昨日24日は雨が上がり、目覚めると空気はすっかり澄み、谷には雲海が広がっていました。
青空の下、時間が進むにつれて雲はゆっくりと持ち上がり、やがて村の上に雲が広がりました。でも雨に邪魔されることのない、穏やかな一日になりそうだと感じました。
今日25日は祝日なので仕事をしたくなかったので、昨日は7時半ごろまで粘って仕事を片付け、その足でオランダ人の友人と村の中心にあるバルへ向かいました。
続いて立ち寄ったプールの横にあるホテルのバルも、24日は夜9時前には店じまい。クリスマス・イブの夜、この村ではすべてのバルが早く閉まります。人々は家へ帰り、家族や親戚と食卓を囲むのです。それがここのクリスマスの過ごし方です。
かつては、深夜にバルが再開し、年配の人たちもきれいに着飾って出かける光景もありました。でも、そんな風景はもう見られません。今は、スーパー前の広場が仮設クラブとなり、夜中から若者たちが集う場所になっています。
私は今年、特別な予定もなく、家で静かにワインでも飲んで過ごすつもりでした。ところがバルで、知り合いのマリたちに会い盛り上がったのです。
「イブの今夜は誰と食事をするの?」と聞かれたので、一人で過ごすと言うと、
「家族で食事するから来なさい」と、何度も、何度も。十回近く断ったでしょうか。それでもあまりに熱心に誘われて、ついに折れました。
24日の夜は、ここでは何より大切な家族や仲の良い人たちと過ごす時間。私が一人で過ごすのは、彼女にはどうしても耐えられなかったのでしょう。結局、彼女とパートナー、娘さん、お母さんの四人に混じって、私も食卓に座ることになったのです。
そして、ワインが次々と空いていきます。
高齢のお母さんは足取りがおぼつかなく、記憶もところどころ曖昧。それでもワインを少し飲んで楽しんでいました。
二十歳の娘さんは、きれいに身支度を整え、夕食後は友達と出かけるのだと目を輝かせています。世代の違う時間が、同じテーブルの上で交差していました。
気がつけば、私もすっかり飲み過ぎていました。帰り道は、友人のパートナーと犬が途中まで送ってくれ、家に着いたのは2時半ごろ。村には、仮設クラブの重低音が響き渡っていました。
年に数えるほどしかない特別な夜。多少うるさくても、村の人達は誰も文句は言いません。若者たちがはしゃぐその時間を、村全体が黙って受け止めているようです。
スペインに住んでいるとはいえ、普段は英語で過ごすことが多いですが、昨夜は、完全にスペイン語の世界にどっぷり。お酒の力もあって、通じているのかどうかも気にせず、ただひたすら喋り続けていた気がします。
そして翌朝の今日25日は、見事な二日酔い。
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| 今日は曇り |
昨夜はみな遅くまで起きていたからでしょうか、村は静かです。でも午後になると外からは人の気配や音楽が流れてきます。バルに行きたい気持ちもありましたが、体調を整えるほうが先決だと思い、家でゆっくりしています。
例年なら、イギリス人の友人たちのクリスマス・ディナーに招かれることもありました。でも今年は、どの家庭もそれぞれで過ごすとのこと。去年の大人数の集まりが、あまりに大変だったからでしょう。
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| 2024年クリスマス |
ふと、昔の記憶がよみがえります。
今は亡きイギリス人の友人メリーが、息子のために続けていたポーランド式のクリスマス・イブのディナー。二十人近くが集まり、24日の夜を盛大に祝っていました。
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| 2018年クリスマスイブ |
実は、その息子さん自身も、母のためにその伝統を守っていたのだと、後から知ったのです。
そんな懐かしさに包まれながら、今年は一人クリスマスディナー、チキンのもも肉を焼き、焼いた野菜も添え、ワインを飲み、家で静かに体を休めることに。
散歩にも出ず、明日のために整える一日。
この村のクリスマスの夜の風景は、まるで静かな水面に投げ込まれた小石が広げる波紋のようです。
普段は家族の食卓という小さな輪の中で祝われ、夜が更けると若者たちの音楽が村全体へと波のように広がっていく。
静けさとざわめき。その両方が共存する、ここならではのクリスマスです。
最後までお読みいただきありがとうございました。







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