週末に続けて出かけたせいか、月曜日の今日はさすがに疲れが残っていました。
シエテピラス村に滞在していた友人のサーラ一家は翌日に帰る予定です。この日も色々と出かけるようで、「夜はもう村には行かないから」と連絡がありました。楽しかった夏の再会も、そろそろ終わりです。
私も水曜日から2泊3日で、別の友人の家に行くことになっています。友人一家が旅行に出るため、その間、犬と猫の世話を頼まれているのです。しばらく買い物にも行っていなかったので、自分の食べ物も用意しておこうとスーパーへ向かいました。
その前に、Amazonで注文した荷物を受け取るため郵便局へ。郵便局は午後2時前に閉まるので、仕事が一段落したところで家を出ました。
ところが、外に出てみると暑いのなんの。
ちょうど一日の中でもかなり暑い時間帯です。歩き始めてすぐ、「こんな時間に出てくるんじゃなかった」と思うほどでした。
村には現在、チェーン系のスーパーが一軒あります。以前は昼にシエスタ休憩がありましたが、今は昼休みなしで一日中営業しています。
私はこのスーパーへ行くなら、昼食の時間帯が気に入っています。スペインでは皆が家で昼食を取っている頃なので、店内がとても空いているのです。暑ささえ我慢すれば、ゆっくり買い物ができます。
この日も人の少ない店内でのんびり買い物を済ませましたが、帰り道はやはり暑く、家に着いた頃にはぐったりしていました。
帰宅してからは洗濯をしたり、また仕事に戻ったりして過ごしました。
すると今度は別の友人から、「明日帰る」と連絡が入りました。マドリッドから村へ来ていた友人です。少し前には息子さん二人を連れて来ていましたが、今回は一週間ほど一人で滞在し、のんびり過ごしていたようです。息子さんたちは母親側の家族と海の方のホリデーハウスで過ごしているそうです。
夏になると、こうして普段は別の町で暮らしている人たちが村へ戻ってきます。それぞれに家があり、家族があり、休暇になるとそこで何日か過ごします。
スペインに暮らしていると、家や土地に対する感覚が日本とは少し違うように感じることがあります。
日本で「別荘を持つ」と聞くと、かなり余裕のある人の話という印象があります。しかしこちらでは、少なくとも私の周囲では、町や村にもう一軒家やピソを持っている人はそれほど珍しくありません。
もちろん事情は家庭によって違いますが、土地や家を持つことに対する心理的な距離が、日本より近いように感じます。
「お金があれば土地を買う、家を買う」
そんな考え方をする人も少なくありません。銀行にお金を置いておくだけでは仕方がない、という感覚もあるのでしょう。
この村の歴史を聞いていると、その背景も少し見えてきます。
今よりずっと貧しかった時代、仕事を求めて村を離れた人が大勢いました。行き先はフランスやドイツ。またスペイン国内でも、バルセロナやビルバオなど、工業の盛んな北部へ働きに出た人がいました。
そこで何年も働き、お金を貯める。そして故郷の村に土地を買い、家を建てる。
そうして築いたものを大切に持ち続けた世代がいます。
やがてその世代が亡くなると、家や土地は次の世代へ渡ります。そのまま受け継いで使う人もいれば、兄弟で相続した後に売却して代金を分ける家庭もあります。
事情は様々ですが、それでもどこかに「土地や家は持っていた方がいい」という感覚が残っているように思います。
そんな話を見聞きするたび、日本の空き家問題のことを考えます。
日本には使われていない家がたくさんあると聞きます。それなら、もっと気軽に「週末の家」や「夏の家」として使えるようになればいいのに、と思うことがあります。
もちろん税金や維持費、相続など、日本には日本なりの難しさがあります。単純にスペインと比べることはできません。
それでも、普段暮らす家とは別に、時々帰る場所があるという生活は悪くありません。
夏になると人が戻ってきて、静かだった村が急に賑やかになる。しばらく滞在して、またそれぞれの町へ帰っていく。
そんな人の流れを見ていると、家というものは、毎日住むためだけにあるのではないのかもしれないと思います。

0 件のコメント:
コメントを投稿