天気予報では黄色の警報が出ていましたが、実際には少し雨が降った程度で、思っていたほどではありませんでした。
空はすっきりしないものの、ときどき太陽も顔を出します。
本当なら、少しくらい散歩に出てもよかったのですが、この日は結局、一歩も外へ出ずに家で過ごしました。
理由は天気だけではありません。
前日の夜、友人からメッセージが届きました。
「あなたの元夫を見かけたわよ」
思いがけない知らせでした。
元夫は現在スペインには住んでいません。今回はロンドンに住むお姉さんと一緒に来ているらしく、家族がこの辺りにいくつか不動産を持っているので、その関係で村に来たようです。
正直なところ、会いたくありません。
私たちは円満に別れたわけではなく、離婚するときにはかなり揉めました。今となっては、顔を合わせることさえ遠慮したい相手です。
友人の話では、不動産屋のトムとも会っているらしいとのこと。それなら何か知っているかもしれないと思い、すぐにトムへメッセージを送りました。
村に来ていると聞いたけれど、どこに泊まっていて、いつまでいるのか。
返事によると、土曜日の夜は村営プールの横にあるホテルに泊まり、日曜日も一日村にいる予定とのことでした。ただ、午後遅くには村を出て、エステポーナへ向かうのではないかという話でした。あちらにも家があるからです。
そこで、ふと前日のことを思い出しました。
土曜日の11時半過ぎ、私は散歩に出て、そのホテルの横を通っていました。
いつもなら、ホテルのバルが開くのは12時半頃です。ところがその日はまだ11時半頃だったのに、なぜか開いているようでした。そして中から英語が聞こえてきたのです。
道路沿いのテラス席ではなく、少し奥まったところにあるテーブルに何人かが座っていました。
その横を通ったとき、
「あれ、どこかで聞いたことのある英語だな」
そう感じたことを覚えています。
声そのものにも、どこか聞き覚えがあるような気がしました。
ただ、そのときの私は風邪を引いていて、咳も出ていました。あまり人に会いたくなかったので、そちらをよく見ることもなく、そのまま歩き続けました。
今になって考えると、あれはもしかすると、かなりのニアミスだったのかもしれません。
そう思うと、土曜日に何も知らずその前を通り過ぎたのは、運が良かったとも言えます。
そして日曜日。
天気もあまり良くないことだし、風邪もまだ完全には治っていません。それに、わざわざ外へ出て、会いたくない人と偶然顔を合わせる理由もありません。
太陽が少し出るたびに、「散歩くらい行きたいな」とは思いました。
それでも、この日は家にいることにしました。
村は小さいので、会いたくない相手が来ていると分かるだけで、普段なら何でもない散歩道まで少し違って見えてきます。
まったく、勘弁してほしいものです。
そんな日曜日でした。




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