昨夜は、友人の誕生日会に招かれて出かけました。会場は、村のプールの横にあるホテルのバーです。昼間の暑さがそのまま夜まで残り、外にいても心地よい、春というより初夏を思わせる夜でした。
その友人はイギリス人で、奥さんはスペイン人。集まった顔ぶれも自然とイギリス勢が多く、そこにスペイン勢が加わる、国際色豊かな集まりです。英語とスペイン語が入り混じり、笑い声の絶えない賑やかな時間になりました。
気づけば深夜近くまでバーで過ごし、その後は近くのクラブのような場所へ移動しました。そこはすでに大勢の人でいっぱいで、村の夜とは思えないほどの活気です。
聞けば、その日は小さな子どもの洗礼式があったそうで、その祝いの流れで親族や友人たちが集まっていたのでした。きれいに着飾った大人たちに混じって、子どもたちの姿もあります。しかも夜遅くになっても、まだ元気いっぱいです。
こういう光景を見ると、スペインの田舎では「子どもは早く寝るもの」という感覚が、日本とは少し違うのだと改めて感じます。家族の行事も社交の場も、大人と子どもが自然に同じ時間を共有しているのです。
夜1時ごろ、私はひと足先に帰ることにしました。村からクラブに向かって坂道を下りてくる人たちとは逆方向で、私は坂道を上って家まで戻らなければなりません。
暗い道を一人で歩きながら少し心細さもありましたが、向こうからミニスカート姿の若い女の子たちが笑いながら下ってきたりして、そんな様子を見ると、この村は夜中でもまだ安心して歩ける場所なのだと改めて思いました。
15分ほど歩いて家に着いたころには、心地よい疲れと少しの酔いが残っていました。
そして今朝は、案の定、軽い二日酔いです。天気は良いものの、前日のような暑さはなく、空気は少し穏やかでした。
外へ出かける気力もなく、冬物の薄手のセーターやニット類を手洗いしながら、静かに一日を始めました。季節が進んだことを感じる、ささやかな家仕事です。
夕方になると、友人からメッセージが届きました。家族のことで少し心配事があるらしく、落ち着かないので飲みに行かないか、という誘いでした。
そこで、いつもの闘牛場近くのバルへ向かいました。行ってみると、顔なじみの友人トムとマルコス、そしてワンちゃんもいて、まずはいつものように和やかな時間です。
ところが彼らが帰って二人きりになると、彼女は胸の内に溜めていたものを一気に話し始めました。息子さんのこと、家族のこと、自分の若いころのこと。
彼女はスペイン人ですが、幼いころをパリで過ごし、その後スペインへ戻り、多感な十代の時期に国の体制の変化を経験。その後はロンドンへ。
やがてフランス人のご主人と結婚し、世界を旅してきた人です。そうした背景もあって、彼女の話にはいつも時代や国境を越えた重みがあります。
特に、フランコ時代の暮らしや当時の空気を直接知る人の話は、私にとってとても興味深いものです。本で読む歴史とは違う、生きた記憶があります。
ただ、それが長く続くと、こちらも少し疲れてしまいます。
会話というものは、やはり50対50くらいが心地よいのかもしれません。たまには60対40でもいいでしょう。でも90対10、あるいは99対1になると、聞く側はなかなか大変です。
そんなことを思いながらも、結局その夜も、少し圧倒されつつ楽しく過ごしました。
家にこもって誰とも話さずに過ごすより、外へ出て、誰かと笑い、誰かの話を聞き、ときには少し疲れて帰ってくる。そのほうが、ずっと豊かな時間のように思えます。
そしてまた、明日から新しい一週間が始まります。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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