昼は、長い付き合いの友人と食事に出かけました。向かったのは、この村から二つほど先にある駅の村です。車で20分から25分ほどの距離にあります。
レストランは駅の端にあり、かつて倉庫として使われていたらしい古い建物を改装した店です。昔の鉄道施設の面影が残り、味わいのある佇まいをしています。
現在、この区間には列車が通っていません。2月の嵐で線路が傷み、修復作業が続いているためです。これまでのディーゼル車から電車に切り替えるための工事も行われている、という話も耳にしました。今は列車の代わりに、バスが運行されています。
そのため、平日の駅周辺はひっそりとしています。この日は金曜日だったので、もう少し人がいるかと思いましたが、店内もそれほど混んでいませんでした。ただ、週末になるとハイキングを楽しむ人たちが訪れるので、もう少し賑やかになるのでしょう。
この店は、炭火で焼く肉料理で知られています。店内には炭火の焼き台があり、そこで肉を焼いてくれます。以前から評判を聞いていたので、友人を誘って行ってみることにしました。
今回の食事には、日頃のお礼という意味もありました。前回、旅行から戻った際にはロンダまで迎えに来てもらうなど、何かと助けてもらっています。香港にいた頃からの古い友人なので、普段は改まって礼を言うような間柄ではありません。それでも、時々はこちらから食事に誘っています。
近頃のスペインは、外食の値段がかなり上がっています。さらに円安も重なり、日本円に換算すると、数年前の倍近くになったように感じることもあります。
値段が高くても、それに見合う料理が出てくれば納得できます。この日の肉も、味そのものは悪くありませんでした。ただ、残念だったのは、熱々ではなかったことです。
焼いた肉は、肉汁を落ち着かせるために少し休ませるものだといいます。さらにスペインのレストランでは、前菜を食べ終わってからメインディッシュを出すことが多いため、テーブルに運ばれてきた時には、すでに少し冷めていました。
暑い季節なので、店側としてはそれほど気にならないのかもしれません。それでも日本人の感覚としては、焼きたての肉が運ばれてきて、「熱い」と言いながら食べたいところです。
スペイン料理で本当に熱いまま出てくるものは、土鍋の中で煮立っているアヒージョくらいではないかと思うことがあります。
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| メインの牛肉 |
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| ヤギのチーズ |
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| 写す前にほぼ食べてしまいました。 |
ずいぶん昔、地中海沿岸のリゾート地、コスタ・デル・ソルのマルベーリャへ行った時も、出てきたパエリアが冷めていました。それ以来、同じような場面に出会うたびに、今度こそ店に伝えようと思います。
「前菜が終わっていなくても、メインディッシュが出来上がったら、すぐに持ってきてほしい」
ところが、注文する時になると、いつも言うのを忘れてしまいます。次回こそは、絶対に伝えようと思います。
食事代は、少しのチップを含めて二人で約80ユーロでした。(スペインはアメリカのようなチップ制ではありません)今の為替で考えると、1万5,000円近くになります。昼食にそれだけ支払ったことを考えると、料理には少し物足りなさが残りました。
それでも、友人とゆっくり話しながら食事ができたので、時間そのものは楽しいものでした。
結局、肉は自分で焼くのが一番おいしいのかもしれません。自宅でのバーベキューなら、焼き上がったものをその場ですぐに食べられます。少なくとも、熱々の肉を逃すことはありません。
食事を終えて村へ戻ると、今度はプールサイドのバルへ寄りました。一杯のつもりが二杯になり、そこにいた別の友人たちとも話しながら、しばらく過ごしました。
やがて話題は、明後日の日の出のことになりました。夏至の頃は、一年で最も昼の時間が長くなります。せっかくなので、皆で早起きをして日の出を見に行こうということになりました。
集合は朝5時半です。そのため、この日はそのまま金曜日の夜をバルで過ごすことはせず、土曜日も健康的に過ごして、早めに休むことにしました。
食事には少し心残りがありましたが、友人たちと楽しい時間を過ごし、最後には明後日の朝の約束までできました。料理の満足度だけでは測れない一日だったのだと思います。







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