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【村の行事】2026年
祝日8月15日(土) 、壁のないフェスティバル 8月14日(金) &15日(土)、夏のフェリア8月20日(木) 〜23日(日)
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2026/05/06

4月29日(水) フォークを噛んで気づいた、海外暮らしと歯の大切さ

朝から雨が降り、また冬に戻ったような一日でした。さすがにガスストーブをつけるほどではありませんが、机の近くには電気ストーブを置き、足元を温めながら過ごしました。

もう4月も終わり、あと少しで5月です。それなのに、こんなに肌寒い日が続くと、季節の感覚が少し狂ってしまいます。

スペイン、とくにアンダルシアというと、明るい太陽や乾いた空気を思い浮かべる人が多いかもしれません。たしかに、夏になれば容赦なく暑くなります。けれど、その前の「爽やかな春」は、意外と短いのです。

そして寒い、寒いと言っているうちに、ある日突然、夏のような暑さがやってきます。春らしい穏やかな日ももちろんありますが、それは長く続くというより、合間に少しだけ顔を出すような印象です。

そんな天気だったので、この日はほとんど家にこもって仕事をしていました。特に大きな出来事もなく、一日が終わるはずでした。

ところが、夕食中に少しヒヤッとすることがありました。

この日の夕飯は、鶏むね肉を薄く切ったものです。こちらの肉屋さんでは、鶏むね肉を買うときに「フィレテにしてください」とお願いすると、横から薄く切ってくれます。

機械で均一にスライスするわけではなく、お店の人が手で切ってくれるので、日本の薄切り肉ほど薄いわけではありません。それでも、普通のむね肉よりは火が通りやすく、味もなじみやすいので便利です。

それに下味をつけておいたものを焼き、ナイフとフォークで食べていました。

ところが、YouTubeを見ながら少しぼんやりしていたせいでしょう。フォークに刺した肉を食べようとした瞬間、思いきりフォークごと前歯で噛んでしまいました。

「痛っ」と思った次の瞬間、かなり焦りました。

歯が折れたり欠けたりしたら大変です。海外暮らしで何が怖いかといえば、病気やけがもそうですが、歯のトラブルもなかなか厄介です。

幸い、そのときは大事には至りませんでしたが、しばらく前歯の感覚が気になって仕方ありませんでした。

ちょうど先日、英会話レッスンの生徒さんでもあり友人のKさんと、歯の話をしたばかりでした。

その方は、なんと虫歯が一本もないそうです。すごいことです。世の中には、とくに念入りに歯磨きをしているように見えなくても、なぜか虫歯にならない人がいます。私の元夫もそうでした。丹念に歯を磨くわけでもないのに虫歯は一本もなく、歯医者にほとんど縁のない人だったのです。

一方で、私はそういうタイプではありません。だからこそ、歯のことになると少し敏感になります。

その友人と話していたとき、「スペインでは歯の予防はどうしているのですか」と聞かれました。

日本では、定期検診やクリーニングに行く人も多いですし、歯医者は身近な存在だと思います。けれど、スペインでは少し事情が違います。

もちろん、歯のクリーニングに行く人はいます。プライベートの医療保険に入っていれば、クリーニングが含まれている場合もあるようです。ただ、公的医療だけで歯の治療を広くまかなうという感覚は、あまりありません。

スペインの公的医療は、基本的に費用の負担が少なく、病院にかかる際にはありがたい制度です。ただし、待ち時間が長いことも多く、すぐに診てもらえるとは限りません。

そして歯科に関しては、私の理解ではかなり限られています。以前、顎の調子がおかしくなったときに一度診てもらい、レントゲンを撮ってもらったことはありました。けれど、一般的な虫歯の治療や詰め物の処置などは、基本的に自費で歯医者へ行くことになります。

公的医療で費用がかからないのは、主に抜歯だと聞いたことがあります。

そのためか、こちらでは若い人でも歯が抜けたままになっている人を見かけることがあります。もちろん、都会ではきれいに手入れしている人も多いですし、人によってかなり差があります。

ただ、歯を治すにはお金がかかるため、経済的な事情で後回しにせざるを得ない人もいるのだと思います。

私が以前、こちらで歯医者に行ったのは、もう4、5年前でしょうか。日本で入れていた詰め物が、こちらでよく売られているグミのようなお菓子を食べていたときに、ぽこっと取れてしまったのです。

そのときは歯医者に行って詰め直してもらいました。1回で処置は終わりましたが、たしか50ユーロほどだったと思います。今の為替で日本円に換算すると、なかなかの金額です。

一本直すだけでそれくらいかかると思うと、気軽に「ちょっと診てもらおう」とはなりにくいかもしれません。

クリーニングも、おそらく一回50ユーロくらいを見ておけばいいのではないかと思います。半年に一度なら年間100ユーロ。やろうと思えばできる金額ではありますが、毎日の生活の中で優先順位が下がってしまう人も多いのでしょう。

私も一度こちらでクリーニングを受けたことがありますが、少し荒い印象がありました。歯をきれいにするつもりで行って、逆に歯に負担がかかるのではないかと感じてしまい、それ以来あまり積極的には行っていません。

そのため、日本に帰ったときに歯医者で診てもらうことが多くなりました。保険なしで診てもらったこともありますが、それでもクリーニングや簡単なチェックなら、スペインと比べるとずいぶん安く感じました。日本の歯科医療は、改めて考えるとかなり身近で利用しやすいのだと思います。

スペインで暮らしていると、歯に限らず、「医療はどこで受けるのがよいか」という話を耳にすることがあります。

お金を貯めてインプラントをする人もいますし、大きな治療なら国外へ行く人もいます。先日会ったイギリス人は、イスタンブールで歯を治したと言っていました。

スペインから見れば、トルコは距離もそう遠くなく、費用も抑えられるようです。歯科治療だけでなく、植毛や美容整形でトルコへ行く人もいると聞きます。

その人の話では、現地の病院には包帯を巻いた人や、治療を受けたばかりの人がたくさんいて、まるで野戦病院のようだったそうです。もちろん少し大げさに言っていたのかもしれませんが、それだけ医療目的で訪れる人が多いということでしょう。

昔は、歯の治療といえばタイへ行くという話もよく聞きました。インドで治療を受ける人の話もあります。けれど、スペインに住んでいる人にとっては、距離や交通の便を考えると、イスタンブールが現実的なのかもしれません。

日本にいると、歯を治すために海外へ行くという発想はあまりないかもしれません。けれど、ヨーロッパでは国境を越えることが比較的身近です。治療費が安い場所、腕がよいと言われる場所を目指して、人が移動するのは珍しいことではありません。

夕食中にフォークを噛んでしまっただけの小さな出来事でしたが、そこから改めて、海外暮らしの中での歯の大切さを考えてしまいました。

虫歯がない人をうらやましく思いつつ、私はせめて今ある歯を大事にしなければなりません。

スペインの雨が窓を濡らす寒い夜、前歯の感覚を確かめながら、しばらくは硬いものに気をつけようと思ったのでした。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。


2026/02/01

1月31日(土) 枝の落ちた公園で考えた、年を重ねてからの海外移住

風は少しあるものの、雲の切れ間からわずかに晴れ間がのぞいていたので、久しぶりに散歩に出ることにしました。

歩き始めてしばらくすると、空のあちこちに黒い雲が浮かんでいるのが目に入り、傘を持ってきた方が良かったかな、とも思いました。

公園に入ると、地面には大きな枝がいくつも落ちています。最初は昨夜の風で折れたのかと思ったのですが、よく見ると切り口がきれいで、人の手で事前に切り落とされたものだとわかりました。強風に備えて、あらかじめ整理されていたのでしょう。

地面はまだ湿っていて、水たまりがところどころに残っています。風がないときはそれほどでもありませんが、ひとたび風が吹くと、濡れた地面から冷気が立ち上ってくるようで、一気に身体が冷えます。

昨夜も夕方五時ごろから雨が降り出しましたが、今朝には上がっていました。天気予報では、昼頃から曇りに変わるものの、雨のマークはなく、明日も曇り。けれど、月曜日からはまた雨が戻ってくるようです。

そんなことを考えながら歩いているうちに、ふと、昨夜SNSで目にしたある話題を思い出しました。アンダルシアに住んでいるという方が、日本で話題になっているニュースについて触れていたのです。

それは、アメリカに長く住んでいた高齢のご夫婦が、最終的に日本に戻る選択をした、という内容でした。そのことが「制度を利用している」として批判を受けている、というものでした。

その投稿では、ご本人のお母様が72歳のときにスペインへ移住した経験が語られていました。特に費用を払うことなく医療制度に加入でき、また医療も充実していて素晴らしい、という趣旨でした。

読んでいて、確かにそういう時代はあったのかもしれない、と思いました。同時に、少し違和感も覚えました。この方がこちらにいらした頃は、1ユーロ90円代だったそうです。今の価値のほぼ倍です。

その頃は、制度も今よりずっと緩く、スペインらしく大らかで、いい加減なところがありました。物価も安く、日本の年金の額面が、こちらで十分生活できるものだった時代です。

けれど、今は状況がまったく違います。為替が変わり、同じ年金額でも実質の価値は大きく下がっています。物価は上がり、家賃もかかる。年金ビザを取るための条件も厳しくなりました。確か高額な医療保険にも入らなくてはいけなくなったはず。

さらに、高齢になってからの移住には、言葉の問題、手続きの煩雑さ、医療へのアクセスなど、現実的な壁がいくつも立ちはだかります。

実際、こちらでは「知り合いがいるかどうか」で物事がスムーズに進む場面が少なくありません。病院でも役所でも同じです。通訳を頼めば費用はかさみ、すべてを一人でこなすのは簡単ではありません。娘さんや家族がそばにいて、支えてくれるからこそ成り立つケースが多いのだと思います。

イギリス人の知人たちを見ていても、「帰るタイミング」を逃した人ほど苦労しています。子どもが中学生に上がると同時に帰国する人、孫が生まれるタイミングで戻る人。物価の高いイギリスに戻る選択ができるのは、資産や家族の支えがあるからです。

高齢になり、体力が落ちてから自国へ帰ろうとしても、家族の受け入れも叶わなず、一人で異国に残る選択をせざるを得ない場合の大変さは、想像以上だと思います。

それでも、この土地には、この土地なりの良さがあります。天気のいい日には、バーに行けば誰かがいて、言葉を交わし、笑い合える。たとえ生活が楽でなくても、人の気配と太陽の光が、心を少し軽くしてくれることもあります。

だからこそ思うのです。高齢で異国に移住するのは、身近にサポートしてくれる人がいてこそ、成り立つことなのだと。そうでなければ、斡旋業者などに多額の費用を支払う羽目になることもあります。

やはり慎重になるべきであり、それは制度の問題だけではなく、日々の暮らしの現実として考える必要があります。

若いうちに外の世界を見て、経験を積み、生活の拠点を見つけ、そして老後に暮らす場所を選ぶ。その過程で得た視野や知識は、きっと無駄にはなりません。

一部の例だけを切り取って判断するよりも、それぞれの人生の背景に目を向けてみる。そんな考え方も、一つの大切な視点かもしれません。

散歩の終わり頃、太陽は出ているのに、冷たい風が吹き続けていました。

晴れてはいるけれど、身にしみる寒さ。

そんな一日でした。

最後までお読みいただきありがとうございました。


2025/11/14

11月13日(木) 雨音と救急病院と、バルの夜

朝からしとしとと雨が降っています。

昼間は静かな雨だったのに、夜になると少し激しくなってきました。

ウェルバに住む友人にメッセージを送ったら、「こっちは嵐のようだよ」と返事がありました。同じアンダルシアでも、場所によってずいぶん違うものですね。ニュースを見なくても、「ああ、このあたり一帯に大きな雨雲がかかっているんだろうな」と想像がつきます。

ウェルバの友人と、お父さんのこと

その友人とは、日本語のレッスンをときどきオンラインでしたりしています。しばらくお休みしていたのですが、「また始めよう」と約束していた日でした。

ところが、そのレッスンをキャンセルしたいというメッセージが届きました。

理由を聞くと、お父さんが転んでしまい、今病院にいるのだそうです。

さっきまた様子を聞いたら、「病院はお年寄りでいっぱい。しかも外は嵐みたい」とのこと。想像しただけで、ぐったりするような光景です。

午後2時からずっと病院にいるらしく、連絡を取り合ったのは夜10時ごろ。泊まり込みにはならないようですが、翌日は学校で授業がある彼女のことを思うと、寝不足のまま教室に立つのは本当に大変だろうなと思います。

お父さんが早くよくなって、無事に家に帰れますように、と願わずにはいられません。

アンダルシアの「無料だけれど、すぐには診てもらえない」医療

こちらには、公立の病院と私立の病院があります。

公立病院はソーシャルセキュリティのシステムに入っている人なら基本的に無料で診てもらえます。「お金がかからないなんていいわね」と思われるかもしれません。

でも、「無料」ということは、「本当に命に関わる状態でないと、なかなか診てもらえない」という現実もあります。

いざとなればヘリコプターも飛んできますし、救急となれば対応はとても素早いのですが、それ以外の「じわじわ困っている」類いの不調には、とにかく時間がかかります。たとえば白内障の手術ひとつ取っても、ウェイティングリストに載ってから2年待ち、なんて話も聞きます。

お医者さんたちの勤務時間も、日本のように長時間労働ではないようです。夏には1か月きちんと休みを取ることも多く、その期間はさらに予約が取りにくくなります。

「具合が悪いから、とりあえず行ってみる」という感じではなく、「必ず事前に予約を取ってから」でないと診てもらえません。

顎の不調と、長い長い「順番待ち」

今でも顎の調子が良くないのですが、以前、公立の病院にお世話になったことがありました。

まずは村の診療所へ行き、事情を説明して予約を取ります。そこから実際にロンダの診療所(病院と診療所の中間のような施設)に行けたのは、たしか3週間後くらいだったでしょうか。

やっと順番が回ってきて診察室に入ると、まず話を聞いてくれて、それから「レントゲンを撮ってきてね」と言われます。レントゲンを撮ったらその日は終わり。「次はいついつにもう一度」と、また別の日に予約を取ってという流れです。

一応診てもらった結果としては、どうやら寝ているときに歯を強く食いしばってしまっているようで、それが顎の不調につながっているのだろう、とのことでした。

「マッサージなどに通ってくださいね」と言われたものの、そのマッサージも結局はすべて私立扱い。自分で探して、自分で全額負担です。

歯医者さんは「ほぼ自費」の世界

こちらの歯医者さんは、また少し事情が違います。

公立のシステムでカバーされるのは、基本的には「歯を抜く」ことくらい。レントゲンを撮ってもらったり、歯を抜いてもらうのは無料ですが、詰め物をしたり、治療したりという部分は一切含まれません。

つまり、それ以上のことをしたければ、すべて私立の歯医者さんに行くしかないのです。治療費はもちろん100%自費。日本のように「どこへ行ってもとりあえず3割負担」という感覚とはかなり違います。

だからこそ、こちらで暮らす人たちは、私立病院用の医療保険に入ることが多いです。月々いくら、という保険料を払っておくと、受診のたびに少しだけ払えばいいプランもあれば、ほとんど追加料金がかからないプランもあります。

ただ、私の場合は、病院のある町まで行くのに距離があることもあり、一度保険に入ったものの、結局やめてしまいました。

今は公立の「無料」の方にしか行かないので、そもそも病院自体、ほとんど利用しません。

海外の、しかもこんな田舎に住んでいると、「健康でいること」そのものが、一番の保険なんだなとつくづく感じます。

ニューカレドニアから戻ってきた友人

そんな医療のことを考えつつも、昨晩は久しぶりにエミリオのバルへ出かけました。仕事を終えて、まだ外が明るいうちに家を出ます。

半年はこちらの村で、もう半年はニューカレドニアで暮らす、という生活をしている友人がいるのですが、その彼女が久しぶりに戻ってきたのです。

「じゃあ、ウェルカムドリンクね」ということで、バルで集まることになりました。他にも何人かがやってきて、気がつけばすっかり賑やかなテーブルに。といっても、夜10時ごろにはちゃんとお開きにして帰ってきました。

ニューカレドニアまでは、昔はパリ経由で日本からも直行便があったそうです。彼女はそのルートを長年使っていたとか。でもコロナ以降、その路線がなくなってしまい、今は南経由です。

今回はこちらに戻ってくるとき、ニューカレドニアからシンガポール、パリを経由して、マラガまで戻って来たそうです。

彼女いわく、所要時間は30時間以上。聞いただけで、腰と首が痛くなりそうです。

30時間越えのフライトと、年齢のこと

実は私も、一度だけ空港から空港まで30時間以上の旅をしたことがあります。

香港からサンフランシスコ、マイアミ、そしてブエノスアイレスへと飛んだときです。途中で日付の感覚がよく分からなくなり、「今いったい、何曜日の何時なんだろう」とぼんやりしていました。

今、日本へ帰るときも、ドアからドアまでだいたい24〜26時間。

ロシア上空を飛べなくなってから、ヨーロッパと日本を結ぶフライト時間は少し長くなりました。飛行機に乗っている時間は13〜14時間くらいでしょうか。それに、家から空港までの移動や、乗り継ぎの時間が加わると、丸一日がかりです。

それでも、彼女のように30数時間かけてこちらにやって来て、たった1週間ほど経ったら今度はバルセロナへ遊びに行く、なんて元気は、さすがにもう私にはありません。

息子さんが仕事でバルセロナに来るので、4日間ほど会いに行く予定だそうです。

彼女はスペイン人ですが、幼少期はパリで過ごし、高校卒業後はロンドンに移り住み、そのなかでフランス人のご主人と出会ったそうです。そして世界中を旅行して、最後は2歳の息子ちゃんを連れヨットで2年かけてニューカレドニアまで行き、そこに定住したそうです。

飛び回ってきた歴史をそのまま体現するような、パワフルな人です。

切符はネットではなく、駅の窓口で

そんな彼女は、「ネットでチケットを買うのは嫌い」と笑います。

今週中にロンダまで行き、鉄道駅の窓口でバルセロナ行きの切符を買うつもりなのだとか。ちょうどロンダに行く用事もあるから、そのついでに、というのが彼女らしいところ。

30時間かけてここへ戻ってきて、少し休んだと思ったら、またすぐ別の街へ出かける。そのエネルギーには、ただただ感心するばかりです。私より4〜5歳は年上のはずなのに。

縦並びの語学と、幼少期の「環境」のちから

彼女はスペイン語とフランス語がほぼどちらも母語のようなもので、英語も流暢です。まさに三か国語話者。

私も一応、日本語・英語・スペイン語、それから広東語も少し、という意味では複数の言語に触れてはいます。ただ、そのレベルは「横並び」ではなく、完全に「縦並び」です。

一番上に日本語、その下に英語、そのずっと下にスペイン語、一番底の方に広東語がちょこんといる感じ。やはり、幼少期から同じように使ってきた言葉とは、土台が違います。

YouTubeなどを見ていても、それはよく分かります。

小学校から中学校の時期を日本で過ごした韓国人のYouTuberさんや、アメリカ人でありながら日本の中学・高校時代を日本で過ごしたという方たちの日本語は、本当に「ほぼネイティブ」です。

一方で、デーブ・スペクターさんのように、とても上手でユーモアもあり、会話の中身もしっかりしているけれど、「あ、日本人ではない話し方だな」と感じる人もいます。どちらも素晴らしい語学力ですが、やっぱり「子どものころに、その国で生活したかどうか」で、発音やリズムはぐっと変わるのだなと感じます。

それでも、なんとかやっていける言葉たち

私が本格的に英語を学び始めたのは、24歳でイギリスに渡ったときです。

語学学校に通いながら、一日10〜12時間は勉強し、そして生活をする中で少しずつ身につけていったので、ネイティブのような流暢さには到底及びません。それでも、友人たちと楽しく会話できる英語です。

スペイン語は、アルゼンチンに行ったときが大きなきっかけでした。30数時間かけてたどり着いたブエノスアイレスで、当初わかるのは「グラシアス」「アグア・コン・ガス」「ポル・ファボール」くらい。そんな状態でよく行ったなあと、今になって思います。

でも、いま同じ場所に行ったとしたら、旅をするにはほとんど困らない程度には話せるようになっているはずです。流暢とは言えないけれど、少なくとも「旅のスペイン語」としては、自分なりに合格点をあげてもいいかな、と思っています。

引きこもり在宅ワーカーの、貴重なバル時間

ふだんは在宅で仕事をしているので、どうしても家にこもりがちです。

「今日はもう外に出たくないな」と思う日も多いのですが、昨日のようにバルで友人たちと会って、おしゃべりをしていると、「やっぱり出てきてよかった」と思います。

医療のこと、言葉のこと、長時間フライトのしんどさ、そして友人たちの底なしのエネルギー。

雨音を聞きながらそんなことを思い返していると、どこか遠くの国の出来事と、自分の小さな日常が、ゆるやかにつながっていくような気がします。

バルに売りにきました。5ユーロでゲット。

最後までお読みいただきありがとうございます。