今日も気持ちのいいお天気になりました。
外は日差しが暖かいのに、家の中はもうすっかり冬のような寒さです。厚手のカーディガンを着込んで外に出ると、今度は暑くなってしまう──そんな季節の変わり目です。
村の駐車場には、今日もキャンピングカーが三台。
いつも停まっているオランダ人の友人の車が見当たらなかったので、どこかへ出かけているのでしょう。
今朝は散歩の前に、友人と朝食に出かけました。カフェ・テレマリアへ。
けれど、今日はちょっと外れの日でした。丸くて薄いモジェテというパンの焼き具合がいまいち。下の写真では焼けてるようですが、ひっくり返すと生焼けなんです。
そして、いつも美味しいコーヒーも、今日は違うウェイトレスさんだったからか、味が薄くて残念でした。あの店のコーヒーが美味しくないなんて、始めてくらいです。
友人はイギリス人です。話しているうちに、気づけば少しネガティブな話ばかりしてしまいました。村のバルの噂話や、新しくできたバーの愚痴など。
どこか自分の気持ちも最近、沈みがちなのかもしれません。帰り道で、もう少し明るい話題を持っていけばよかったな、と反省しました。
話の途中で、ひとつ小さな失敗もありました。
彼女がしゃべったイディオムの意味が分からなかったのに、分かったふりをしてうなずいてしまったのです。すぐに見抜かれて、軽く眉をひそめられたとき、少し恥ずかしくなりました。
分からない時は、素直に「分からない」と言えばよかったのに。
次からは、潔くそう言おうと思います。
スペイン語でも似たようなことがあります。
村の人たちは優しいので、分からなくても話が続いてしまう。だから「分からない」と言わずに聞き流してしまうのです。結果、会話の練習にならない。
なぜスペイン語がなかなか上達しないのか──改めて考えると、理由ははっきりしています。
もともと私は英語を話す人たちと過ごす時間が長く、英語を優先してきました。
結婚していた相手も英語圏の人で、別れてからも英語を話す友人や家族と過ごすことが多かった。だから英語はぐんと伸びたけれど、その分スペイン語は置き去りになってしまったのです。
思い返せば、イギリスに語学留学していた頃は、本当に一生懸命勉強していました。
朝から6時間学校で勉強し、帰ってからも4時間は復習。1日10時間、毎日コツコツ、1年4か月。
分からない単語はカタカナでメモして、家に帰って辞書で調べる──その繰り返し。
英語がわからないと見下される日々、とても悔しかったです。
そんな中、ヨーロッパを一人旅しました。
ヨーロッパで出会った人は片言の英語。そして私の片言の英語でも楽しく会話できた瞬間の喜びが、今でも忘れられません。
「英語をやってよかった」と心から思ったあのときの気持ちが、私のモチベーションの原点です。
スペイン語では、そんな「悔しさ」や「挑戦心」をあまり感じることがないのかもしれません。
村の人たちはとても親切で、間違っても笑ったりしないし、優しく話を聞いてくれます。
だからこそ、頑張らなくてもなんとかなってしまう。
でも、やっぱり本気で上達するには、少し厳しい環境に身を置くことも必要なのかもしれません。
マドリードのような都会なら、正しいスペイン語を話せないとすぐに下に見られる──そういう場所に行けば、きっとまた火がつく気がします。
語学習得は、集中して取り組むこと。
英語では知っているのに、スペイン語ではできていないので反省するばかりです。
次にカフェで友人と会うときには、もう少し明るい話をして、分からないことは「分からない」と言える自分でいたい。
そんなことを思いながら、ぼかぼかする日差しの中を歩き始めました。
最後までお読みいただきありがとうございます。



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