今朝は昨日の雨の名残で、雲がどんよりと村を覆っていました。
雨は上がっていましたが、冷たい風がびゅうっと吹いていて、散歩に出る気分にはなれませんでした。
外に出れば耳が痛くなりそうな冷たい風の強さで、家の中から空の様子をぼんやり眺める朝になりました。
けれども、その重たい雲も10時ころにはすっかり消え、ふと気づけば鮮やかなブルースカイ。
光の色が変わると、空気まで違う季節になったように感じられます。
ただ、青空の下でも強い風は収まらず、村じゅうが一日中「ごう、ごう」と風の音で満たされていました。
木々は大きくしなり、バルコニーの鉢植えも転がりそうで、落ち着かない一日です。
■ 風は村だけではなかった:スペイン18県に警報
こういう日は、つい「この村だけが荒れているのかな」と思ってしまうのですが、ニュースを見てみると、どうやらスペイン全体が似たような天気に見舞われていたようです。
AEMET(スペイン気象庁)によると、今日はなんと18県で強風・高波・降水の警報が出ていたそうです。
特に風の影響が強いのは、カタルーニャ沿岸部、アラゴン南部、エブロ川下流域。地域によっては 時速100km/h を超える突風も観測され、交通への影響を警戒するよう呼びかけられていました。
雨の中心は北西部のガリシアで、海沿いではまとまった降水が続く予報。一方で、イベリカ山系や中央高地では、気温が低くなれば雪に変わる可能性もあるとのことです。
南部のアンダルシアも例外ではなく、地中海沿岸では風と波が重なり、海辺を歩く人には注意が促されています。晴れている地域でも、風が強くてなかなか“穏やかな天気”とは言えない1日だったようです。
村の空が青空に戻っても風だけが残った理由は、こうした全国的な前線の動きが背景にあったのでしょう。
■ 明日のスペイン:まだ油断できない空模様
そして、明日のスペインも、どうやら気が抜けないようです。
例えばタラゴナ県では、海岸波浪と強風の警報が引き続き発令され、浜辺を歩くには注意が必要とのこと。
ガリシアのビゴでは、朝から雲が広がり、午後には雨の可能性。
内陸の高地では、冷え込みが強まれば再び雪や凍結の心配も出てきます。
夜から明け方にかけて気温がぐっと下がる場所も多いため、体感温度は今日より一段と冷たく感じるかもしれません。
■ 冬の入口で足踏みするスペイン
こうして見てみると、スペイン全体が冬の入口で足踏みしているような雰囲気です。
晴れても油断できず、雨が降ったかと思えば風が強まり、場所によっては雪の気配さえ漂う。そういう移ろいやすい季節が、今日の村の空にもそのまま現れていたのでしょう。
明日は少し暖かくして外に出ようと思います。風の強さに負けず、青空の時間をうまく拾って、冬の始まりをもう少し楽しめたら良いのですが。
最後までお読みいただきありがとうございます。


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