朝は思いのほか冷え込み、まだ冬の名残を感じる空気でした。ところが昼を過ぎるころには一転し、日差しがぐっと強まりました。
外に出て日なたに立つと、暑いと感じるほどです。アンダルシアの春らしい、朝と昼とでまるで別の季節のような一日でした。
この日はペットシッティングを終えて、午後2時半ごろに友人宅をあとにしました。
ちょうど一番暖かい時間帯で、着ていた冬用のジャケットが少し場違いに思えるほどです。とはいえ荷物になるだけなので、脱いだ上着を抱えながら車まで何度か往復することになりました。
本来なら家の前まで車を寄せられるのですが、今回はそうはいきませんでした。
先日の嵐の大雨で、家の脇を流れる普段は小さな水路のような場所が一時的に川のようになり、山から石がごろごろと流れ込んできたのです。
今では水もほとんど引いていますが、道にはまだ石が残り、車では渡れない状態でした。そのため少し離れた場所に車を止め、荷物を抱えて二往復。
行きは「もう戻りたくない」と思い、持てるだけ抱えて一度で済ませようとしたのですが、結局は無理をせず往復するほうが早いものです。
それでも、この数日間をワンちゃんたちと過ごせたことは何より楽しい時間でした。
年老いたティナは、かつてとても活発な女の子でした。ねずみを捕まえるほど俊敏で、ハンターという名がふさわしい子でした。
でも今は後ろ足が震え、段差や階段では慎重に歩きます。転びそうになるたびに体をそっと支えてあげました。
老いた犬には、若いころの勢いとはまた違う愛らしさがあります。攻撃的なところや気の強さが薄れ、どこか穏やかな表情になるのです。
かつて自分が飼っていた犬の晩年もそうでした。最後のころは、静かでやさしい顔をした犬になっていました。
飼い主さんからは「ここ数日、あまりごはんを食べていない」と聞いていたので少し心配していました。
ところが私がいる間は食欲旺盛で、まるで食べたことを忘れてしまうかのように、何度でも欲しがります。
私が自分の食事を用意し始めると、いつも横に来て「それも欲しい」と見つめてきます。
しかし自分の犬ではない以上、勝手に何でも与えるわけにはいきません。しかも体に負担をかけない高品質なドッグフードを与えているので、余計なものは禁物です。
かわいそうだと思いながらも、「だめ、だめ」と言って我慢してもらいました。
もう一匹の男の子は、去勢済みで落ち着いていてもよさそうな年齢なのに、まだまだ元気いっぱいです。
ぴょんぴょん飛び跳ね、全身で喜びを表現してくれます。その無邪気さがなんとも愛らしく、見ているだけでこちらまで明るい気分になります。
ただ面白いのは、飼い主さんが一緒にいる時です。その時の彼らは、私のことなどほとんど見向きもしません。
ところが留守番の数日間だけは、まるで私が特別な存在になったかのように大歓迎してくれます。犬たちなりの切り替えなのかもしれません。
こうして数日だけ一緒に暮らすと、また犬と暮らしたい気持ちがよみがえります。とはいえ現実には簡単ではありません。
だからこそ、こうして時々世話を頼まれ、それぞれ違う個性の犬たちと過ごせる時間がありがたく感じます。
家に戻ってからは月曜日らしく仕事が待っていました。
今回はパソコンを持って行かなかったので、滞在中は少し気を抜き、のんびり過ごしてしまいました。そのぶん夜になってから仕事に向かうことになり、さすがに少し疲れました。
天気予報では、この先しばらく気温が上がるようです。
暖かい日が続くのは嬉しいのですが、すでに目がかゆくなってきました。どうやら花粉の季節も本格的に始まりそうです。
春の喜びと小さな悩み、その両方を感じながら一日が終わりました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。


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