今日も一日、雨でした。
昨日ほどの激しさはないものの、窓の外を見ると、風に押されて雨が斜めに流れています。まるでカーテンが揺れているかのようで、時おり雨音も聞こえてきます。それでも、昨日の荒々しさに比べれば、ずいぶん穏やかに感じられました。
そんな天気でしたが、午前中に少しだけ外出しました。アマゾンから届いている荷物を郵便局に受け取りに行くためです。傘をさしていても横から雨が吹き込んできますが、思っていたほどひどくはありませんでした。
受け取ったのは、新しいキーボードです。これまで使っていたのは同じメーカーの白いキーボードで、長く使ううちにアルファベットの印字がほとんど消えてしまいました。油性ペンで書き足したこともありましたが、使っているうちにそれも取れてしまいます。
文字が見えなくても入力自体はできるのですが、困るのはパスワードを入力するときです。何度も打ち間違えるのはさすがに不安で、思い切って買い替えることにしました。
今回選んだのは黒いキーボードで、電池式ではなく充電式。配列はUS式です。コンピューターを買い替えたとき、本当はUS配列が欲しかったのですが在庫がなく、日本語配列を選びました。そのため、外付けのキーボードだけはUS配列を使っています。
キーボードを受け取ったあと、銀行に立ち寄り、その流れで八百屋さんへ行こうとしました。ところが、近道に使っている細い歩道が、警察のテープで通行止めになっていました。車道ではなく、人が歩くための道です。
この村には古い空き家が少なくありません。雨の影響でどこか崩れたのかと思いましたが、よく見ると、屋根の上に立っている高いテレビアンテナが、風にあおられて大きく揺れていました。落下の危険があるための通行止めだったのだと思います。
仕方なく別の道を通ると、ちょうど友人のホアニートに会いました。今日は仕事ではなく、役場に用事があって来ていたそうです。時間はちょうどお昼頃でした。
「コーヒーでも飲もうか」と言うと、「この時間ならコーヒーじゃなくてビールでしょ」と即答されました。仕事がある身としては少し迷いましたが、結局「一杯だけ」ということで、軽くビールを飲み、少しおしゃべりをして帰ってきました。
午後は英語のレッスンがあり、そのあと日本語のレッスンもありました。ウエルバに住む友人が日本語を勉強したいということで、週に一度、45分ほど一緒に学んでいます。
彼女の学習姿勢には、いつも感心させられます。教材はすべて自分で用意してくるのです。私が一方的に教えるというより、彼女が持ってきた教材をもとに、一緒に考えながら進めるスタイルです。
彼女はスペインの学校で先生をしていますが、スペインの授業では、生徒がとてもよく発言するそうです。黙って聞くだけではなく、質問をしながら授業が進んでいく。その感覚が、日本語の学習にも自然に表れているのだと思います。自分が興味を持ったことを中心に学ぶので、内容も毎回少し意外です。
最近は、最後に必ず一句、俳句を取り上げます。しかも芭蕉の俳句です。スペイン語で解説された芭蕉の本を用意していて、そこにアルファベット表記の日本語で書かれた俳句を、私に読んでくれます。
「須磨寺や ふかぬ笛きく木下やみ」今日はこちらでした。
最初は聞いても、何を言っているのかさっぱり分かりません。ゆっくり読んでもらい、音を拾いながら検索して、なんとか漢字を特定し、俳句を探します。その後、解説を読み、私が彼女に説明します。
解説を読んですぐに理解できることもあれば、読んでもなかなか腑に落ちないこともあります。それでも、俳句を声に出して読み、彼女に聞いてもらうと、わずかな言葉の中に豊かな世界が詰まっていることをあらためて感じます。
その表現が、自分の中にある日本語の背景として息づいているのだと思うと、少し誇らしく、そして静かな感動を覚えます。
国語の授業で習ったはずの俳句なのに、記憶はほとんど残っていません。これを機に、私自身も芭蕉について、もう少し学んでみようかな、そんなことを思った一日でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。


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