今日もよく冷え込んだ一日になりました。
朝の散歩に出たときは風こそ吹いていたものの、歩いているうちに気にならなくなる程度でした。
ところが時間がたつにつれ勢いを増し、夜になった今ではビュービューと壁を揺さぶるほど。昨日の天気予報どおりとはいえ、体の芯まで冷えてきます。
郵便局へ行く朝の用事
散歩のあと、いつものように郵便局へ向かいました。私の郵便受けを確認するためと、Amazonから届いた荷物を受け取るためです。
スペインでは、Amazonの荷物は家へ届けてもらうこともできますが、私は基本的に郵便局受け取りにしています。
近くの商店だと、夜8時半くらいまで、また土曜日でも受け取れますが、何より「一番信用できる」のは郵便局。
とはいえ、郵便局は平日14時半までしか開いておらず、土日は休み。生活のリズムに合わないことも多いのですが、それでも結局ここに落ち着いています。
今日は荷物を2つ頼んでいたのですが、受け取った袋の中に入っていたのは1つだけ。よくあることなので「もう一つは後日かな」と思いながら家に戻ると、すぐに郵便局から電話がありました。
「もう一つ、こちらにあったのよ。ごめんなさい!」
そちらが楽しみに待っていた荷物なので、急いで取りに戻りました。
新しいスピーカーとの出会い
大切な荷物というのは、注文していたポータブルスピーカーです。
実は、以前使っていたスピーカーを友人の誕生日会に持って行き、バルに置いたままにしてしまったことがありました。
みんなで音楽を流して楽しんだのですが、誰も預かったり管理したりしてくれず、そのまま行方不明に。
安物だったので仕方ないとはいえ、少し残念。
そこで今回は、思い切ってワンランクいいものを購入しました。
マーシャル(Marshall)の小型スピーカーです。デザインもお洒落だし、音も想像以上に良い。これは絶対に外には持ち出さない、と固く決意しました。
ショパン・コンクールのライブ配信を聴いていたときに、やっぱり少し良いスピーカーで聞きたいな〜と思ったので、今回購入して良かったです。
また、集中したいときに流す音楽をいい音で聴けるのは嬉しいです。
郵便局で話題になっていた「三角板、もうダメらしいわよ」という話
荷物の受け取りついでに、ここ最近よく耳にする話題について郵便局の職員さんに聞いてみました。
来年から、スペインでは「車の故障時に三角板だけを使うのが“ほぼ禁止”」になるそうです。
正式には、国の交通局(DGT)が定めた法律の変更で、2026年1月1日からは三角板は完全に廃止。
代わりに GPS付き非常灯「V16」 が義務化。
使っていないと罰金の対象、という流れになっているとのこと。
この「V16」は、手のひらサイズの黄色いランプで、車内から窓越しに屋根へ置くだけで、360度に強い光を放ちます。
さらに、内蔵されたGPSと通信機能が自動的に動作し、「故障車の位置」を交通局へ送信して、他のドライバーへも共有される仕組みだそうです。
なぜ導入されたのか?
聞けば、三角板を置きに行く途中で道路に出てしまい、はねられて亡くなる事故が毎年20件以上あったのが大きな理由だとか。
・ 車を降りる
・ 路肩を歩く
・ 後方に三角板を置きに行く
この一連の動作が非常に危険で、特に高速道路では命に関わるそうです。
そのためDGTは「もう車から降りなくてもいい方法」を目指し、V16の義務化を数年前から段階的に進めてきたとのこと。
郵便局で売っているV16
郵便局では、DGTの認証済みのV16が売られていて、小型タイプが 49ユーロ、少し大きいものが 59ユーロ。
Amazonでも安いものはありますが、
「ちゃんと認証されているか分からないし、こういうものはきちんとしたところで買う方が安心」
と職員さんも言っていました。
とはいえ、49ユーロといえば今のレートだと約9,000円。
車を2台3台持っている家庭にとっては、なかなかの出費です。法律で義務化するのなら、せめて配布してほしいと思うのは、きっと私だけではないはずです。
生活の中に少しずつ入ってくる“新しい決まり”
帰り道、冷たい風に吹かれながら、
「スピーカーも買い替えたし、車の安全グッズも新しい時代に入るし、知らないうちに生活の道具は少しずつ変わっていくんだな」とぼんやり思いました。
家に戻り、マーシャルのスピーカーから流れる音楽を聞きながら、
風の音が強い夜を静かに過ごしています。


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