11月9日(日) 犬のこと、足のこと、そして朝のカフェへ

昨夜、椅子から立ち上がったときに右足首に痛みが走りました。

特にひねった覚えもないのに、年を重ねるとこうした“謎の痛み”が増えてくるものですね。

寝れば治るかと思っていたのですが、今朝になってもまだ痛みが残っています。

明日はハイキングの予定があるのですが、コースを知っているのは私だけなので、欠席するわけにもいきません。

動かさない方がいいのか、それとも軽く歩いた方がいいのか…。

悩んだ末に、様子を見ながら外に出てみることにしました。

外は少し雲が出ているものの、穏やかで気持ちのよい天気です。

フットボールを楽しんでいる村の男性チーム

家を出たところで、下の階に住む方とばったり会いました。

彼女が飼っていた小さなワンちゃんが亡くなったのだそうです。

ちょっと太めで愛嬌があり、私を見るといつも元気に近寄ってきてくれた子でした。

2017年からこのピソに住んでいますが、その頃からずっと顔なじみの犬でした。

「もう犬は飼わないわ」と彼女が言うのを聞いて、胸が詰まりました。

その気持ちはとてもよく分かります。

私もよく「犬を飼わないの？」と聞かれますが、もう今から十数年を共にして、また見送る時の悲しみに耐えられる自信がありません。

責任もありますし、何より心が追いつかない気がします。

世の中には簡単に手放してしまう人もいるけれど、私にはできません。

ペットは“家族”そのものです。

今日は本当はカフェテリア・マリアまで歩いて朝食を食べに行くつもりでしたが、足の痛みがひどくなってきたので、車で行くことにしました。

このカフェは私がこの村に来た頃からずっとあるお店です。

カフェテリア・マリア

オーナーは、かつてウェイトレスだった女性と再婚して、今も二人で切り盛りしています。

地元のイベリコ豚を使った料理が人気で、少し値は張りますが、しっかりとした味と雰囲気があります。

昨日、バルで久しぶりに友人たちに会いました。

そのうちの一人はパンとケーキを作るお店をやっていたのですが、妹さんの体調不良で閉めてしまったと聞きました。

40歳ほどのまだ若い方です。早く元気になって、また再開できるといいのですが。

この村で長く続いている店は、もうカフェテリア・マリアくらいになってしまいました。

お店を続けるというのは、本当に大変なことです。

それでも、変わらず朝の香りと人の温もりを届けてくれるその場所があるだけで、なんだか安心します。

今日はそのお店で、静かな朝食を楽しもうと思います。

足の痛みを気にしつつも、車のキーを握りしめ、少しゆっくりとエンジンをかけました。

今日の朝食

最後までお読みいただきありがとうございます。