昨日の夕方から、村の恒例行事である 「キノコの祭典」 が今年も静かに幕を開けました。開催は明日までの予定ですが、今年は例年以上に参加者が少なく、全体的に規模がぐっと縮小した印象があります。
私が初めて参加した十数年前は、スペイン各地から 250人ほどが集まり、村中が活気に包まれていました。それを思うと、今年は100人前後でしょうか。
数年前に若い村長に変わったものの、どうも村を盛り上げようという熱意があまり感じられず、行事全体に元気がなくなったように見えるのが少し寂しいところです。
かつてこの村には 22軒ものバルやナイトクラブ があり、夜になるとどこも明かりがつき、道を歩くだけで楽しい時代がありました。今ではその半分、10軒ほどにまで減ってしまいました。
タパスをはしごしたあの頃を思い出すたびに、時代の移り変わりをしみじみ感じます。
キノコを使ったタパスと、スタンプラリー
このお祭りのもう一つの楽しみは、地元のバルが腕を振るう「キノコを使ったタパス巡り」。
スタンプカードを持って店を回り、タパスを味わうたびに印を押してもらう、いわばスタンプラリー方式です。そして最後には「どの店のタパスが一番おいしかったか」を投票します。
使われるキノコは、スーパーのものではなく、山で採れた天然のキノコ。そのため手間もコストもかかります。
タパス1皿は 3.5ユーロ(約630円)。小ぶりな一皿としては正直ちょっと高いのですが、自然の恵みを丸ごと味わえることを思えば 3.5ユーロは納得。
でも、円安の煽りを受け「630円」と考えるとやっぱり高い…というのが正直なところです。
カフェテリア・マリアでの一皿と、配られた「アロス」
私もお昼から少し参加し、まずは カフェテリア・マリア で一皿いただきました。
そのあと役場前の会場へ足を運ぶと、ちょうど音楽が流れていて、参加者にはキノコを使った アロス(お米料理) が配られている最中でした。
パエリアのようにパラッとした仕上がりではなく、どちらかというと リゾットに近い、やわらかくとろりとしたタイプ。
私は今回は参加登録をしていなかったので受け取れないはずでしたが、同行していた友人は登録していて、「友達が待ってるから」と言うと、配っていたスタッフの方が「じゃあ持っていきなさい」とにこやかに渡してくれたそうです。
その温かさとともに、おすそ分けをありがたくいただきました。
プール横のホテルで、もう一皿
その後は、村営プールの横にあるホテル併設のバルへ移動して、ここでもキノコのタパスをもう一皿。
明日は用事で参加できませんが、スタンプラリーは 来週まで続く予定。もう一度くらい、ゆっくり巡りたいものです。
おまけ:村のサッカー少年たち
帰り道、サッカー場の横を通ると、にぎやかな歓声が聞こえてきました。覗いてみると、ちょうど 14〜15歳くらいの若い選手たちの試合が行われているところ。スピードも速く、思った以上に迫力がありました。
コルテス村で活躍するとロンダの強いチームに進み、そこでさらに頭角を現すと、次はマラガの名門チームへ。その先にはプロの舞台も見えてきます。
この小さな村からも、いつの日かプロ選手が誕生したら素敵だなぁ、なんて思いながら眺めていました。






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