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2013/07/22

7月22日(月) コルクの木の皮を剥がすのを初見学\(^o^)/


こんにちは。
ご訪問本当にありがとうございます。


今日はペペの案内で、西英エクスチェンジグループのみんなと、コルクの森へ社会見学に行ってきました。

見学に行った場所は、コルテスから約50キロ離れた所にあります。

コルテスは広大なコルクの森を持っているんですが、これは1492年にイスラム世界からキリスト教世界へと変わり、キリスト教徒の入植者が、ロンダから購入したものだそうです。

このあたり一帯はその当時ロンダの所有でしたが、イスラム世界との最前線だった、村の名前に「フロンテーラ」とついた村々に色々分けられたそうです。

例えば、

へレス・デ・ラ・フロンテーラ
アルコス・デ・ラ・フロンテーラ
ヒメナ ・デ・ラ・フロンテーラ

勿論、我が村
コルテス ・デ・ラ・フロンテーラ

です。

そして我がコルテス村が所有する広大な森のど真ん中に、管理はコルテスがしていますが、ロンダが所有する広大な場所があります。サッカー場4000個分に相当する広さです。

今回はその森に見学に行くことになったんです。

なぜど真ん中のそんな広大な土地を持っているかと言うと、ロンダは標高が高く、冬に雪が降ったりすることもあり、とっても寒くなるんです。なので昔は、その時期に食料の家畜をこの場所に移動させて守っていたそうです。

なので、その家畜を守るのに適した場所を確保し、その周りをコルテスに売却したんです。

現在は、コルク産業と、ハンティングシーズンにはハンターが料金を払ってハンティングをしたり、畜産業者が年間入場料を払って、ヤギや羊、牛を森に放したりしているそうです。

これらの家畜は草を食べるので、山火事防止にもなり、山を守る役目にもなっています。

コルクは皮を剥がされないと、山火事があった時に自分で身を守ることができるそうですが、皮を剥がされたらそうはいかないそうす。

ですので、コルクの皮を剥がした場合は、その周り3メートルの草を刈らないといけないというルールがあるそうです。これは、万が一山火事が起こった場合、コルクが焼けて死んでしまわないように、火が木に近づけないようにして、守る役割があるそうです。

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一言英語

この草を刈ったりして火の行く手を妨げる(森林・草原の)防火帯 を
"firebreak"

と言います。
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木の周りの草は刈られています。

広大な場所なので、人的に草を刈るのはとっても大変なので、放牧はとっても大切なんだそうです。

コルクの森には人だけじゃなくて、動物も働いているんです。

車が入られるところは限られているので、森の中の車が入られないところは、ロバだったラバが山の中に入り、剥いだ皮を乗せて、車のあるところまで運んできます。


ラバと言うは、ロバと馬のかけ合わせです。ロバより大きいので沢山荷物を運べるんじゃないでしょうか。

沢山コルクの皮を運んでいるので、重そうでちょっと可愛そうに見えますが、このコルクの皮は軽いので、見た目よりも重くないと思います。

コルクの皮は10年に一回剥がすそうです。なので、皮を剥がす木のある森の場所が、毎年違います。今年はこの場所なので、コルテスから50キロも離れている森にやって来たという訳です。

コルクを剥がした後と言うのは、日焼けしてひりひり痛む感じの明るい茶色をしています。そして初めて皮を剥がされた木は、つるつるっとした赤茶をしています。ですが、2回目以降は、下の写真のように、ちょっとざらざらっとした表面になります。


そしてこの赤茶が、年月とともに濃くなり、10年経つとまた、このように皮を剥がされるんです。なので、ベテランの方は、木を見たら剥がして良いか、まだなのか、分かるそうです。

そしてここで集められたコルクは、少し離れた場所にある、コルク収集所に運ばれます。


ここでコルクの重さを計り、品質を等級別に分ける作業が行われ、そして、キロ単価で売られていくそうです。

一番良いのは、しっかり詰まったコルクで、厚みは1ユーロコインより少し大きく、これがワインの栓になるそうです。


一番等級が低いのが、こちらに積まれたコルクです。でも形的には芸術的ですよね。


このコルクの森の見学の後、コルテス所有の、でも現在は閉鎖されているキャンプ場に行きました。


こちらで皆でランチを食べた後、山の中を少し散策しました。

この場所はかつては2000人くらい住んでいた村でしたが、スペインの市民戦争で村は壊滅してしまったそうなんです。

このキャンプ所の少し下に行ったところに、数年前に墓地が作られたそうです。

この壊滅した村のことを、村出身の子孫の方が自力で調べたそうです。スペインには隠されたこういう場所が沢山あるようです。

そしてこの場所になんとキャンプ場が建てられているんです。こういうことを知ったら、ここにキャンプに来るにはちょっと怖いような、ぞくぞくっとしてしまいます。

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一言英語

一緒に行ったお友達と、
"It's a bit creepy"
「ちょっとぞくぞくするね」

と話しました。
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破壊された教会跡

ペペは山で働いて20年のベテランです。色々なことを知っています。私は村に住んで11年ですが、今日の社会見学は素晴らしいの一言でした。

今日の見学の動画をまとめましたので、コルクの森はどういう所なのか、よろしかったら覗いてみて下さい。(^^)/




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一言西語

コルク
corcho (コルチョ)


bosque (ボスケ)


árbol (アルボ

ロバ 
burro (ブロ) 
* "rro" はべらんめー調の舌をぶるぶる言わせる音です。

ロバと馬のかけ合わせ「ラバ」
mulo (ムロ)

です。
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