こんにちは。
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今日は雨がぱらぱらっとして、6月だと言うのに、とっても冷え込んだ一日になりました。(ストーブまで点けてしまいました^^)
右の奥がジブラルタル方面 |
左の奥がロンダ方面 |
お昼頃バル「パイパイ」でお茶を飲んでいる時に、昨夜シシリアとスザナはバー「メッサ」にカラオケに行って盛り上がったって話をしていました。
その時に歌った歌の一つに、「El emigrante」 「移住、移民、出稼ぎ」というのがあるそうです。これは昔の人は歌を聴くと涙するそうです。
スペインの近代史、フランコの独裁主義に入って行った時に、沢山の人がスペインを離れました。友達のカルメンのお母さん、アナもその一人です。
アナのお父さんはある日憲兵に何処かへ連れて行かれたそうです。そして、アナと彼女の妹さん(4歳)は暗い山をお母さんに手を引かれて2日歩いて逃げたそうです。そしてバルセロナを経て、イギリスに渡っています。
アナのお父さんはもう生きていないと思っていたら、随分後になって、モロッコ経由で南米に渡っているのが分かったっそうです。
アナのお父さんのように、当時沢山の人が船でスペイン語圏の南米に渡ったそうです。スペインの頭脳が流れたんだと思います。そして「El emigrante」は、その祖国を離れる時の状況、心情を歌った歌だそうです。
今のように簡単に海外に行き来できる時代でもないし、戻ってきたら逮捕されるかもしれないので、戻って来るわけにも行きません。なので船の出向と共に、二度と戻れない祖国スペインを思った歌です。
シシリアのお母さんがバレンシアから遊びに来ていて、たまたま一緒にお茶をしました。彼女はフランコ時代にフランスへ働きに出たそうです。村のご老人方もドイツやフランスに働きに出ている人が沢山います。 仕事は工場などでの仕事です。
彼らは正規に働きに出ているので、戻ってきても逮捕される訳ではないですが、やっぱりその当時お金を稼ぎに行ったので、お休みだからと言って、戻れるわけでもなく、何年も何年も、いつかスペインに戻るのを楽しみに働いていたんでしょうね。
なので、状況は違いますが、やはり出稼ぎに出た彼らもこの歌を聴くと胸が熱くなるんだと思います。
どこの国も近代史は奥が深いです。色々な見方があるし、その時代に身を置いていた方々の状況も十人十色です。でもその時代の白い村々は食べ物もなくみんな痩せていて、教育もろくにされてなかったそうです。なので、独裁主義が終わって本当に良かったって思います。
日本が高度成長期の時に、スペインは自由がない独裁主義だったんです。明るいスペイン人の奥にはこういう複雑な近代史が眠っています。
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