物価高、ビザ、そして暮らしの実感から考える
今日も青空が広がり、ようやく洗濯日和がやってきました。
雨続きだった日々が一段落し、外に干した洗濯物が気持ちよく乾いていくのを見ると、スペインの光の強さを改めて感じます。
さて最近、海外メディアや各種ランキングで、
スペインが「デジタルノマドにとって世界で最適な国のひとつ」
として紹介される機会が増えています。
観光大国として知られるスペインですが、いまや「働く場所」としても注目を集めています。
ただし、この評価をそのまま受け取る前に、実際に暮らす視点から見た現実にも目を向けておきたいと思います。
デジタルノマド・ビザは思っているほど簡単ではない
スペインでは外国人リモートワーカー向けのデジタルノマド・ビザが導入され、話題になりました。
しかし、このビザは決して取得しやすい制度ではありません。
一定額以上の安定した収入の証明、国外企業との雇用関係や業務内容の明確さなど、条件は比較的厳しく、
「リモートで働ける=誰でも長期滞在できる」という制度ではないのが実情です。
注目度の高さに比べ、実際に恩恵を受けられる人は限られていると感じます。
スペインはもう「物価の安い国」ではない
スペインはよく「イギリスなどに比べて物価が安い」と言われますが、現在のスペインを一括りにしてそう表現するのは、現実とは合わなくなっています。
特に、バルセロナやマヨルカ島は、以前から物価が高い地域として知られており、今では家賃、外食、日用品を含めた生活費の体感は、ロンドンと大きく変わらないと感じる人も少なくありません。
「南欧だから安い」というイメージは、すでに過去のものになりつつあります。
マラガは「変わってしまった街」
一方で マラガ は、かつては少し違う立ち位置にありました。
以前のマラガは、気候が良く、海が近く、物価も比較的ほどほどで、「住みやすい街」として静かに評価されてきました。
しかし近年、観光需要の高まり、とりわけ Airbnb の影響により家賃が高騰し、それに伴って物価も上昇し、生活費は大きく上がっています。
いまのマラガは、もはや「手頃に暮らせる街」とは言い切れず、バルセロナやマヨルカと同様に、慎重な見極めが必要な都市になりました。
ランキングでは見えない現実
海外ランキングが示すのは、あくまで「条件がそろった場合の魅力」です。
実際に暮らすとなると、
・ ビザ取得の難しさ
・ 家賃や生活費の高騰
・ 観光地化による価格上昇
・ 現地の給与水準とのバランス
といった、現実的な問題に直面します。
スペインは確かに魅力的な国ですが、
誰にとっても住みやすい国ではないという点は、正直に伝えておきたいところです。
私の住んでいる村は、デジタルノマド向きか
では、私の住んでいる村はどうでしょうか。
インターネットの速度自体は速く、通常の作業には問題ありません。
ただし、時々ネットが止まることがあります。ほんの一瞬のこともあれば、極めて稀ですが、半日ほど不安定になることもあります。
また、停電が起こることもあります。
そのため、常に安定したネット接続が必要な仕事には向いていません。
特にデイトレーダーのように、リアルタイム性が不可欠な仕事には、絶対に向いていないと思います。
一方で、そこまで時間の速さを求められない仕事であれば、話は変わります。
この村はのんびりしており、都市部と比べると安全で、人との関わりも穏やかです。
顔の見える関係があり、そうした距離感を心地よいと感じる人には、向いている環境だと思います。
ただし、プライベートに刺激や多様な選択肢を求める人には、物足りなく感じられるかもしれません。
デジタルノマドに向いているかは、人それぞれ
結局のところ、
デジタルノマドに向いているかどうかは、国やランキングではなく、仕事の性質と何を大切にしたいか次第なのだと思います。
「安いから」「流行っているから」ではなく、
自分の働き方と生活の優先順位を見つめたうえで選ぶこと。
それが、今のスペインを考えるうえで、いちばん大切な視点なのかもしれません。
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| 夕焼け |
最後までお読みいただきありがとうございました。


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