今朝は、うっすらとモヤがかかってはいたものの、相変わらず気持ちのいい青空でした。天気予報では明日から雨になるそうで、この晴れ間も今日までかもしれません。
三連休が明け、村の散歩道はすっかり静けさを取り戻しました。車もぐっと減り、路上には空いた駐車スペースがずらり。
ここはほとんどの家が路上駐車で、ガレージのある家はごくわずか。クリスマスや年末年始の休暇シーズンになると車がぎっしり並び、いったん停めたら動かすのをためらうほど混みあいます。
雨は降っていないのに空気はひんやりと冷たく、地面がしっとり濡れているように見えました。
もう少ししたらこれが霜になるのでしょう。
東北の地震を見て思い出したこと
昨夜、YouTubeで東北の地震のニュースを見ました。寒さの厳しい時期の災害は、状況を想像するだけでも胸が痛みます。不安な夜を過ごされた方や、いまも落ち着かない時間の中にいる方々のことを思うと、どうか少しでも早く心と体を休められるように、と願わずにはいられません。
このあたりでは地震はほとんどありませんが、それでも私がここに来てから3〜4回、震度1ほどの揺れを感じたことがあります。
スペインの家屋は日本のように耐震設計ではないため、震度4ほどの揺れでも被害が出るでしょう。
村に来たばかりの頃、建物の構造に詳しい父から「地震が来たら、とにかく家を出て広い場所に行きなさい」と言われたのを忘れないようにしています。
ただ、家の外は車が二台すれ違えるかどうかの狭い道。実際に揺れの最中で広い場所へ行けるのか……と考えると少し疑問もあります。
以前、村のおじいさんが「裏山の岩が落ちてきたらおしまいだよ」と冗談まじりに言っていたことも思い出します。自然と向き合う土地では、どこかリアルに響く言葉です。
私自身、地震で印象に残っているのは大学時代に経験した震度4。6畳一間のアパートで家具がガタガタ揺れる中、半分目を覚ましながらも、そのまま眠ってしまった自分を思い返すと、若さの眠気には何も勝てないものだなと笑ってしまいます。
学生時代の思い出の寮
最初に住んだのは、学生寮のような新築の建物で、上下に6部屋ずつ。共同のキッチンは10円玉を入れてガスを使うタイプで、今の人にはもう想像できないでしょう。1階には大きなお風呂が一つあり、順番に入っていました。大きな蜘蛛が出て大騒ぎになり、結局大家さんに退治してもらったことも懐かしい思い出です。
その大家さんはお寿司屋さんで、家賃を払いに行くと「運が良ければ」お寿司をごちそうしてくれることも。寮の忘年会をお店で催していただいたこともあり、とても楽しい時間でした。
とはいえ、下着泥棒が出たり、社会人の女性が一人住んでいてときどきボーイフレンドを連れてきたり、寮らしい出来事もいろいろ。基本は男子禁制の建物でした。
次に住んだ少しアパート風の寮では、前の家のおじさんが常にこちらを監視していて「男が出入りしている」と大家さんに密告したり。そのたびに大家さんから「皆さん、うまくやってくださいね」と言われ、皆んなで笑っていました。
卒業が迫っていた頃には、敷地から見知らぬ男が出てきて驚き、あわてて警察に通報したことも。いま思えば、どれも少し笑える青春のワンシーンです。
安全に暮らせる村で
いま暮らしている村は、みんなが互いの存在を知っている小さなコミュニティで、問題が全くないわけではないにしても、私はこれまで被害にあったことはなく、とても安全に暮らせています。
以前は日本からの旅行者を民泊で受け入れ、村のバルへ案内したり、散策に出かけたりしていました。特に女性二人旅のときは、村の男性たちが興味津々で集まってきて、片言の英語で話したり、スペイン語で盛り上がったり。私がそばにいることで、旅行者も村の人も安心して交流できるのです。あの頃は本当に楽しかった。
コルクの森を歩く楽しみ
とはいえ、この地域の自然はいつ歩いても魅力的です。コルクの森や山道を歩くと、野生の生き物にも出会います。
先日は、放牧されているイベリコ豚の群れの中に、イノシシとの交雑種らしい豚が混ざっていました。メスのイベリコ豚とオスのイノシシの間に生まれたのだと思います。毛が少し長くて、独特の雰囲気があります。
イベリコ豚は臆病なわりに、好奇心があるのか近寄ってくることもあり、私は思わず「いやいや、来なくていいから」と後ずさりしてしまいます。
このあたりにはオオヤマネコ(イベリアンリンクス)が生息しているという報告もありますが、見たっていう人は聞いたことがありません。キツネは何度か見たことがあり、尻尾がふわふわで綺麗でした。
基本的に自然の動物は人間を見たら逃げていきます。ばったり出くわすのが一番怖いですよね。
静かな火曜日。三連休の熱気がすっと消えて、またいつもの村のリズムが戻ってきました。遠く日本の地震のニュースを思いながら、今日も変わらず歩けていることに、静かに感謝した一日でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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