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2026/07/15

7月6日(月) フランス旅行の終わり 痛む足で乗り継いだスペインへの帰り道

フランス旅行を終え、スペインへ帰る日です。

朝というより、まだ夜中の4時15分に起きました。友人の車で出発したのは4時50分。1時間ほど走り、5時45分ごろにパリのオルリー空港へ到着しました。

すでにオンラインチェックインを済ませていたため、そのまま保安検査場へ向かいます。航空券のQRコードを入口にかざすとゲートが開き、中へ入ることができました。

フランスの空港の保安検査は、どこか穏やかでした。空港では、ベルトを外したり、荷物から電子機器を出したりと、いつも急かされているような気持ちになります。しかし、この日は係員にも周囲にも余裕があり、私も焦らずに検査を終えられました。

搭乗口が表示されるのは6時15分からだったので、それまでは椅子に座って待ちました。今回は短いフライトのため座席指定を購入していませんでしたが、嬉しいことに帰りは通路側の席になりました。

近くには、日本人のお母さんと10歳前後の男の子二人が座っていました。お母さんは、機内でのマナーや決まりについて、子供たちに何度も注意していました。男の子二人を連れて旅をするのは、なかなか大変そうです。それでも離陸後は、それぞれタブレットやゲームに夢中になり、静かに過ごしていました。

機内ではコーヒーを一杯買いました。3ユーロもしたのですが、驚くほどおいしくありません。薄いインスタントコーヒーの味で、これまで飲んだ機内のコーヒーの中でも、断トツで一番美味しくなかったです。マラガからパリへ向かった時に飲んだコーヒーは、もう少しコーヒーの味がしました。


粉ミルクも味がしない

早朝から動いていたため、あとはほとんど眠って過ごしました。着陸は少し荒く感じましたが、飛行機は予定より10分ほど早くマラガに到着しました。

ここから先は、乗り継ぎとの勝負です。

空港からマラガの駅へ移動し、そこからロンダ行きのバスに乗らなければなりません。到着予定は9時35分。時刻表を見ると、列車は10時1分と表示されています。間に合わせようと、空港内を急いで走りました。

ところが、ホームで待っていても列車が来ません。表示をよく確認すると、10時1分は出発時刻ではなく、マラガ駅への到着時刻でした。実際の出発は9時53分で、すでに列車は出た後です。

次の列車は20分ほど後でした。どのみち急がなければ間に合わなかったので、走ったこと自体は無駄ではありません。しかし、マラガからロンダへ向かうバスは10時30分発です。乗り継ぎ時間には、ほとんど余裕がありません。

さらに列車は時間どおりには来ませんでした。スペインでは通常運転、驚くことではありません。マラガ駅に着いた時には、バスの出発まで残り8分ほどです。

一昨日リヨンの街を長時間歩いたため、左足の指の付け根の裏には大きな水膨れができてしまいました。一歩踏み出すたびに痛みます。それでも、ここでロンダ行きのバスを逃すわけにはいきません。駅からバスターミナルまで、痛む足をかばいながら、再び懸命に走りました。

どうにかバスを見つけましたが、まだ切符を買っていません。運転手に車内で支払えるか尋ねると、後ろにある窓口で買うように言われました。

「でも、もう出発しますよね」

そう伝えても、運転手は「買っておいで」と言うだけです。

慌てて窓口へ行くと、前には一人のお客さんがいました。ところが係員は電話をしていて、急ぐ様子がありません。

ようやく電話が終わっても、前のお客さんが買おうとしていたのは夕方のロンダ行きの切符でした。こちらは今にも出発するバスを待たせているので、できれば先にしてもらいたいところです。

やっと私の番になっても、窓口の係員は相変わらずのんびりしています。

カードをかざして「ロンダまで一枚」と言うと、

「カードですか、現金ですか」
「片道ですか、往復ですか」

必要な確認だとは分かっていても、こちらは気が気ではありません。早く切符を発券してほしいと祈るような気持ちでした。

それでもバスは待っていてくれました。運転手は陽気な人で、戻ってきた私に「間に合ったでしょう」とでも言うように声をかけてくれました。

走り続けて息を切らしていた私とは対照的に、運転手も窓口の人も、どこかのんびりしています。

こうして、どうにかロンダ行きのバスに乗ることができました。

車内では少しだけ動画を撮りましたが、その後は眠ってしまいました。運転手さんと乗客の話し声がBGMとなってぐっすりです。

気がつくと、もうロンダの近くです。12時15分過ぎに到着し、次は午後1時30分発のコルテス方面行きのバスを待ちました。

ロンダのバスステーション

この乗り継ぎに間に合ったのは、本当に幸運でした。ロンダ行きの次のバスを利用すると、ロンダ到着は午後2時半ごろになります。

現在は鉄道が運休しており、代替バスは一日2本ものみ。その時間に着くと、コルテス方面へ向かう次のバスまで3時間近く待たなければならないところでした。

足は痛みましたが、走った甲斐がありました。

午後1時30分、コルテス方面へ向かうバスに乗車。以前とは違う新しい車両になっていて、日本メーカーのバスだったことにも驚きました。数か月前から使われているそうです。

いすゞのバスです。

この路線に乗ると、乗客の多くが顔見知りです。バスに乗った途端、あちこちで挨拶が始まりました。

私も「どこへ行っていたの」と尋ねられ、フランス旅行の話を少ししました。長い移動の末に、ようやく知っている人たちのいる場所へ戻ってきたという気がします。

バスはロンダの病院に立ち寄った後、広大な景色が見える山道を走ります。そして山を下ると隣村のヒメラです。

私はその先のヒメラの鉄道駅の近くで降りました。旅行に出る前、ここに車を置いていたからです。バス停から駐車場所までは少し歩かなければなりません。水膨れがヒリヒリ痛みます。

途中でバルがあり、そこに久しぶりに会う友人がいました。彼も旅行から戻ってきたところだと言います。そこで少し話をしながら、遅い昼食を取ることにしました。

牛肉のハンバーガーを注文しようとしましたが、その日は豚肉しかないと言われました。そこで、メニューにあったヴィーガンバーガーを選びます。量も重さも控えめで、長旅の後にはかえってちょうどよい食事でした。味はまずまずです。

フランスでは何かと値段が高いと感じていましたが、スペインへ戻ってきても、以前と比べれば外食は高くなっています。それでも、やはりフランスよりは気軽に食べられるように思いました。

食事を終え、駐車していた車へ向かいました。炎天下に置かれていた車内は、触れたくないほど熱くなっています。

さらに困ったのが、左足の水膨れです。私の車はミッション車なので、運転中はクラッチを踏まなければなりません。そのたびに、ちょうど水膨れのある場所が当たります。痛みに声を上げながら、それでも何とか家までたどり着きました。

帰宅後は少し休み、旅行中の洗濯物を片づけました。この日はスペイン代表の試合があります。キックオフには間に合いませんでしたが、家にじっとしている気にもなれず、9時頃バルへ向かいました。

早朝のオルリー空港から飛行機に乗り、列車とバスを何度も乗り継ぎ、痛む足で走り続けた一日でした。それでも最後には、いつもの村のバルでスペイン代表を応援できます。

長かったフランス旅行も、これで終わりです。スペインが勝つといいなと思いながら、見慣れた道を歩きました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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