この日は一日中仕事をしていたため、夕方までは特に変わったこともなく、静かに過ぎていきました。
仕事を終えてから、しばらく動かしていなかった車で出かけることにしました。先日、車を動かそうとしたところ、なかなかエンジンがかからなかったためです。来週には車検も控えているので、その前に少し走らせておきたいと思いました。
ただ、今はロンダへ向かう道路が工事中です。以前の嵐で崖崩れが起きた場所を修復しているのですが、暑い時期のため、工事は早朝から午後3時頃までしか行われていないようです。
この辺りでは、夏になると朝7時頃から仕事を始め、暑さが厳しくなる午後には作業を終えることが珍しくありません。そのため、工事がいつ終わるのかは、まだよく分かりません。
さらに困るのは、工事中に道路が通行止めになるらしいことです。普段ならロンダまで45分ほどですが、迂回すると1時間半、場合によっては2時間近くかかるかもしれません。車検当日はどの道を通ればよいのか、今から気になっています。
この日は遠くへ行かず、村の周辺を少し走った後、ガソリンスタンドの隣にあるバルへ寄りました。中に入ると友人たちがいたので、そのまま一緒に飲むことになりました。
私が着いた時には、皆すでにかなり飲んでいました。私は二杯ほど飲んだだけでしたが、それくらいがちょうどよかったように思います。少し話をして、酔いが回る前に家へ帰りました。
その時、イギリス人の友人が電子レンジの話を始めました。電子レンジで何かを作ったところ、とてもおいしくできたというのです。
それを聞いて、私は少し驚きました。彼は以前、電子レンジをあまり良く思っていなかったからです。この辺りに住む外国人の中には、電子レンジを使うことに抵抗を感じる人が意外に多く、彼もその一人でした。
ところが、今ではすっかり便利さを認めています。
高齢で体調を崩しているお母さんのために、平日は南米出身の女性が住み込みで世話をしているそうです。その女性から、食事の用意に必要だから電子レンジを買ってほしいと言われ、購入したのがきっかけでした。
自分でも使ってみると、思っていた以上に便利だったようです。
「電子レンジはいいね」と話す彼を見ながら、以前とはずいぶん違うものだと思いました。本人は、もう自分の年齢になれば、体に良いか悪いかを気にするより、便利なものを使えばよいというようなことを言っていました。
昔、私が電子レンジの話をすると、いかにも嫌そうな反応をしていた人です。それが今では、すっかり気に入っています。人の考えは、生活の必要に応じて変わるものなのだと思いました。
電子レンジの話を聞いているうちに、私自身の記憶もいくつかよみがえってきました。
初めて電子レンジを見たのは、子供の頃に親戚の家を訪ねた時だったと思います。ご飯を温めるために使っているのを見て、不思議な機械だと思った記憶があります。当時は、まだ一般家庭に広く普及する前でした。
英国に住んでいた頃には、下宿先の大家さんが、肉をビニール袋に入れて電子レンジで調理していました。今考えると、あまり体に良さそうな使い方ではありませんが、その光景だけはなぜかよく覚えています。
私も以前は電子レンジを持っていました。オーブンと電子レンジが一体になったもので、グリルではなく、きちんとロースト料理ができるタイプでした。
当時は犬のために、そのオーブンでローストチキンをよく作っていました。電子レンジの話から、そんな昔の暮らしまで思い出すとは思いませんでした。
バルを出る頃になっても、村にはまだ昼間の熱が残っていました。
村の西側には山があり、太陽がその後ろに沈むと、家々はようやく日陰に入ります。普段なら、その頃から冷たい風がすっと流れてきます。しかし、この日も前日と同じように、なかなか涼しい風が吹いてきませんでした。
日が完全に落ちるまで、熱が村の中にこもっているようでした。
家に戻っても、次のサッカーの試合は土曜日までありません。そこで最近、連日のように食べているそうめんもどきを用意しました。
そうめんの存在を、私は長い間すっかり忘れていました。ところが、スペインに住んでいる日本人が「暑くて、そうめんばかり食べている」と話しているのを聞き、そういえばそんな食べ物があったと思い出したのです。
それ以来、暑い日の食事はそうめんもどき、や冷うどんが続いています。
スペインの夏の夜に、冷たい麺を食べる。特別な料理ではありませんが、熱の残る夜には、それが一番合っているように思います。

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