気に左右される気分も、こちらでの生活の一部です。何か特別なことがあったわけではありませんが、あとから振り返ると、その日らしさが残っているように思います。
明日はまた、片付けの続きをする予定です。それから、少しネットで調べものもしなければなりません。地味な予定ですが、こういう一日も悪くありません。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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