今日は、昼間は家にこもりずっと仕事をしていました。気がつけば夕方も過ぎ、時計は7時半から8時ごろ。まだ外は明るく、日も落ちきっていません。
せっかくの春の宵です。このまま一日を終えるのも惜しくなり、いつものバルへ出かけることにしました。
外へ出るときは、春らしい軽めの服装にしました。ただ、念のため冬のジャケットも手に持って出発です。結果的にはこれが大正解でした。
昼間は穏やかでも、日が傾くと空気は一気に冷えてきます。アンダルシアの春は、こういう油断ならないところがあります。
バルに着くと、顔なじみのスペイン人男性に声をかけられました。家電の修理を仕事にしている人ですが、時折DJとしても活動している、なかなか多才な人物です。今年の夏には60歳になるから盛大にパーティーすると話していました。
その日は彼の姉夫婦が遊びに来ており、「一緒に座って話そう」と誘われました。こういう気軽な誘いが、この土地らしいところです。私は席に加わり、ビールを飲みながらしばらく歓談。
彼らは9時半ごろ、夕食を食べに別の店へ向かいました。スペインでは夕食の時間が遅く、これくらいの時刻に食事へ出かけるのはごく普通のことです。私はそのまま残り、一人でもう少し飲むことにしました。
最初はテラス席にいたものの、やはり夜風が冷たく、途中から店内へ移動しました。タパスを一皿頼み、店の中を眺めながらゆっくり過ごします。
すると、ふと新しい設備が目に入りました。
ワインボトルを適温で保管するための冷蔵機が置かれていたのです。4本ほど並べられ、18度前後に保たれるような仕様に見えました。
この店は、どちらかといえば昔ながらの常連客が集う、素朴な「おじさんのバル」というバルです。流行や新しさとは縁のない場所です。
それだけに、こうしたモダンな設備が入っていたことに少し驚きました。時代は静かに変わっていくものです。
その後も、周りにいた常連たちとあれこれ言葉を交わしました。年齢を重ねた人たち同士の、気負いのない会話です。特別な話題があるわけではなくても、こうして誰かと言葉を交わせるだけで、家にこもっていた気分がほぐれていきます。
この村の良さは、外へ出れば自然と話し相手がいることかもしれません。都会には人があふれていますが、案外こういう何気ないつながりは少ないものです。人の多さと、人との近さは、必ずしも同じではありません。
帰り道、店で缶ビールを2本買い、ポケットに入れて歩きました。少し重みのある上着で夜道を歩く姿は、どこか負荷をつけた散歩のようでもあります。
けれど、こんなふうに外へ出て、人と話し、歩いて帰る。それだけで十分に気分転換になります。やはり、日々にはこうした小さな外出が必要なのだと感じた夜でした。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。



0 件のコメント:
コメントを投稿