久しぶりに澄み渡る青空が広がりました。ここ数日ぐずついた天気が続いていたこともあり、この日の空はどこか「ようやく来た春」を感じさせてくれるものでした。
ただし、見た目とは裏腹に空気はまだ冷たく、朝10時過ぎの散歩にいつもより薄着で出たことを少し後悔します。
歩いているうちに暖かくなるだろうと軽装で出たものの、風が肌に当たるとひんやりとして、季節の移り変わりの途中にいることを実感します。
それでも、背中に太陽を受けるとじんわりとしたぬくもりが広がりました。
今週末からは、スペインで一年の中でも特に大きな行事であるセマナ・サンタ(聖週間)が始まります。もし雨が降れば行列が中止になってしまうこともあるため、このまま穏やかな天気が続いてほしいところです。
白い村と強い日差し、そしてサングラス
この地域では、春になるとサングラスが欠かせない存在になります。太陽の光が強いのはもちろんですが、白く塗られた家々の壁が光を反射し、まるで雪山のようなまぶしさを感じるからです。
ただ、私はこのサングラスをよく失くしてしまいます。小さなバッグで出かけることが多く、ケースごと持ち歩くと荷物がかさばるため、つい頭の上に乗せてしまうのです。そしてそのまま、どこかに置き忘れてしまう。
そんなことを何度も繰り返しています。今年こそは気をつけたいものです。
花と蜂が教えてくれる春の訪れ
歩いていると、背丈ほどに伸びた植物や、あたり一面に広がる黄色い花が目に入ります。冬の間にたっぷりと降った雨のおかげで、今年は特に草木の勢いが強く感じられます。
蜂が忙しそうに飛び回る音も、春の訪れを知らせる大切なサインです。以前は少し怖く感じていたこの羽音も、今ではどこか嬉しく、季節の変化を感じさせてくれる音になりました。
1月下旬から2月下旬にかけてはアーモンドの花が山をピンク色に染めていましたが、嵐の影響で今年はその景色を十分に楽しめませんでした。その代わり、今は黄色い花々が主役となり、山の景色をやさしく彩ってくれるでしょう。
花粉の季節とオリーブの気配
この時期になると、花粉症の話題もよく耳にするようになります。今年は雨が多かった分、花粉も多いのではないかと言われています。
私自身はオリーブの花粉に反応するタイプなので、本格的な症状が出るのは5月に入ってから。それでも、少し目がかゆくなるような気配があり、季節が確実に次の段階へ進んでいることを感じます。
アンダルシアの空と、もう一つの近さ
散歩の途中、上空から飛行機の音が聞こえてきました。この地域の近くには、スペインとアメリカの共同軍事基地があり、訓練のための航空機が飛ぶことも珍しくありません。
さらに南へ向かえば、タリファからは海を挟んでアフリカ大陸がすぐ目の前に見えます。モロッコまではフェリーでわずか1時間ほど。ヨーロッパとアフリカがこれほど近いという感覚は、実際に訪れてみるととても印象的です。
散歩の終わりは、いつものバルで
歩き終えたあと、立ち寄ったのは行きつけのバル。日当たりの良い席に座ると、体が一気に温まります。
この日注文したのは、カフェ・コン・レチェと、トマトと、モジェテという薄く丸いパンにトマトを薄く塗り、ハモン・セラーノを挟んだカタラナというシンプルな朝食です。
パンの焼き加減ひとつで味わいが大きく変わります。この店のパンは外はカリッと、中はほどよく柔らかく、つい何度でも食べたくなる美味しさです。
テラスにいた顔なじみの友人たちと合流し、週末の予定やこれからの季節の話に花が咲きました。
ペットの話題では、年老いたワンちゃんの体調を心配する声もあり、10年も前のことなのに自分の愛犬のことを思い出し、胸の奥がきゅっと締めつけられました。こうしたバルでの会話も、ここでは何気ない日常です。
春の恵み、アスパラガスの季節
ちょうど今はアスパラガスの季節。バルの前を、大きな束を抱えた人が通り過ぎていきました。近くの畑や庭では、自然に育ったアスパラガスを収穫することができるのです。
知人の庭にもたくさん生えているそうで、「よかったら取りに来ていいよ」と声をかけてもらいました。山の中で探すのも楽しいですが、場所が分かっている庭での収穫はまた違った魅力があります。
少し苦味のある春の味覚。近いうちに、自分でも採りに行ってみようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。






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