朝、空を見上げると、一面を雲が覆っていました。昨日のようなどす黒い雲ではなく、白や灰色が重なった、見ていて嫌ではない空です。
今日も雨の予報が出ています。散歩をしている途中、時折ぱらぱらと水滴を感じましたが、雨と呼ぶほどではありませんでした。
この辺りでは、まとまった雨がしばらく降っていません。山や道沿いの木々を見ていると、本当に枯れてしまうのではないかと思うほど乾いています。
豪雨になってしまうと困りますが、地面にゆっくり染み込んでいくような穏やかな雨なら、そろそろしっかり降ってほしいところです。
散歩の途中、村でProtección Civil(プロテクシオン・シビル)の人を見かけました。
スペインのProtección Civilは、地域の行事や祭りなどで警備や安全確保を手伝っている人たちです。警察とは違い、地域を支えるボランティア組織で、日本でいえば消防団や地域の防災組織に少し近いでしょうか。
「今日は何かあるの?」と聞いてみました。
すると、クエバ・デル・ガト(Cueva del Gato)の辺りから山の中を走ってくるレースがあり、参加者がコルテスの村を通り抜けて、さらに下の方へ走っていくとのことでした。そのため、コース沿いの安全を見守っていたようです。
クエバ・デル・ガトは、ここから車で20分少々のところにある洞窟です。
そういえば、この辺りでは時々こうしたランニングレースや自転車の大会が開かれます。山が多く、村と村を結ぶ道もあるので、レースのコースには向いているのでしょう。
家に戻ってからバルコニーに出てみると、ちょうど参加者たちがコルテス駅の方に行く山道を下っていく姿を見ることができました。
午後になると、今度は突然、大きな雷が鳴りました。
「ゴーッ」という低い音とともに家全体が震えるようで、窓ガラスまでビリビリと音を立てます。地響きのような雷だったので、「これはかなり降るかもしれない」と思いました。
ところが、その後に降り始めた雨は意外にも穏やかでした。
一時は雨らしい雨になったものの、長くは続きません。この辺りには黄色の気象警報も出ていたのですが、少なくとも村では、心配していたほどの降り方にはなりませんでした。
雨を待っている身としては少し拍子抜けです。
体調の方は、熱もなくなり、喉の痛みもほぼ消えました。ただ、まだ少し鼻声が残っています。
風邪をひいてからあまり外に出ていなかったこともあり、知り合いから「ハロウィンの準備をするからおいで」と連絡が来ましたが、今回はやめておくことにしました。
良くなってきたとはいえ、無理をしてまた体調を崩すのも困ります。夜は出かけず、家で静かに過ごしました。
晴れている日は、それだけで気分も明るくなります。一方で、今は雨も必要です。
分かってはいるのですが、空一面が雲に覆われていると、自分の気分まで少し曇ってくるような気がします。
それでも、雷が鳴り、少し雨が降り、村をランナーたちが走り抜けていった一日。
風邪も少しずつ遠ざかりつつある、静かな週末でした。




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