雨が続いたここ数日とは打って変わり、今朝はすばらしい青空が広がりました。
少し雲は残っていたものの、光が差し込むたびに空気まで澄んでいくようで、気持ちもゆっくりと明るくなります。こういう日は外に出かけたいところですが、今日は日本時間の日曜夕方までに翻訳の納品があり、午前中は家にこもって作業に専念していました。
家の中は相変わらず底冷えで、小さな電気ストーブの前に張りつくようにして仕事をしていました。
そんな寒さのなか、窓の外からは村じゅうに響きわたるクリスマスソング。どこかの家からではなく、役場が村に設置しているスピーカーからの放送です。音楽が流れるだけで、村全体が少しずつクリスマスの空気に包まれていくのを感じました。
仕事が終わったのは、こちら時間の1時半ごろ。ちょうどその頃、友人からランチのお誘いが届きました。友人と息子ちゃんの3人で、村のバルのテラスへ向かいます。太陽は雲に隠れたり顔を出したりでしたが、外の空気のほうが家の寒さよりずっとやわらかく、肩の力がふっと抜けるようでした。
友人の家族はフランスとスペインのミックスで、息子ちゃんはクリスマス休暇を利用して、はるばるお母さんに会いに来たのだそうです。このあとフランスでパートナーと合流し、さらにイギリスへ。その後、クリスマス前には再び村に戻り、お母さんと過ごす予定とのこと。全部で二か月もの休暇だと聞いて、思わず「どうしそんな生活ができるんだろう」と感心してしまいました。
食後は村をゆっくり散歩しました。広場やメイン通りには、ふわふわの大型遊具がいくつも並び、子どもたちの笑い声が冬の冷たい空気のなかを弾むように響いていました。

小さな屋台もいくつか出ていて、ちょっとだけ買い物を楽しんでから、さらに別のバルへ移動。
昼にビールを二本飲んだこともあり、これ以上のアルコールは寒さにひびきそうなので、マンサニージャ(カモミールティー)にアニス酒を少し垂らしたものを頼みました。湯気とともにふわっと甘い香りが立ちのぼり、飲むと体の芯がじんわり温まります。
そのあとスーパーに寄り、再び子どもたちの声が満ちる村を抜けて帰宅しました。
夕方の空は雲ひとつなく、昼間より深い青に染まり、とてもきれいでした。
天気予報によると、明日から月曜日にかけてさらに気温が上がるとのこと。家の中は冷えがこもっていて寒いのに、外に出ると太陽のあたたかさが意外なほど効いて、毎回その差に驚かされます。タイル張りの家は一度冷えるとなかなか温まらず、寒さだけが静かに残っていくのです。
それでも、青空が広がっているだけで気分が軽くなるから不思議です。
このあと、近所のオランダ人の友人の60歳の誕生日パーティーがあり、ワインを持って出かける予定です。
村の小さな冬の日常の中に、クリスマスに向けてちょっとした楽しみが続きます。
最後までお読みいただきありがとうございました。

















































