明けましておめでとうございます。
2026年が、静かに幕を開けました。
元日の空は、どんよりとした曇り空。雨が降るか降らないか、ちょろちょろと気まぐれに落ちてくる、そんな一日でした。
大晦日の夜も同じで、出かける前に「これは傘がいるかも」と思って持っていった自分の判断は、どうやら正解だったようです。
夜10時半ごろ、オランダ人カップルのエベリンとマルセルと合流しました。
写真付きの連絡が届き、「カラフルなウィッグをかぶってきてね」とのこと。
そんなメッセージに応えて、何度か使っているウィッグを引っ張り出し、少しカーニバル気分で出かけました。
この辺りでは、大晦日の夜はみんな驚くほどきれいに着飾ります。正装が当たり前の中、私たちは派手なウィッグ姿。どう見ても浮いているのに、「パッと見、セクレタリーみたいだね」なんて言われて、思わず笑ってしまいました。
エベリンは、「昔マドリードのカウントダウンに行ったとき、多くの人がカツラをかぶっていた」と話してくれましたが、この村はやはり田舎。伝統重視の空気が、まだまだ濃く残っています。
彼女たちの家に着くと、さっそくカバ(Cava)を開けました。
シャンパンのようなスペインのスパークリングワインで、度数は16%ほどあり、飲みやすさに油断すると、しっかり酔います。
12時前には、村役場前の広場へ。
そこで配られていたのは、小さな缶に12粒入った甘いブドウ。でもやっぱり生がいいので、私たちは白ブドウとカバを持参しました。今のブドウは皮が薄く、種もなくて本当に食べやすい。昔の、皮が厚くて種が入っていた頃を思うと、時代の変化を感じます。
12時ちょうど、鐘が12回鳴るのに合わせて、ブドウを1粒ずつ食べる。
「来年もいい年になりますように」
そう願いながら噛みしめるこの瞬間は、何度経験しても少し慌ただしいものです。鐘の音に合わせてブドウを口に運ぶ時間は案外短く、毎回ちょっと焦ってしまいます。
今回は村主催でしたが、私が以前参加したときは、誰の主催でもありませんでした。その頃は人も少なかったです。
さらに昔はもっと人が集まっていたそうですが、若者がふざけてカバを女性にかけてしまう事件があってから、参加者が減ったのだとか。それでも今年は、村主催ということもあり、思った以上に人が集まっていました。
その後は、村役場近くに住む友人の家へ。
10歳くらいの娘ちゃんがいる、ヒッピー風の女性の家です。そこに集まっていたのは、アルゼンチン人、ポーランド人、マヨルカ島出身の人、オランダ人、そしてスペイン人。とてもインターナショナルな空間でした。
毛皮の襟巻きをしていた私は、「あ、まずいかも」と思って、そっと外して手に持ちました。彼らはベジタリアンか、ヴィーガンかもしれないと思ったからです。
さらに夜は、臨時で開いた村のクラブへ。
最初は人も少なかったのに、2時を過ぎる頃には、ミニスカートの女の子たちと、スーツ姿でエスコートする男の子たちが次々と現れます。外国人の私たちは、ウィッグ姿のまま踊って、飲んで、その場の空気を楽しみました。
ベッドに入ったのは朝6時。
当然、元旦はしっかり二日酔い。それでも友人イザベルに誘われて、ご飯を食べに行きました。手作りのマリスコ(魚介)スープは驚くほど美味しく、結局またカバを1本、二人で空けてしまいました。年末に珍しく売っていたイチゴも甘くて、幸せな締めくくりです。
翌日からは、もう通常運転。
日本のように三が日が続くわけではなく、郵便局も明日2日から開きます。ただし、この土地では1月6日の三賢者の日まで、クリスマスが続きます。
静かな村に、少しだけ華やかな色が混じった2026年の始まり。
今年は、どんな色に染まっていくのでしょうか。
最後までお読みいただきありがとうございました。








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