今朝は風も強く、空気が冷たくて、冬がいよいよやってきたような天気でした。
歩いていると耳が痛くなるほどで、すれ違う村人たちとは「寒いね〜」と挨拶を交わしながら歩きました。
朝の空はどんよりしているわけではなく、雨が降りそうにも見えなかったのですが、午後になると空模様が怪しくなり、夕方には予報通りの雨。
スマホの天気予報は本当に正確だなあと、改めて感じました。
こうして何気なく使っているスマホですが、その裏では通信会社が絶えずサービスを支えていて、テクノロジーの進化とともに働き方も変わっていくのだと、
今日のニュースを見て思いました。
■ Telefónicaが5,000人超の削減提案
スペインの大手通信会社 Telefónica(テレフォニカ) が、国内で 5,000人以上の人員削減(ERE) を提案したというニュースがありました。
対象はスペイン国内の各部門で、グループ全体ではなく国内に限定された動きです。
数字だけを見るとかなり大規模ですが、スペインの雇用制度や働き方を考えると、日本とは少し違った受け止め方になるように感じます。
■ EREとは何か
今回使われている ERE(Expediente de Regulación de Empleo) は、企業が経済状況の変化や技術的要因で人員調整をしたい場合に用いられるスペインの正式な手続きです。
企業側、労働組合、行政が協議しながら進めるもので、スペインでは特別な出来事というより「制度として定着したプロセス」という印象があります。
■ なぜ今、大きな調整が必要なのか
報道を読む限り、理由は比較的明確です。
・ 光ファイバーや自動化の普及で、旧来の業務が縮小
・ 通信料金が長期的に下がり、収益構造が変化
・ デジタル化によって必要なスキルと人員が変わった
通信業界全体が転換期に入っており、Telefónicaだけが特別というわけではなさそうです。
■ スペインには「終身雇用」という前提がない
日本でこのニュースを見れば、
“5,000人の大規模解雇” という印象が強くなるかもしれません。
一方スペインでは、そもそも終身雇用の発想が強くなく、
・ 転職が一般的
・ 契約形態が多様
・ 大企業の人員調整も過去例がある
という背景があり、日本とは前提が大きく異なります。
だからといって「問題が小さい」というわけではありませんが、社会全体が受け取るトーンは、日本の状況とは違うように思います。
■ 変わりゆく働き方の風景
Telefónicaの件は、ひとつの企業の判断であると同時に、私たちの生活の裏側で進んでいる大きな変化の一部でもあります。
スマホやインターネットが当たり前になった今、その便利さを支える仕事の内容も、必要とされる人材も、時代とともに大きく姿を変えている。
そんな流れを静かに示しているニュースだと感じました。
最後までお読みいただきありがとうございます。


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