朝起きると、思いのほか涼しく感じました。バルコニーから外を見ると、空の右半分は雲に覆われ、左側は晴れています。雲が広がっていたのは、地中海のある海側でした。
この日はちょうど、そちらへ出かける用事がありました。今日は一日曇りなのかもしれないと思いながら、マリと一緒に車で出発しました。外の空気もまだ涼しく、薄い羽織りものを持ってくればよかったと思うほどでした。
途中、ジブラルタルが夏には珍しく綺麗に見えました。またその後ろにそびえるモロッコの山も見えました。
高速を下りてから、サン・ペドロの工業団地にあるカフェで朝食を取りました。倉庫や工場が並ぶ一角にあり、ガソリンスタンドに併設されている店です。
以前は高速道路の途中にあるサービスエリアへ立ち寄っていました。月に一度ほどしか行かないのに、ウェイトレスさんたちが私たちのことを覚えてくれていた店です。しかし、残念ながら閉店してしまいました。高速料金の値上がりで利用者が減ったことも、理由の一つだったのかもしれません。
そのため、最近は高速道路を降りてから、このカフェで朝食を取っています。サービスエリアよりも少し安く、近くで働く人たちが次々に入ってきます。
客の多くは、工場や倉庫などで体を使って働く男性たちです。皆さんが注文するボカディージョの大きさには、いつも驚かされます。
私たちが食べるのは、その半分ほどの大きさで、チーズとハムを挟んだものです。
一方、周りの人たちは大きなパンに肉やベーコン、卵などをたっぷり挟んだものを、朝からしっかり食べています。
忙しい人たちが朝食の休憩に立ち寄る店だけあって、料理が出てくるのも会計も早く、ウェイトレスさんたちの動きにも無駄がありません。ゆっくり朝食を楽しむ観光地のカフェとは違いますが、こうした働く人たちの日常が見える店も、スペインらしくて面白いものです。
朝食の後は、ある住宅地の正門を開閉するためのリモコンを買いに行きました。その住宅を利用する知人が近々来るのですが、車で出入りする際に必要なリモコンを持っていなかったためです。
本来なら住宅地の管理会社が用意してくれるものだと思いますが、私は契約者本人ではありません。管理事務所へ相談すると、販売店には連絡しておくので、自分で買いに行くように言われました。
海岸部の住宅地では外国人の住民も多いため、事務所では英語が通じます。難しい手続きでもなく、リモコンは無事に購入できました。
その後は住宅へ向かい、到着する人を迎えるための準備をしました。必要なものはそろっているだろうかと確認しているうちに、朝の涼しさはすっかり消え、外はかなり暑くなっていました。
掃除をしてくれていたマリも「暑い、暑い」と繰り返しています。冷たい水を飲めるように、1.5リットルのペットボトルを2本凍らせて持ってきていました。しかし、凍らせる時間が足りなかったため、午後まで氷は持ちませんでした。それでも、冷たい水を飲みながら何とか体を冷やしました。
用事を終えて帰る頃には、すっかり真夏の暑さです。途中、ガウシン村のガソリンスタンド脇にあるバルへ寄りました。ガソリンスタンドの隣にバルがある風景は、スペインでは珍しくありません。
温かい料理はもうないと言われたので、冷たいタパスをつまみながらビールを飲みました。その後、村へ戻ってからも、プールのそばにあるバルへ立ち寄り、もう一杯ビールを飲んでタパスを食べました。
朝から出かけて暑い中で動き回り、ビールもすでに二杯飲んでいたため、家に戻ると少し疲れていました。このまま家で休もうかとも思いましたが、その夜はイングランド対アルゼンチンの試合があります。やはり気になり、試合を見るために村のバルへ行くことにしました。
店にはトムや何人かの知り合いがいました。一緒に座って話をしながら、時々テレビへ目を向けましたが、店内はかなり暑く、途中から外へ出ました。
普段なら、太陽が山の向こうへ沈むと、ひんやりとした風が流れてきます。ところが、この夜は日が暮れても風がありませんでした。暑さと一日の疲れに耐えられなくなり、試合の途中で家へ戻り、続きを家で見ることにしました。
その後は、インスタでメッセージをやり取りし、WhatsAppのグループでもしばらく皆と話しました。グループのメンバーは、ほとんどが私よりずいぶん年下です。それでも年齢の差を意識させることなく、同じように会話へ入れてもらえるのが嬉しく感じます。
若い人たちと気軽に話せる時間は、私にとって楽しいひとときです。朝の涼しさから始まり、海側の暑さの中で用事を済ませ、最後は家でサッカーの試合と会話を楽しみながら、一日を終えました。




























































