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【村の行事】2026年
祝日2月28日(土) Dia Andalucia、3月6日(金夜)〜8日(日) カーニバル

2025/12/10

12月10日(水) 濡れた道を歩きながら心に残るバリ島の風景

夜中から降っていた雨が朝10時半頃ようやく小降りになったので、傘を片手にそっと外へ出てみました。

でも一度やんだかと思えば、またポツポツ。どうやら今週はしばらく雨続きになるようです。

散歩に出るにはあいにくの空模様ですが、体は動かしておきたい。そう思って、濡れた道をゆっくり歩き始めました。


バリ島の思い出が、雨の匂いでよみがえる

雨に濡れた空気を吸い込んでいると、ふと先日ブログに書いたバリ島の思い出がよみがえりました。

私はこれまでに2度バリ島へ行ったことがあります。もう25年以上前の旅です。

ロンボク島の近くにある 小さな離島「ギリミノ」。

島を一周するのに1時間ちょっと。素朴なコテージに泊まり、昼は日焼け止めを塗り、夜は虫よけを塗り……そんな、なんでもないような時間がとても贅沢でした。

海辺でゴーグルをつけて顔を沈めただけで、 まるで水族館のように色とりどりの魚が泳いでいく。

小さな漁船のようなボートを借り、現地のガイドさんに連れられてシュノーケリングをしたときの、あの独特の恐さと美しさは、今でも忘れられません。

とくに、ガイドさんが素潜りで深いところまで潜って「おいで、おいで」と手を振ったあの瞬間。

その海面を浮きながらついていくと、暗い海の向こうへと滑るように泳ぐ「ウミガメ」の姿が見えたのです。

後ろには真っ暗な海が続き、思わずビビりながらも、船に戻ったときには胸がどきどきしていました。

装備はどれもお世辞にも最新とは言えず、フィンはテープで補修されていたりするのですが、ガイドさんはその簡素な装備で信じられないほど綺麗に泳ぐ。

そんな「素朴さと力強さ」が混ざった時間でした。

その後、イルカの群れにも遭遇しました。

ちいさな船のすぐそばを何十頭ものイルカがジャンプしていく姿は、今思い出しても胸が熱くなります。

文明的にはまだまだ不便が多かった時代ですが、本当に素晴らしい経験でした。

「ほんの数十年」のちがいに驚く

最近、YouTubeで「バリ島での高校生グループの窃盗」の動画を見ました。

あまりに手慣れていて、集団で行なわれ、それが高校生。。。言葉にもなりません。

海外に出るということは、国旗を背負っているようなもの。自分の行動一つが国に直結するのです。

私はスペインのこの村で、「日本人です」と何度も説明してきました。

村の人にとってアジア人はしばしば「中国人」の一括りで見られてしまいますが、それは嫌というわけではなく、ただ事実として「アジアには多くの国があって、私は日本人です」というだけの話です。

東北の地震の際、日本人の静かな行動や助け合う様子を見て、スペインでも「日本人はこういう人なんだ」と言われることがありました。

だからこそ、最近の日本人高校生による盗難事件のニュースは本当に残念でなりません。

スペインの若者と、家庭の心配ごと

スペインでももちろん未成年の問題はあります。

田舎では娯楽が少ないぶん、どうしても早い段階で様々なことに走ってしまう子がいる。

特に女の子にとっては妊娠の問題があり、親がピルを渡して気をつけさせることも一般的です。

男の子には暴力事件を起こさないように、またドラッグ関係――そんな心配が尽きません。

少子化はスペインも例外ではなく、子どもが多いのは移民家庭が中心です。心配が多いと子供を持ちたいと思うカップルも減りますよね。

ここでは学校に 宗教(カトリック)を学ぶ授業か、哲学の授業かのどちらかを選ぶ仕組みがあります。

道徳をどう学ぶか――それはどこの国にとっても大きな課題なのでしょう。

スペインの万引き事情と、私の苦い経験

村は知った顔ばかりなので、万引きは起きませんが、街へ出れば話は別。

ロンダの店では商品に盗難防止のタグがしっかりついていて、警報はすぐ鳴ります。

私自身、スペインに来た当初、ホームセンターでアジア人というだけでセキュリティの人につきまとわれて、とても不愉快な思いをしたことがあります。

大きな荷物を持って入らない、入るときに一言断る――そういう行動が必要なのだと学びました。

そして何より驚いたのは「中身を抜く」という万引きの手口です。

スペインでは、外箱だけ残して、必要な部品だけ持っていく。

昔、大型家電ショップで電子レンジを買ったとき、家に帰ったら中の回転皿が入っていなかったことがありました。

万引き犯は皿だけを持っていったんです。電子レンジを箱から出して皿がないのが分かったときの絶望感。

商品交換にまた1時間半かけて戻らなければならないという、泣きたくなるような経験です。

それ以来、商品を購入して外に出たら、「中身を確かめる」ということをしています。

ショッピングモールではハンガーに掛かった服が床に投げ捨てられていたり、見ていて呆れることも多々あります。

国が違えば文化も違う――そんな当たり前のことを痛感します。

カメラの時代に、なぜ万引きがなくならないのか

今はどこに行ってもカメラがあります。

バーにも、レジにも、大型店には必ず。

ロンダの中国系雑貨店で、知り合いが「レジで財布を失くしたかもしれない」と言って、監視カメラの映像を見せてもらったことがあります。

映像はすごく鮮明で、驚いたほどです。お財布はというと、しっかりカバンの中にしまっていました。なので他のお店で失くしたのでしょう。

それでも万引きはなくならない。

どうして人は見られていると知っていて盗むのか――謎です。

雨の中の散歩を終えて

そんなあれこれを思い出しながら歩いているうちに、雨粒がまた静かに増えてきました。

傘の上では、細かな雨音がやさしく響いています。

途中のキオスクで、スペイン名物のクリスマス宝くじを一枚購入しました。

毎年、友人たちと一枚ずつ買って、当たったら分け合うという小さな恒例行事です。

一枚23ユーロとなかなかの金額ですが、年に一度の大きな宝くじ。

「まあ、仕方ないよね」と笑いながら、そっとバッグにしまいました。

その紙切れのような一枚を大切に持って、また雨の道を家へ向かって歩きました。

最後までお読みいただきありがとうございました。


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